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小沢一郎・証言台に立つ・直近の心境⑦

小沢一郎・今の心境・その七

2012年1月21日投稿

 ――それが冗談に聞こえないところが、悲しいところです。小沢さんの裁判は4月に終わる予定ですがそこまで政治状況が待ってくれますか。

 ◎・メディアの最新の世論調査では大体内閣支持率が30%不支持率が50%と20%の差がついています。今後、支持率が20%程度になることもあり得る。そうなると大変ですよ。

 「支持率が1%なっても辞めない」というような話を聞きますが、実際はそうはいかないです。こんな状況にもかかわらず、野田首相は3月末までに消費増税法案を出すと言っています。

 でも、法案提出にさえ党内は反対するでしょう。

私自身、反対します。

 ――やはり小沢さんは消費税を今上げることには反対ですか。

 ◎・以前から言っていますが、賛成できません。やはり順番が決定的に違う。われわれの国民との約束は、先ず霞ヶ関の権力集中をなくして、地域主導を進めることです。それに伴って補助金制度、特殊法人、独立行政法人、特別会計を抜本改革をする。そうすることによって国、地方を通じて徹底的に無駄なお金を無くし、「国民の生活が第一」の政策を実行する財源を作る。

 それでもなお財源が足りなければ、次の次の任期中に税制改正をやりましょう、というのが民主党が約束した改革の順番です。

 ――小沢さんはずっと、特別会計を含む国歌予算の全面組み換えで財源は出ると言っていますが、今からでも出来ますか。

 ◎・それは出来ます。総理がその気になればね。でも、今までと同じ方法で各省庁の要求どおりに予算編成をしていたら、財源なんて出るわけがありません。

 われわれの主張は、明治以来続く官僚主体の中央集権の国家機構を革命的に変えようということなんです。だからそれに抵抗があるのは当たり前ですけれども、「官僚の壁」は突破しなければならない。

 法案は通らないそして解散に・・・

 ――小沢さん自身は、今後の政局はどうなったらどう動くというシュミレーションはしているのですか。

 ◎・考えていますよ。やはり外部要因としては、世論調査の影響が大きい。なぜかというと今の民主党議員は、マスコミの世論調査結果に敏感に反応して、すぐに右往左往するでしょ。その時々の国民の雰囲気が党内に伝わり、「これではとても駄目だ」という話になってしまう。

 ――前回のインタビューで小沢さんは「年内に衆議院解散がある」と断言しましたが、こんな状況で野田首相は解散できますか。

 ◎・年内に解散・総選挙はあると思います。だけれど野田さんができるかどうかはわからない。野田首相は「解散する」と脅しているけれど、野党が「解散しろ」と言っているんだから脅しになっていない。

 あれは本当に不思議です。「解散するぞ」と言ってもだれも驚きません。野党としてはむしろ解散してくれるならば、なおさら法案を通さないほうがいい、ということになるんです。

続く

 

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袴田事件への思い④

袴田事件への思い④

 133回

構想は俺が練って脚本は野村秋介さんの門下生で、シナリオライターやってる夏井辰徳っていう俺の堅気の若い衆に任せた。撮影現場にも足を運んだよ。監督とも何度も話したし、納得いくものができた。

 後藤が私費を投じて作ったこの映画

『BOX 袴田事件 命とは』(高橋伴明監督)は2010年5月末から全国各地で上映された。

 勿論この映画は、今の日本の裁判員制度に対する、俺からの問題提起でもある。今や、誰でも裁判員になる可能性があって、法衣を着た裁判官の横に座るんだから。

 それで袴田事件のような死刑判決が出る可能性のある裁判の審理に参加した時、あなたなら裁けますか?という問いかけだ。

 そして判決を下す時には、裁判員も裁判官と一緒に合議して、判決を決めるわけだから、熊本さんのように判決が、自分が考えていたものと全く逆のものになるかも知れない。

 そうしたら、あなたはどうしますか?という問いかけでもある。

 けど俺としては単純に、この映画を見た人が、袴田事件や袴田さんという人間、それに熊本さんの生き方に興味を持ってくれたら、それで十分だ。更に欲を言えば、足利事件の無罪が確定し、布川事件の再審が決まった今、世の中の人が、じゃあなんでいまだに袴田事件の再審請求は却下され続けてるんだって、疑問を持ってくれればなおありがたい。

 袴田事件のことを知らない若い子が、この映画を見て何を感じるか、あるいは俺と同じ世代や少し下の「団塊の世代」の連中が、この映画を見てどう思うか楽しみだよ。

 やがて南の島の王様に!?

 極道を辞めて得度して新たに歩み始めた人生の1ページが袴田事件の映画であり、この本なんだ。そしてこれからは国内だけでなく、海外でもいろんなことをやっていこうと思っている。

 もともと俺は海外に出るのが好きなんだ。もちろん日本は大好きなんだが、いろいろしがらみがあって「うっとおしい」時ってあるだろ。そういうときは決まって海外に逃げていたからね。現役時代もそうだ。

 55歳を過ぎたころからは、年末年始はほぼ毎年、海外で過ごしてきた。五代目の親分(渡邊芳則組長)には、いろいろわがままを許して貰ってたから。

毎年12月13日には、神戸、山口組総本部で「事始め」があって、それが終わったら周りの直参に「じゃあ行って来るわ。土産買って来るもんで」とか言って、スッと海外に飛んで行ったんだ。

 行き先は香港とかが多かったな。あそこはおしゃれな新年のカウントダウンをやる街だからさ。日本から3時間で行けるし、ちょっと足を伸ばせばマカオで遊べるから気に入ってるんだよ。ヨーロッパだと、行くのに12時間もかかるじゃないか。 続く

 

 

 

 

 

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