yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

日本の経済指標

2010-03-27 07:00:03 | 文化
先日、今年度の国家予算、一般会計総額92兆円(過去最高額)が成立しました。
経済については私は不得手ですが、自分なりに日本の経済指標をまとめてみました。

まず、2010年の日本の税収の見込み額は37兆円。
2010年の新規国債の発行額は44兆円。

国債(つまり国の借金)が税収(国の収入)を上回るのは1946年以来、初めてのことです。ご承知の通り1946年(昭和21年)は太平洋戦争の敗戦により、日本は経済的に崩壊状態にありました。その時と現在を単純に比較することはできませんが、借金が税収を上回るという点では同じであることを認識しなくてはなりません。

さて、国の債務は、約900兆円 (2010年3月末における推定値)
また、地方自治体の債務は 約 200兆円。
 国の人口は、約1.3億人(2010年)。
 国の世帯数 約5000万世帯。
従って、上記の債務は国民1人当たり847万円になります。
(900兆+200兆)÷1.3億=847万
一方、国内総生産は 525兆円。 (2009年度の内閣府の推計)
2010年の3月には中国に抜かれ、今までアメリカに続いていた世界第2位の座を追われる見通しです。
国の債務が国内総生産の約2倍というのは驚くべき事です。

また、国の債権は 約226兆円 (2008年末)。
過去においては、日本は世界最大の債権国と言われていましたが、その債権額は減少傾向にあります。
 国の資産は約500兆円。この中には、売却が難しい国有地、国有林、港湾、飛行場などを含んでいます。
貿易収支の黒字は1兆円弱です。
国内個人金融資産は1400兆円ですが、この中には、担保価値の無い住宅ローン、保険年金準備金など、400兆円が含まれますのでこれを差し引くと約1000兆円です。これは国民1人当たり770万円に相当し、国民1人当たりの債務847万円よりやや少ない値です。

嘗て日本は金持ち国家でしたが、その時代は終わりました。それに、天然資源も国有資産も少ない国です。有るのは、巨額の債務です。上記の経済指標は重く受け止めるべきであり、将来の日本の経済にとっては大きい懸念材料と思われます。
コメント
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