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02・一貫性の法則

 

ブレズに、つじつまの合う人でいたい。

一度決めた態度は変えたくないため、時に墓穴を・・・

 人間には「自分の行為や言動を筋道が通るようにしたい」という心理が常にあります。

 いわゆる「ブレない」姿勢を貫きたいとはたいていの人が持っている考えで、他人から「あの人は言っていることとやることは全然違うよね」と思われるのは多くの人が恥だと捉(とら)えるのです。

 この心理こそ、チャルディー二の説く「一貫性の法則」です。簡単に説明するなら、「つじつまの合う人で居たい」と言った感じでしょうか。こう思うこと自体は悪いことではありません。

 しかし一度言ったことは変えたくないという相手の心理を利用して、人を誘導することも可能になるので時には危険です。

 セールスの場合にもこの法則はよく使われます。

 例えばある商品の購入を決めてから、「申し訳ありません。実はこの商品は今在庫切れで、ワンランク上のこちらでしたら、すぐご用意できます。

 と言われた場合、多くの人は「仕方ない」と高い商品を購入するようです。一度買うと決めた以上、買うのをやめるという決心がしにくくなるのは一貫性の法則による心理です。

 悪徳商法や詐欺事件でも、一貫性の法則に付け込んだ事例は相当な件数に及びます。最初はかなり安い値段でを提示して買う気にさせた後、このオプションを付けるのが条件などと理由をつけていつの間にか、不当に高いものを売りつけるという手口が一般的。

 本体自体は安くても、サービスと称して高額な付帯条件を付けてくるので、一度買うことを決めてしまった以上、高いなと思っても断りにくくなってしまうのです。 続く

 

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泥沼流・永世棋聖米長邦雄氏逝く

泥沼流・永世棋聖の米長邦雄氏逝く

 1943年生まれの米長氏は、山梨県出身。日本将棋連盟会長で永世棋聖の称号を持つ。12月18日午前7時18分、都内の病院で前立腺がんのため死去した69歳だった。

 佐瀬勇治名誉9段門下。

1963=昭和38年にプロ4段。

1973=昭和48年に初タイトルの棋聖を獲得。

 4歳年下の中原 誠16世名人と名勝負を繰り広げ、「米長・中原時代」を築いた。

1984=昭和59年度年度十段棋聖王将棋王野4冠を達成した。

 独特の勝負哲学から局面を複雑化して戦う棋風は「泥沼流」とも呼ばれた。

 93年の名人戦で中原 誠名人を破り、7度目の挑戦で初めて名人位に就いた。

 49歳11か月での名人位は、史上最年長で「中高年の星」と呼ばれた。

2003年引退。通算成績は1103勝800敗1持ち将棋(引き分け)。

 タイトル戦48回登場で獲得は歴代5位の19。

(名人1。十段2。王位1。棋王5。期聖7。王将3。)

 

 さすがに表向きはそうそうたる経歴で伊達に将棋連盟会長をやっているわけではないと納得させられるが、

 米長氏には一般に知られぬことだが、女性関係の多さにおいては他を圧倒して寄せ付けない際立つものだったようだ。

 米長邦雄(6・8・11・12)おおざと(阝)は邑で8画。ゆえに邦は11画。

 天格 米長   14画

人格 長邦   19画大凶・病弱短命運。

地格 邦雄   23画大吉に凶あり(基礎運による)

外格 米雄   18画大吉

総格 米長邦雄 37画大吉に凶あり(三才の配置による)

成功運(天)四―(人)九・大凶=時に大成功に至る者

あれど、多くは乱離、困窮、急禍あり。

基礎運(人)九―(地)三・大凶=急禍来たり、急変

大災襲う。心臓を冒すなど最も危険の運なり。

 三才の配置・(天)四―(人)九―(地)三・大凶

第一型絶対的短命運=脳溢血、心臓麻痺、急難、災害、

自殺その他すべて急変の死を招致す。

 ★★

20代の頃から女性に異常に興味を示し、千人切りの達成を目指したという。相手は多種多様にわたり、弟子の婚約者にまでお手がついていたという。

 30代の終わり頃に彼の手帳に記された女性の数は500人を超えたが、なぜかそのころから手帳に記された女性の名は見当たらないという。

 一念発起して名人戦に目標を置いたからか、ついに49歳11か月の最高齢名人タイトルを獲得したが、「女の千人切り」よりももっと早くから「名人位の獲得」に目票を定めたなら、さらに違った将棋人生になっていただろう。

 将棋名人位のタイトルは1期で手放したが、「女を口説く技」にかけては、長らく名人位を保っていたのである。

20代で立てた千人切りの目標は達成したのかどうか知りようもないが、23日の通夜には小泉進次郎 (運気100点完全大吉名)ら1000人が焼香したという。  合掌

 

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旅行をプレゼントされ、冷静な判断が不能に

旅行をプレゼントされ、冷静な判断が不能に

冷静に考えれば、土地などは手軽に買えるものではないし、「確実に値上がりする」などとどう考えてもあやしい話なのですが、「タダで旅行させてもらう」という滅多にない経験をしたことで判断が狂ってしまうのです。

 騙す方にとっても小さな出費ではないにしても、本来は二束三文の土地を数百万ないし数千万円で売りつけるのですから、旅行接待にかかった数万円など惜しくはないのです。

 良く知らない相手からの高額なプレゼントや接待などは、なるべく断った方が無難だと言えるでしょう。

 「牛乳あげます」で貴金属買い取り詐欺を

 また最近被害が拡大している「貴金属買い取り詐欺」においても、この返報性の法則を取り入れた例がありました。

 貴金属買い取り詐欺は、家にある不要な貴金属を買い取るという名目で個人宅を訪問し、不当な(安い)値段で強引に買い上げたり、逆に費用を負担させるという悪質な詐欺。

 しかしなかなか家に入れてももらえないことから、「今地域の皆様に牛乳をお配りしております」という名目で上がり込み、貴金属買い取りにシフトするという手口が使われました。

 牛乳であれば手軽にもらってしまいますし、実際に牧場など多い地域であれば、決して不自然なサービスではありません。

 最初は「牧場の人が分けてくれたのかな」と思いこんだ人もおり、そこに付け込んだ詐欺でした。牛乳1本とはいえ、もらった負い目で、つい相手の話を聞いてしまい・・・という返報性の法則を使った手口というわけです。

 牛乳というのはほんの一例で、果物や珍味という手を使ってくる場合もあるかも知れません。

 仮に受け取ってしまっても話が変な流れになってきたら、「そういうお話でしたら、これは受け取れません」と毅然と突き返してやりましょう。

 ポイント・フレーズ

『そういうお話でしたら、受け取れません』

 

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よろず世の中137・どうなるパナソニック?

よろず世の中137

 パナソニックはどうなる?

 パナソニックは12月13日、男子ゴルフ、石川遼との所属契約を来年1月で終了すると発表した。同社が主催する男子ツアーのパナソニックオープンも来年の第6回大会を以て打ち切る。

 冠イベントの中止は、銀行の軍門に下ったことを象徴する出来事と云える。薄型テレビの不振に破産寸前の三洋電機(42画・大凶名)買収の戦略的失敗が重なり、有利子負債は2008年3月期の3886億円から2012年3月期には、1兆5756億円と4倍に膨らんだ。

会社格付けは、投機的水準にまで引き下げられ、株式市場からの資金調達が困難となった。

 豊富な資金力を誇り、かつては「松下銀行」と呼ばれた会社が、銀行からの融資に頼らざるを得なくなった。

 銀行に頭を下げたことがなかった経営陣にとって、融資枠契約を結ぶことは屈辱以外の何物でもない。

 銀行から求められた経営合理化策の一環として、女子のバトミントン男子のバスケットボールの企業スポーツも休止する。10月。6000億円の「融資枠契約」を結んだ。

 主力行の三井住友銀行が2500億円。

三菱東京UFJ銀行  2000億円。

三井住友信託銀行   1000億円

りそな銀行       500億円…である。

 同月末、今期7650億円の最終赤字を計上すると発表して。事態は急変した。

 社債に売り注文が殺到し“パナソニック・ショック”が起きた・「会社存続の危機」に立たされたのである。

 パナソニックは13年3月28日中期経営計画を発表する予定だ。担当役員を含む大規模な人員移動(人員削減)、収益の改善が見込めない事業からの撤退や売却、東京汐留ビルの証券化が盛り込まれる。

 これに先立ち年内にも携帯端末からの全面撤退が発表される。事業の再編をテコに14年3月期の復配を目指す。

 松下電器産業・・・   63画大吉名。

パナソニック・・・     14画大凶名。

代表取締役・津賀一宏・30画大凶名。

(代表者としての経歴は文句無しだが、リーダーとしての運気が弱すぎる)

 ★

 創業者・松下幸之助の大反対を押し切って、幸之助の死後社名変更をした役員たちは、国民の言うことを聞かずに、消費税増税を野党と組んでまで実行した、民主党松下政経塾野田ボンクラ内閣の愚行との相関性が思われてならない。

 民主党はやがて滅んで行くだろうが、パナソニック存続についても油断ならない要素がある。

 

 

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第1章検証編・01返報性の法則

 

第1章、検証編

社会的詐欺事件に見る6つの心理法則。

 広告やセ-ルスの世界でつかわれている6つの心理法則があります、実はこのテクニックは詐欺でも応用される、人がだまされる基本的な心理。これに筆者が加えたもう一つの法則を知り、まずはこの基本知識が、犯罪から身を護る第一歩となるでしょう。

 

01・返報性の法則

何かを貰うとついお返しをしたくなる。

 買わないと悪いかな・・・という心理を悪用

 アメリカの有名な社会心理学者である、ロバート・チャルディー二が、広告や営業マンの使う心理テクニックを解説した有名な著書『影響力の武器』の中に『返報性の法則』が紹介されています。この法則とは「相手から何かを与えられると、こちらも何かをお返ししたくなる」という人間の心理を指しているもの。

 たとえば、スーパーの食品売り場で試食をすると、「買わないと悪いかな」と思ってしまうのは、この返報性の法則によるもの。

 デパートや量販店などの売り場で店員に親切に対応してもらうと、つい買ってあげたくなるという場合も同様の心理なのです。

 しかし、こうした営業マンが使う分はいいのですが、この法則を悪用した詐欺事件なども数多く報告されているので注意が必要。悪質な不動産業者が山奥の価値のない土地を高額で売りつける原野商法詐欺では「将来確実に値上がりする」と言ったウソを並べて売りさばくのが常套手段です。

 儲け話に目がくらむことがなければそう簡単には騙されない筈なのですが、一部では「旅行接待」という手法が使われる場合がありました。

  実際に土地を下見に行くと言うことで、客を北海道まで連れて行き、温泉旅館に宿泊させたうえで食事や酒などで接待したりするのです。

 無料で旅行させてもらったことで、多くの人はよく考えもせずに、土地を購入してしまい、後で泣きを見ました。

 すっかり返報性の法則に引っ掛かってしまったわけです。 続く

 

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ウソを見抜く技術

ウソを見抜く技術

 ヒューマン行動心理学探究会

城野 剛

はじめに

心理学に興味を持ち、本気で勉強をするようになると、「人間はどうしてもウソをつかずには生きられない」ということを思い知らされました。

ただしウソを付くのは「悪意」からではなく、ほとんどの場合は良心からであることにも気づいたのです。

 「その髪型よく似合うね」と会社の同僚に微笑みかけたとしても、内心では「ちょっと若づくり過ぎだなあ」と思っていたり、取引先で「今度一杯いきましょうよ」

などと、社交辞令で言ってみたりするのは、ウソではありますが、人間関係を円満にするための大人の処世術です。

 相手を傷つけないように、他人を気遣ってウソを付くのは悪いことではありません。

 しかし一方で、悪意のウソも世間でウヨウヨはびこっています。振りこめ詐欺をはじめ国会議員の消費税増税詐欺、悪徳商法や、投資詐欺などその被害は一向に減りません。

 こうした詐欺師たちもまた、人の心理を読み、善意や良心に付け込んで人をだますのです。

 「だまされる方が悪い」という人も多いのですが「私は騙されない」と思い込んでいた人が多数被害に遭っていることをご存じでしょうか。実は「私が騙されるはずがない」と思いこんでいる時点で非常に危険なのです。

 本書では、ちょっとしたしぐさや表情から相手のウソを見抜くコツを紹介しています。

 日常の些細(ささい)なウソを見抜くだけでなく、社会情勢も考慮して悪質な犯罪から身を守るための防衛術としても使えるように意図しています。

 心理学をベースにしているので、100%当てはまると言うわけではありませんが、実用性の高いものばかりを厳選しているため、必ずお役に立てるはずです。

 詐欺犯罪では、お金を持っている高齢者が最も狙われます。お年寄りの寂しさに付け込み、善人のふりをしてだます輩も多いのですが、絶対に許すことはできません。

 本書によって詐欺への警戒心が芽生え、一人でも悪人の手から救うことができれば、これ以上の喜びはありません。     著者

 

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野田佳彦バンザイ三唱で締めくくり

野田佳彦バンザイ三唱で締めくくり

 秘書官らと会食

 ヤケッパチの野田首相が19日夜、ちょっと飲みすぎて,バンザイ三唱で締めくくった。26日に内閣総辞職するのを首相秘書官らを招いて開いた慰労会のこと。

 東京新宿の郷土料理店「甲斐路」で午後6時前から約3時間半にわたり、飲み、かつ食べて歓談した。

 出席者の話では、冒頭「厳しい局面の中、明るいチームに支えられた。楽しく過ごすことができた。お世話になった」とあいさつしたがその後はすっかりくつろいだドジョウ顔。

 ビールで乾杯した後、赤ワイン、日本酒を飲んで、最後は立ち上がり「バンザイ、バンザイ、バンザーイ!!」と叫び、締めたという。黒幕の依頼で小沢を排除し、民主党を完全にぶっつぶし、アメリカに感謝され、既得権者に崇められ、天文学的な額の謝礼を懐に入れ、嬉しくなって叫ばざるを得なかったのだろう。

 民主党内は今も大混乱、再建の道筋も全く見えない。

 野田佳彦は、バンザイ三唱で「後は野となれ田となれ山となれ」ってか。 国民の怨嗟の溜息が聞こえる・・・

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さようなら”陰の総理”

さようなら“陰の総理”

 

週刊新潮12・27日号より

「大敗、完敗でございます。すべて私の至らなさ、不徳の致す所でございます。本当に皆さん、申し訳ございませんでした」。徳島市内の選対事務所に集まった100人ほどの支援者を前に、深々と頭を下げた仙谷由人元官房長官(66)。

 

選挙区落選だけでなく比例復活も果たせず、バッジを失った姿には、菅内閣で実質的に官邸を支配し、“陰の総理”と呼ばれた権力者の面影はなかった。

 

ギラギラとすさまじい権力への執着を見せる一方で、中国漁船の衝突事件での北京におもねった卑屈な対応や、国会での「暴力装置でもある自衛隊」発言。

 

さらには女性記者へのセクハラ騒動などなど、地位と権力という蜜を吸い続けた3年3か月、余りにも勝手やり放題だった。

 

そんな仙谷由人氏の事務所一階の駐車スペースには役目を終えた街宣車のとなりにパネル板で囲われた即席のごみ捨て場が設置されていた。

 

 段ボールなどに混じって捨てられた便せんやノート、書類に混じっていたのは、仙谷氏の笑顔が大きく印刷された選挙ポスターだった。

 

「私が民主党執行部の一員をしめ、鳩山内閣、菅内閣の主要閣僚として活動した点につきまして、私の実行力が少々弱かったかなと感じております。

 

民主党という政党による運営能力に不審を抱かせたということで、そのことがこの選挙結果に表れたと思っております」と、敗戦の弁を続けた後、壇上から降りて支持者の間を握手して回った仙谷氏だが、その足元はおぼつかない。並べられた椅子の間を両手で掻き分けるように進んだが、手を貸すものは一人も現れなかった。

 

 

ゴミ捨て場にはポスターを“先頭”に大量の廃棄物が。いかにも大敗北を喫した民主党を、象徴しているように

も見えた――。 

 

 

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菅 直人が一針6000票で比例復活

菅 直人“一針6000票”の同情票

 

真剣に演説しても反応が薄い、通行する有権者に握手を求めても誰も応じてくれない。どんなに失政をしても、一切責任を取ってこなかったツケが思ったより厳しい。

 

俺が原発ゼロを言うのはやはり滑稽なのか?

どの新聞を見ても、俺の落選濃厚の記事ばっかり。

もはや、まともな手段ではこれ以上の得票を見込めない。

 

「本当に落選は避けられないかも知れない」と、

スタッフは毎日お通夜のような雰囲気で、誰もがボーっとしてしまっていた。

 

「落選したら我々の生活はどうなるのだろう?」みんな心の中の不安を隠しきれないで、どのスタッフも悲痛な面持ちの様子だ。

そうした中で13日、ボーッとしていた運転手が自爆事故を起こしてしまった。私は頭をフロントガラスにぶつけ、頭の前部を切ってしまった。大騒ぎの中、救急車で病院に運ばれ都合12針も縫ってただちに選挙の現場に復帰した。

 

 

テレビ新聞で放映、報道され、これの宣伝効果は非常に大きかったようだ。

★★

 

妻伸子が言う「開票作業中は私と菅、あと、息子の源太郎と自宅にいたんです。でも12時前に小選挙区での菅の落選が決まった時点で私は、2階の寝室で布団に入ったのです。

 

ただそれでも源太郎はネット情報で、他選挙区の動向を監視し続け、あの人はあの人でその情報をもとにペンを片手に、ノートを広げて計算、自分の惜敗率を割り出していたんです。

 

すると何時間かして『何だか行けそうだぞ』って声が聞こえたんです」

 

同情を買うため、目立つため、起死回生の自爆事故をうまく起こした運転手は菅一家のい恩人である。給料を倍にしてもいいぐらいだ。12針縫って73942票。ひと針6000票ので惜敗率を押し上げ比例復活という僅差をものにした。

 

伸子さんは「縫合もうまくいきました。怪我の功名ということですね。ウフフ」運転手さまさまだが、ご亭主が民主党大惨敗の大本を作っておきながら、よくおっしゃいますね、って話だ。

 

 

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得度から2年

 

得度から2年

 最終150回

 

警察当局の取り締まり強化を受け、山口組が本部を置く兵庫県や弘道会が本部を置く愛知県、東京都など全国の自治体で『暴力団排除条例』を制定する動きが相次いだ。

 

それら条例のすべてが「暴力団排除」への県民や都民の「責務」、を定めており住宅地周辺の暴力団事務所の開設、さらには暴力団関係者への不動産の譲渡、賃貸、斡旋を禁じている。

 

特に10年10月に成立し11年4月1日から施行された『兵庫県暴力団排除条例』では組長の別宅を「暴力団の幹部が暴力団の活動のために行う連絡または待機の用に供され」る“準暴力団事務所”と定義。

 

新しく開設されたことが確認されれば、県公安委員会が組側に運営中止を命令し、従わない場合は、1年以上の懲役、または50万円以下の罰金が科される。

 

さらには建設業者が暴力団関係者の住居などの建設工事を請け負うことも禁じており、条例が、4月9日の山口組トップ司忍組長の出所を念頭に置いて制定されたことは明らかだった。

 

最近の暴力団排除条例を見ていると、これじゃヤクザや、ヤクザの家族や、知り合いはどこにも住めないし、家も建てられないと言うことだ。

 

当局は相手がヤクザなら(「居住、移転の自由」を定めた)憲法の枠組みを堂々と踏み越えてくるし、社会もそれを容認している。

 

こういう今の日本の風潮は正直いかがなものかって思うよ。繰り返すが、そこまでヤクザをゴミ箱の隅まで追い詰めていいものかね。

 

ヤクザの方は生き残るために必死で一般社会に溶け込もうとしているのに、だよ。ヤクザ自身も組の看板下ろして、地下にもぐって“マフィア”になることなんて望んじゃいない。

 

でもこれ以上追い詰められたら、地下に潜らざるを得ないだろ。マフィア化せざるを得んわな。そうなった時に果して警察は、彼らの実態を把握できるのか?今のように取り締まることができるのか?

 

今の警察の集中取締り、山口組壊滅作戦や、ヤクザをゴミ箱の隅に追いつめる社会の風潮は、ヤクザのマフイア化を進めるだけで、警察庁が掲げる、それから一般の人たちが望む「安全・安心な社会」なぞ、未来永劫訪れないと思うがな。

 

俺が得度してから2年が経った。この間、最澄さん(天台宗の開祖)の「一隅を照らす これ国宝なり」という教えにしたがい、自分なりに仏の道を歩んできたつもりだ。

 

その一方でこんな本も出し、袴田事件の映画(第12章参照)も作り、今回の震災で少しは人の役に立つこともできた。

 

御蔭さまで、ありがたいことに単行本は多くの人に読んでもらえたし、映画も全国36か所の劇場などで上映し、沢山の人たちに見てもらっただけでなく、「モントリオール世界映画祭」(10年、8~9月)という国際的な映画祭に出品することもできて、それなりの評価も頂いた。

振り返ればアッと言う間の2年間だったがこれからも俺はこれまでと変わらず、在野の一僧侶、後藤忠叡として生きていくよ。完

 

元山口組・後藤組組長・後藤忠政

現 天台宗 僧侶・後藤忠叡

 

 

 

 

 

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