静岡市駿河区の観測点で今日午後1時18分、気温が40・0度に達したそうだ。
静岡は穏やかな気候のイメージなのに、今年は違いますねえ。
気象庁によると、 国内で40度以上が観測されるのは全国で初めて。
近隣のアメダスでも、海風の影響を受ける御前崎では最高気温が30.1℃にとどまっているのに、静岡市周辺では日射や暖気の影響に加え、西風が山越えとなってフェーン現象を引き起こしたため、顕著な高温になったとみられるようだ。
静岡市の中心部では、暑さをしのぐタンクトップや半ズボン姿で歩く人たちが見られ、日傘をさしたり小型の扇風機やうちわを使ったりして暑さ対策をしながら歩いていた。
水遊び場では、水着や短パン姿で元気に水浴びをする子どもの姿が・・・。
「子どもは元気でも、やけどしそうな暑さを感じて僕がバテそうです
」と話していた人もあった。
そんな中８０人が熱中症で搬送されたとの事、熱中症は、もはや“災害”ですよね。
「扇風機やエアコンで室温を適度に下げましょう。『この程度の暑さなら大丈夫 』とガマンしてはいけません。
昔から「エアコンは体に悪い」という話があるけれど、実際のところはどうなのか？
熱中症対策の徹底を呼びかけている専門家、帝京大学医学部附属病院高度救急救命センターの三宅康史センター長によると、「エアコンを使う時には『設定温度』ではなく実際の『室温』が重要だ」と・・・。
「確かに冷えすぎると膝が痛くなったり、部屋が乾燥してのどが痛くなったりする事はあるが、適切な温度・湿度ならそれほどの影響は無い」。ズバリ、冷房適正なのは「気温25℃で湿度60%」だそう。
「むしろ、エアコンを使わない方が熱中症のリスクを高めるので、体に悪いと言える」という。
エアコンの風を直接体に当てないようにしたり、パジャマを厚着にしたりすることでも対策になるそうである。
部屋に温度計を置き、室温や湿度を気にしておくことが大切で、複数の人がいる場合、一番「暑がりの人」にあわせて温度を決め、寒いと感じる人は靴下をはき、上着を羽織るなどの対策をしてほしいそうだ。
又、「手のひら」には、動静脈吻合という、体温調整の役割を担う血管があり、冷たいものと接触させる事で、体温を早く下げやすくする効果があるという。
ただし、冷やしすぎると血管が収縮しかえって熱を発散しにくくなるため、15度程度のものを使うと熱中症対策として有効だそうである。
