寝姿勢には一長一短があるため、結論から言うと、自分が一番心地よい姿勢で寝るのがよいそうです。
就寝中はスムーズに寝返りを打つ方が重要であることが分かりました。
「寝返りには『睡眠中に体の一部に負担がかからないようにする』『睡眠中に体温調節をする』という重要な役割があります。
睡眠環境を整えて、寝返りしやすい睡眠環境体勢をつくることが重要です。
そんな中、それぞれの寝姿勢の一長一短について説明がありました。
あおむけは体圧が分散されて負担が少ない一方、体圧が分散されるので体への負担が少ない。
血行が良くなり筋肉がこりにくい
舌が落ち込んで気道を塞ぐ
腸腰筋が硬い場合痛みが出る
腰への負担が少ないいびきをかきやすい体勢だそうです。
この姿勢は脊髄を支えながら、筋肉をリラックスさせて、疲労、体力回復につながる。
首や腰の痛みを軽減するのにも効果的です。
うつ伏せ寝は、お腹とマットレスとの接触面が増えて温められやすいため、自律神経が整いやすくなりリラックスしやすい寝姿勢といわれています。
うつ伏せ寝のデメリットは以下のとおりです。
体が歪みやすくなる
歯並びの歪みや顎関節症の原因になる
窒息やむくみ、吐き気の原因になる
うつぶせ寝はリラックスしやすくいびきをかきにくいものの、顔面が左右どちらかを向くので背骨や首がねじれた状態になり、首や腰の痛みにつながりやすいです。
横向き寝の最大のメリットは、舌が落ち込んで気道を塞ぐことを避け、仰向け寝よりもいびきの回数を抑えられることです。
いびきの回数を抑えられる
臓器に負担がかかりにくい
柔らかいマットレスでも腰に負担がかかりにくい
また、美容の面でも顔に圧力がかからないため、寝ている間にしわができにくいという。
横向きで寝ると呼吸がしやすく、いびきをかきにくいものの、同じ方向ばかりで寝ていると、体のゆがみや痛みにつながる恐れがあります。横向き寝は仰向け寝と違って肝臓が胃や心臓を圧迫しないため、内臓に負担がかかりにくいとされています。
便秘を解消したい時は右横向きで寝るのがおすすめ。
右向き寝には自律神経への負担を軽減する効果もあり、質の高い睡眠を保つことができるというメリットがあります。
横向き寝のデメリットは、体の片側を下に向けることで片側に負担が集中し、圧迫された状態になることです。
体の片側が圧迫されると、血行不良や筋肉の緊張などにより、体が歪んだり腰を痛めたりする場合があります。
胸焼けが気持ち悪い時や逆流性食道炎の方は、左横向きで寝ることを試してはいかがでしょうか。
左向きで寝るとリンパ液の分泌を促すことにも繋がり、老廃物のスムーズな排出も期待できます。
右向き寝は便秘や自律神経の乱れで悩んでいる方には向いているものの、逆流性食道炎の方には向いていません。
これらを参考に、体質や悩みに合わせて寝る向きを決めると良いでしょう。
また、右向き寝・左向き寝といった横向き寝には、「いびきの回数を抑えられる」「臓器に負担が掛かりにくい」などのメリットがある一方で、仰向け寝に比べて体圧が肩や腰に集中しやすいというデメリットもあります。
寝姿勢は睡眠の質に影響を及ぼすので、自分に適した負担の少ない寝方を選びましょう。