「お年寄りには席を譲りましょう」と小さい頃から教えられたはずである 。
が、最近ではそれが通用しないらしい 。 一体なぜなのだろう? 、
「お年寄りなど優先すべき人がいた場合は、優先席では席を譲るべき」と考えている人は75.9%で、2013年に行われた同様の調査と比較すると、約17%も減少していることがわかっている。わずか3年で激減した形だ。
その一因が「過去に席を譲ろうとして断られた」という苦い経験が・・・。
「人を年寄り扱いするな!」というシルバークレームが一番多いのではないだろうか?
誰のせいでもないのに、お互い気まずい思いをする。
そんな中、ある学者が「電車やバスでは高齢者に席を譲らない方がいい」と主張して大きな物議を醸している。
実はこれは高齢者の健康を考えての意見なのである。
運動不足が続くと、筋肉や関節が弱まるだけでなく、免疫機能や代謝、さらには認知機能にも悪影響を与える。
歳を重ねるとさらにこの傾向は加速し、病気を患っていなくても運動不足のために着替えや入浴、靴を履くといった日常の動作がより辛くなっていく。
すると多くの高齢者は余計に体を動かさなくなり、体力を失い続けるという悪循環に陥る。
特に英国では大人も子どもも、貧困率が上がるにしたがい活動する人の割合が少なくて、肥満が社会問題となっているため、ここに肥満の要素が加わればさらに問題は深刻である。
「年を取ったらより一層体を動かすよう務めるべきで、いつもゆっくり横たわっていてはダメなのである」
歩くことでカロリー消費もできるが、筋肉も強化することができる。
循環器系にも良い影響を与え、肥満のリスクを減少させる。
できれば毎日計30分程度のウォーキングを行いましょう。
ウォーキング時は、10mから15m先を見るよう心がけ、背筋をばして視野を広げて歩く。
・体操
特にラジオ体操は、立っても座ってもできるので、自分の体力や体調に合わせて強度を調整することができる。
指先までしっかりと伸ばし、自然な呼吸、動かしている筋肉に集中しながら行うと効果的。
水泳
浮力のおかげで、膝や腰などの関節に負担がかかりにくいので、長時間の有酸素運動が可能になる。