竹林は急斜面に多く、たけのこ掘りは結構重労働だといわれているが・・・。
「『たけのこ掘り』っていうのを一回やってみたいなあ。ご主人が山に行く時、私も連れてってくれないかしら?」
この前、筍を持ってきてくれたAさんにずうずうしく頼んであった。
今が一番忙しい時期なのに、私のわがままを聞いてくれた友人Aさんのご主人の案内で、今日それが実現!
朝比奈の山はとても女性では無理な傾斜地だからと、潮山へ連れて行ってくれた。
別名「藪田冨士」とも言うそうだ。
曇り空で、竹やぶの静けさと、冷んやりとした感じがとても心地良い。わくわく
。
登山口付近が傾斜のある階段、結構厳しい~坂道に、山登りに気の進まないAさんは、はあ、はあ・・・。すでに無口になっていた。
山道から離れたところでは、枯れた竹などが足の踏み場もないほど密集しているところもある。後継者がなく、山が荒れていることがわかる。
漢字だと「筍」と書くが、これは、非常に成長が早く、一旬(10日間)のうちに竹に成長することが起源のようである。
竹にならない前に採るたけのこ狩りも、必要なのである。
Aさんのご主人はさすが健脚、あっという間に、途中でわらびを見つけてくれたり
「これがきくらげだよ」と採って来てくれたり、やはり山に詳しい人と一緒だといろいろな感動がある。
わらびに雄雌があり、雄は食べないということも今日覚えた。
(きくらげ)
収穫しなかったタケノコが、その姿のまま数メートルになって立っている景色に出会った。太いもうそう竹だけに一寸異様な雰囲気だった。
お茶の中にも背の高い筍がニョキニョキ・・・。伐採を怠ったらお茶畑も荒らしてしまうという。
「山頂、220メートルだって!」Yさんの声でびっくり。女三人は「高草山ぐらい登ったかと思ったのにねえ」という共通の心境。
(中腹から焼津を)
(頂上)
帰り道、見るところ見るところ、にょきにょき出ている筍に、あっちこっちから「もっと採ってって~~~」と言われているようだったが、もう袋はいっぱいだし、雨がぽつぽつして来た。
それにタケノコは、時間との戦いで、掘ってから時間が経てば経つほど、独特のエグミが出てくるそうだ。
昼過ぎ本降りの雨に、竹のエネルギーを一杯浴びて、お土産をいっぱい持って帰宅の途についた。
楽しかった!
Aさん、そしてご主人、本当にありがとうございました。
ご飯も食べずに、早速大きなお鍋でゆでてから、あちこちに配った。
「私が採って来たたけのこだよ」すごく自慢して・・・。
我が家の食卓もまたしばらく、タケノコを使った料理が並ぶ。