「サラリーマン川柳」があるように、高齢社会や高齢者の日々の生活をテーマにした「シルバー川柳」があります。
「あるよ、ある、ある!」
現実を明るく笑い飛ばす川柳に、つい噴き出してしまいました。
病気や老化はシニア・シルバー川柳の定番でしょうが、読んでほほえましい気分にさせてくれます。
★ 改札を通れずよく見りゃ診察券
★ 探し物やっと見つけて置き忘れ
★ クラス会食後は薬の説明会
★ いい湯だな みんなそれぞれ 薬出す
★ 名が出ないあれこれそれで用を足し
★ 恋かなと思っていたら不整脈
★ お若いと言われ帽子を脱ぎそびれ
★ 万歩計半分以上探し物
★ 何回も話したはずだが初耳だ
★ 老眼鏡 磨いて訃報 確かめる
★ 誕生日 ローソク吹いて 立ちくらみ
★ 三時間待って病名「加齢です」
★ 未練ない言うが地震で先に逃げ
★ 景色よりトイレが気になる観光地
奥さんへの自虐ネタもありました。
★ 指一本スマホとオレをつかう妻
★ 共白髪 誓ったはずが 妻茶髪
★ ばあさんよ犬への愛を少しくれ
★ 腰よりも口につけてやりたい万歩計
★ 同時期にシュウカツをする孫と爺
★ 惚れ込んだえくぼも今は皺の中
これどうですか?
★ 起きたけど 寝るまでとくに 用もなし
1日中することがないなんて寂しい!
高齢者が生きて行くためには「教養」=今日、用があると「教育」=今日行くところがある
これが必要だという話を聞いた事があります。
たとえ体が動かなくなったとしても、いつまでも「用がある」生活をしたいなあと思った川柳です。
★ つまずいて何もない道振り返り
ちょくちょくあるんですよ~~~ 。 だから身につまされます!
振り向いた視線に人がいないのを確かめて安心したりして・・・。
どれも短い言葉で様々な事柄をよく表現しています。
つい面白がって読んでしまいました。