山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

筑波山登山の記(第29回)

2014-04-25 14:00:34 | 筑波山登山の記

<第29回 登山日 2014年4月23日(水)>

  先週に引き続いて、2泊3日の車中泊での登山にチャレンジする。前回は3日間で4回の登山となったが、今回は一日1回の登山に止めようと考えている。先回は帰宅後体重を計ったら、何と、4kg近くも減っており、60kgの大台を割ってしまったのである。さほど疲れたという感じはなかったのだけど、調子に乗り過ぎると、どこかに溜まっていた疲れがいつ何時どんな悪さをするか判らないので、自制することにした。その代わり、同じコースを単純に往復するのではなく、筑波山神社をベースとする複数のコースを取り入れての登山をしようと考えている。

  筑波山には正確に幾つの登山コースがあるのかわからないのだけど、筑波山神社周辺では、ケーブルカーの脇を行く「御幸ヶ原コース」と、ロープウエイの下を行く「おたつ石コース」、それに神社の右脇から女体山を目指す「白雲橋コース」がある。更に、ロープウエイの下方駅のあるつつじヶ丘と白雲橋コースの登山口近くを結ぶ「迎場コース」というのがあり、これらを適当に組み合わせると、少し違った登山の楽しみを味わうことができるのである。今回はその幾つかを試してみようと考えている。

  いつもの駐車場に7時少し前に着いて、前回と同じ場所に車を止め、さっそく出発の準備に取り掛かる。今日は、先ず登りはいつもの御幸ヶ原コースを行き、男体山に登った後、御幸ヶ原を横切って反対側の女体山に登り、その後の下山は、白雲橋コースを弁慶茶屋跡まで下り、そこからロープウエイの下方駅のあるつつじヶ丘まで降りて、更にそこからは迎場コースを辿って白雲橋コースの登山口まで行き、神社脇を通って車に戻るというのを考えている。いつもよりも少し距離のある構成だけど、それは下山の方なので、疲れの方は大したことはないと思っている。

  ケーブルカー駅下の登山口を7時25分に出発する。今日は野草などの観察は止めて、登山に専心することにしている。毎度通い登っている道なので、淡々と登るだけである。先週から5日ほど休んでいるので、体調の方はすこぶる調子が良い。膝の方も大丈夫だ。30分ほどで中間点を過ぎ、少し歩きのペースをセーブして、一歩一歩を噛みしめながら登ることにした。岩場の一つ一つが道案内をしてくれるようで、こんな時は疲れも少ないのである。男女川源流を過ぎて、しばらく行くと最後の胸突き八丁の階段が待ち受けている。ここから900歩を数える内に御幸ヶ原に出るのである。ただひたすら足元だけを見つめながらの歩数勘定だった。間もなく御幸ヶ原に出て、休むことなく男体山頂を目指す。8時45分山頂へ。

  一息ついて、すぐに下山を開始する。御幸ヶ原に降りて、女体山頂までは700mほどの楽な登りである。途中、カタクリの里を覗いたら、もう花の方は終わりかけていて、マムシ草の直立する姿が異様に映った。それに、イノシシの獣害は一層ひどくなったようで、花畑の6割以上が掘り起こされて荒らされていた。来年は、かなり花数が減るのではないか。困ったことではある。セキレイ茶屋を過ぎ、ガマ石を通過して、間もなく女体山頂へ。犬を連れて登っているご夫妻が先着していた。犬はポカンとっした顔付きだったけど、彼が嬉しいのか、迷惑なのかその気持ちは判らない。ハアハアやっていたから、少し疲れたのかも。登山に犬連れというのはどうなのかなと思ったりした。一息入れていると、俄かに気温が下がり出した。上空に悪意のある雲が急に膨らんで現れたので驚いた。直ぐに下山を開始する。

  女体山からのコースは岩場が厳しい。慎重に足を下ろし続ける。奇岩の続く場所を通過して、弁慶茶屋跡に着いたのは、9時50分頃だった。ここから先は初めて通る道だ。しかも下りである。どんな状態なのか確かめながらの下山となった。割と勾配はきつくなさそうで、足場も悪くはなさそうだった。途中の道脇にある道標を見たら、このコースがおたつ石コースと呼ばれていることが判った。実のところ、この時までそのような名称がつけられているというのを知らなかったのである。中間点くらいまでは登るのも降りるのも比較的楽なコースのように思ったのだが、ロープウエイの駅が近づくにつれ次第に勾配の急な坂となった。登山者は、登り始めの頃が息が上がって厳しいのだろうなと思った。しかし、筑波山のどのコースも最初は皆急な登りなので、その中ではこのコースが一番楽なのかも知れない。途中で、集団で登って来る小学生の高学年と思しき子どもたちに出くわした。急な坂を皆、ワイワイ言いながら懸命に遅れないように頑張って登っていた。元気な子供たちを見ていると、自分も何だかうれしくなってしまう。

  間もなくつつじヶ丘のロープウエイ駅まで降りて、そこからは白雲橋コースの酒迎場分岐までの道を下ることにした。この道は、登山というよりも林間のハイキングコースという感じである。道も良く整備されており、所々に屋根つきの休憩所も設けられていた。ただ、ずっと大樹の林の中を通る道なので、陽ざしはなく眺望も全く効かない。森の静寂さを味わい、小鳥たちのさえずりを味わうには絶好の道だなと思った。30分ほど歩いて、酒迎場分岐に出る。ここからは先回より世話になっている道なので、やれやれという感じだった。10分ほど歩いて、白雲橋コースの登山口の鳥居の場所に着く。ここで日陰から抜け出し、一気に温かく明るい雰囲気に変わる。坂の途中に満開の花を躍らせたオドリコソウたちが並んでいた。白雲橋を渡り、神社の石垣の脇を通る時に、紫色の小さな帯の地面を見つけた。ツクバキンモンソウである。こんな所にあったのか!と一瞬感動した。

  神社の石段を下って通りに出て、そこから1kmほど歩いた所に駐車場がある。駐車場到着11時25分。今日の登山行動はこれで終わり。この後は、食事と眠りと記録の整理の時間である。明日は、さてどのコースを行こうか。楽しみである。

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