暖かくなって桜も咲き始め、お花見の季節。(新型コロナの流行で今年は異常ですが・・・。)
その花びらに雪が積もったという、まさに昨日のような日を「花冷え」といいますよね。
これは、この時期、北から冷たい空気を抱えた高気圧が南へと南下してくるために起こるようです。
鮮やかな四季がめぐる日本には、繊細な季節感を柔らかく表現した言葉が昔から数多くあります。
新聞の記事だったと思いますが 「美しいと思う季節の日本語」」というのが 出ていました。
「花冷え」は、その「美しいと思う季節の日本語」のランキングでは、第4位に挙げられています。
第1位 「夕凪(ゆうなぎ)」
第2位 「新緑(しんりょく)」
第3位 「木枯らし(こがらし)」
第4位 「花冷え(はなびえ)」
第5位 「夕立(ゆうだち)」
第6位 「朧月夜(おぼろづきよ」
第7位 「春一番(はるいちばん)」
第8位 {夜長(よなが)」
第9位 「麦秋(ばくしゅう)」
第10位 「春霞(はるがすみ)」
以下 「氷雨(ひさめ)」、「花曇り(はなぐもり)」、「薫風(くんぷう)」 、「鰯雲(いわしぐも)」、「遠雷(えんらい)」、「野分き(のわき)」、「雪明かり(ゆきあかり)」、「淡雪(あわゆき)」、「小春(こはる)」、「立秋(りっしゅう)」・・・。「夕凪」が一位なんですね。
日本列島は長いです。
だから、同じ言葉に対しても四季の感じ方は人それぞれ。
しかしやっぱり上位を占めているのは、春と秋の季節のようです。
地球温暖化や異常気象、冷暖房の完備などで 時の移ろいを体感するのは難しくなっています。
だからこそ、これらの言葉をずっと使えるような日本の季節の巡りであってほしいと願うものです。
ランキングには挙がっていませんが、さわやかな南風、新緑の香りを運ぶにおいが表現されている「風薫る」が好きですねえ。
三文字だけで情景が浮かんできます。