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小沢一郎・今の心境 ・八・

小沢一郎・今の心境・その八

 2012年1月22日投稿

 ――解散総選挙があるとすれば、野田首相が代わった時ということですか。

 ◎・このまま野田首相が辞めざるを得ない状況になるかもしれませんが、そこで首相が代わっても,結局、選挙管理内閣ですね。「夏までに選挙します」とか約束して交代する以外ないんじゃないでしょうか。

 ――その場合、選挙の争点は何になりますか。

 おそらく消費増税法案は通らない。それで野田首相が代われば民主党全体が消費増税反対ということになる(笑い)。やはりこれはわからないですね。政界再編の動きになるかも知れないし・・・。

 今解散して選挙になっても、民主党も自民党も過半数は取れません。票は他に行ってしまう。世論調査ではみんなの党の支持率が上がっていますし、橋下徹大阪市長の『大阪維新の会』が出てくれば、関西は維新の会に取られてしまう。

 地方ではなんだかんだ言っても自民党が強いし、浮動票が来なければ民主党は勝てません。

 民主党はともかく「マニフェストの原点に戻らなければ」、何を言っても、何をやっても、国民に信用されません。

 民主党に限らず、既成政党のすべてが信用されなくなっている。だから、世間でまだ中身のよく知られていない、みんなの党や、維新の会に浮動票が行ってしまうんです。

 ――どうするんですか。

 僕は、みんながのほほんとしているのが不思議でならない。ヒステリックなくらい本気にならないといけないはずなんですが・・・。

 このままでは国民は政党不信,民主主義不信になってしまう。それが一番怖い。どこも過半数を取れないとなると、もう何も決められません。政権すら決まらない。悲劇ですよ。現時点では、僕は民主党でやり直したいと思っています。

 ただ、今のような体質、態勢で本当にやり直しが効くか、ということです。すべてはそこのところですね・・・。

 ――小沢さんは1月3日に、地元岩手の被災地に入りました。

昨年3月に県庁を訪れましたが、被災地入りは震災後初めてでした。どのような印象でしたか。

 ◎・予想通りひどいものです。僕がかつて街頭演説したり、戸別訪問したりした場所が、みんななくなっちゃってるんだもの。今回は、岩手県の達増拓也知事が「正月は被災地の激励かたがたいっしょに回ろう」というので行きました。 続く

 

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やがて南の島の王様に!?・二・

やがて南の国の王様に!?・二

 

134回

 そりゃあもっと若いころはヨーロッパにもよく行ったよ。パリとかスペインとか。「ホテル・リッツ」で新年を迎えたこともあった。

 ダイアナ(元英国皇太子妃)がいつも使っててパパラッチに追いかけ回されて、死ぬ間際にも泊まってた5星のホテルだ。あそこの新年パ―ティ―はおしゃれだったなあ。

 ディナーの後午後9時頃になるとダンスパ―テイ―が始まるんだ。

 50から60歳ぐらいのおっちゃんたちが、みんなタキシードをパリッと着こなして、30歳ぐらいのネエちゃんたちを連れててさ。また、あいつらはよく似合うんだよ。おまけにみんなそろって踊りがうまいんだ。

 いい雰囲気でさ。メシを食いながらその様子を見てたら、俺も踊りを習いたいと本気で思ったぐらいだ。

 それでカウントダウンが始まる頃には、バンドの演奏する曲が急にアップテンポになって、もうディスコみたいな雰囲気だ。

 それでさっきまでキリッとした感じで社交ダンスを踊ってたおっちゃんたちが、タキシードなんか脱ぎ散らかしてガンガン踊るんだよ。それで花火がババーンと上がったと思ったら、天井から紙吹雪が降ってくるんだ。

 これはおしゃれな場所で新年迎えたなって思ったよ。東南アジア当たりに行くと、また違った楽しみがある。

ホテルに現地のネエちゃん一杯呼んで、みんなでワーッとドンチャン騒ぎして、もうでたらめなことができる。

日本から近いから楽だし、55,6歳の頃からはしょっちゅうアジアの国へ行くようになったな。タイやフィリピン、ベトナムやカンボジア、ミャンマーとかいろんな国を回ったよ。

 それで何回かそういう旅をしているうちに、いろんな縁が出来て、いつのころからか、カンボジアの田舎に小学校建てたり、タイの山奥とか、フィリピンの離島の小学校にパソコンとか、机とか、イスとかを送るようになったんだ。

 ミャンマーがサイクロン被害に遭った時(2008年)も救援物資を届けたりな。ささやかなもんだけど、ガキの頃に貧乏を味わってるから、ああいう所の子供たちと会うと、どうしても昔の自分を思い出すんだ。

そういう子供たちと一緒にいるときが、俺にとっては至福の時だ。いっそのこと日本なんかに帰らないで、ここに住み着いてやろうかと思うぐらいだよ。

 実はいずれ、どこか東南アジアの島を買って、子供たちの学校や、じいさん、ばあさんのために病院も作って、一応選挙なんかもやって「南の国の王様にでもなろうかと冗談半分で考えていたこともあるんだよ。

 それぐらいやればさすがに皆、俺に投票してくれるだろ

う。実際、今でも俺に「寄付してくれたら国籍やるよ」と言ってくれる国もあるくらいだ。続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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