激しく揺さぶられて福島原発４号機は大丈夫か！？

激しく揺さぶられて

福島４号機は大丈夫だろうか！？

 あの日の震災と人災とも云える原発事故から１年９か月が経とうとしている。

 福島県内と周辺の県を除いて、全国的には何となく記憶が薄れかかって来たような気がしないでもないが、こうした矢先の７日夕、宮城県三陸沖でマグニチュード７・３の大きな地震があり、私が住む石巻も震度４～５弱の長い揺れに見舞われた。間もなく予想通りの津波警報。

　又あのいやな防災サイレンの音を聞くと、いたたまれなくなるほどのやるせなさを感じてしまう。

 ようやく立ち直りつつある沿岸部の養殖施設や水産設備など、これから再起を図ろうとする矢先に、何という厄災の発生か！！

 石巻市・鮎川港に１メートルの津波が到達したという。

 昨年の場合は同港に「第一波が６０センチの高さで到着」の発表があり、大したことはないと油断した住民が多かったのは事実だ。それが石巻港には６メートルの津波となって襲ってきたのだった。

午後６時２分、今回の鮎川港には「第一波が１一メートルで到着した」という。

 だとすれば、石巻港には８メートルぐらいかと勝手に予測されて、緊張感が走り、恐怖に泣き叫びながら避難する人もいた。

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私は咄嗟に福島の４号機は大丈夫だろうか！？と内心ヒヤヒヤものだったが、かなりの人たちが福島原発は今の揺れで大丈夫だっただろうか？と案じたことと思う。

もし福島第４号機にこれ以上の何かあったなら、日本は間違いなく人の住めないところになる。

 おりしも今は衆院選の真っ最中である。

原発廃止は日本の国で日本人が生き延びる最低限の条件になっていくはずだ。

 今次衆院選は

 「卒原発で１０年後ゼロ」の未来の党や

「ただちに原発ゼロ」を主張する共産党もあれば、

「２０３９年頃までには何とか脱原発を」の民主党、

「安全なら、稼動しても」と主張する自民党もある。

と主義主張は各党バラバラだ。

 幸い今日夕方のニュースでは、女川原発・県内の漁業関係施設・養殖設備などに昨日の地震による被害は発生していない模様だ、と報じられていた故、心からホッとしているが、これからも余震があるようで、決して油断はできないと思っている。

 まして、地震の度に福島は大丈夫か？とハラハラするのはもう嫌なのだが、現実に４号機に多大な不安があり、毎日放射能が降りそそいでいるのに、野田首相は昨年１１月に収束宣言を出した。まことに恐ろしい政府だ。

 「原発は憲政史上最大の争点！！」に続く

 

 

南相馬・屋内退避指示の渦中で

南相馬、屋内退避指示の渦中で

１４０回

 夏井は１４日の南相馬に入り、市役所を拠点にして、いくつかの避難所を回っていた。ところが１４日の夜１０時頃のことだ。夏井が避難所になっていた小学校（南相馬市立石神第一小学校）の校庭にワゴン車を停め、仮眠をとっていると、突然、２，３台のジープに乗った、自衛隊員がやってきて、体育館に避難していた住民に隊員がこう告げたと言うんだ。

 「“上”の方から、我々に退避命令が出ました。皆さんを置いて行くのは大変心苦しいのでが、命令である以上我々は行かねばなりません。

 あくまで私見ですが、この場所は安全ではありません。逃げられる方は今すぐ逃げてください！」そう告げるや否や、自衛隊は走り去ったと言うんだが、住民はそれこそパニックだよ。

 当時その小学校には１０００人以上が避難していたというが、その直後に半分が逃げ出し、逃げる車も、気力も、体力もない年寄りたちが、体育館に取り残されたそうだ。

 ◎福島第一原発では１４日午前１１時１分、１号機に続いて３号機でも水素爆発が発生。このため菅首相は１５日午前１１時「２０～３０キロ圏内の住民に対する屋内退避指示」を出したのだが、この１５日の「屋内退避」指示がその後、南相馬市を「陸の孤島」にし、後後まで混乱を招くことになった。

 一方後藤が調達し、１４日夜に東京を出た２台の「トラック部隊」は、群馬県高崎市で救援物資の毛布を積み込んだ後、北関東道、東北道を抜け、１５日午前１０時、福島西インターチエンジに到着。国道１１４号線から県道１２号線に入り,南相馬市を目指したという。◎

 そのころはすでに、南相馬に「屋内退避」の支持が出ていることは知っていたし、夏井から「自衛隊が引き揚げた」という話も聞いていたので、一度は物資の運び先を南相馬市から変更することも考えた。

 けれども南相馬の小学校では夏井や、５００人近くの住民が「トラック部隊」の到着を待ってるもんでな。徐ら全員が腹をくくって南相馬市に入った。都合の悪いことに入る直前になって雨が降って来てさ。

皆せめてもの「放射能対策」にと、河童にマスク姿で入ったんだ。　続く