南側の焼津市と北側の静岡市のあいだには、大崩海岸があって、海岸線まで急峻な山地が立ちはだかっています。
その焼津市の大崩海岸沿いの斜面が90メートルの高さから幅約170メートルにわたって崩落し、トンネル内に亀裂も確認されたと3日に発表されました。
大規模土砂崩落した影響で、県道静岡焼津線の浜当目トンネルを当面の間、全面通行止めにし、県は静岡市―焼津市間を通行する際は国道150号に迂回するよう呼びかけているそうです。幸い人的被害や孤立集落はないという事です。
東名や国道150号、JR東海道線、東海道新幹線は「日本坂トンネル」など長大トンネルで抜けていきますが、かつての国道ルートである県道静岡焼津線は、海岸線に沿ってクネクネとした道が両市を結んでいます。
きれいな海を見ながら走れるとても景観の良い道路ですが、2013年の台風26号で、崖っぷちを走っていた県道が陥没。
法面工事だけではどうにもならず、新トンネルを建設することになり、2017年に4年ぶりに「新ルート」として全線再開を果たしていたのです。確か3年半という長い通行止め期間の末の再開だったと思います。
この山岳区間で、今回の土砂崩れが発生しました。
長さ905mの「浜当目トンネル」の真上で、山がまるごと崩壊するほどの大規模な災害となっているようです。
静岡県はドローンで現場を調査するなどして、トンネルへの影響を確認するとともに、今後の対策を検討しているようなので復興には時間がかかりそうですね。