山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

筑波山登山の記(第25回・第26回)

2014-04-17 18:19:13 | 筑波山登山の記

<第25回 登山日 2014年4月15日(火)>

 24回目の先回までは、単発的に家から車で往復しての登山だったが、今回は初めて旅車を使っての車中泊の連続登山にチャレンジすることにした。というのも、消費税アップに加えてガソリンの価格が高騰したため、毎回家から通っていたのでは、交通費がバカにならない金額となり、家計の負担を大きくするからである。連休明けまでは旅に出かける予定もないので、気分転換にもなるだろうと、2泊3日の登山計画を立てた次第である。

というわけで、梅林下の駐車場に泊らせて頂くことにして、第1日は、少しゆっくりとした6時半過ぎの出発となった。7時半ごろ駐車場に着いて、これからの基地となる場所を選んで車をとめる。それから10分ほどかけて出発の準備をして、登山口に向かう。しっかり施錠をしておかないと、悪戯や盗難にあったら困るので、慎重にチエックしてからの出発だった。今回のコースも前回同様白雲谷コースである。

登山口に8時半丁度について、登山の開始である。今日もカメラ撮影などは必要最小限(=登山の証明写真)にすることにして、小さなデジカメだけを持参することにし、ひたすら登山に専心することにしている。家からの車の中での筑波山は、昨夜の気温が高かったせいなのか、守谷近郊からは全く見えず、つくば市の山の近くになって、初めてぼやっとした姿を現した。今日も日中の気温はかなり上がるようだ。汗をかくのは覚悟の登山である。

2日間の休養の所為か、足が快調に動いてくれる。膝の調子もまずまずのようだ。石ころだらけの登山道だが、今日は登る筋道が良く見えるので、足を運ぶのに苦労が少ない。こんな時は調子に乗り過ぎて思わずとんだ災厄に見舞われることもあるので、気をつけながらの足運びとする。弁慶茶屋跡には55分で到達。ここまで来るとこのコースでは、この先巨岩・奇岩が迎えてくれるので、気分がずっと楽になる。このコースも三度目となり、それらの位置もすっかり頭の中に納まっている。弁慶七戻りから大仏岩までは、結構岩場の急坂が多いのだが、いつの間にか通過してしまう。道脇のカタクリやスミレ、ハルトラノオなどの野草たちにも救われる気分になる。大仏岩からは200mほどの急坂となるけど、ご本殿が神通力を出されて吸い上げてくれるのか、さほど苦労しないで山頂に導いてくれる。

     

今日の登山証明写真。女体山ご本殿。一見青空が広がっているのだけど、それは上空だけで、遠くの平地帯はボヤっとした霞の中。

9時40分山頂に到着。今日も空気全体がぼやっと膨らんでおり、眺望はさっぱりである。登山の証明写真だけ撮って下山を開始する。帰りも淡々と下るだけ。特記することなし。1時間で登山口に戻り、車には11時過ぎに戻る。

今日は泊りなのだが、温泉には入らない。筑波山のこの辺りには幾つかホテルがあり、日帰り入浴のできるところもあるのだけど、いずれも料金が高額なので、止めにしている。旅の時でも入浴料は基本的に600円までと決めている。汗をかいているので、急ぎ着替えを済ませ、ついでに身体を水拭きする。少し早いけど昼食。餌はカップラーメンと手を抜いた。その後は仮眠。調子がいいので、13時過ぎにはもう一度、今度は御幸ヶ原コースから男体山に登ることに決めた。

 

<第26回 登山日 2014年4月15日(火)>

  初めての一日二回登山に挑戦することにした。同じコースではつまらないなと思い、今度は神社の左脇からの御幸ヶ原コースから男体山に登ることにした。13時半丁度、登山口に着いてさっそく登山を開始する。午前中の登山で、休息が2時間足らずだったのでまだ少し疲れが残っている感じがしたが、膝も特に異常ないようなので、無理をせずゆっくりと時間をかけて登るつもりでいる。このコースは慣れているので、遅い出発時刻でも日暮れまでには戻れるだろうとは思っている。

 思ったよりも足の運びは順調で、歩き始めてから10分ほど登った辺りで、降りて来る方から声をかけられた。「今日、二度目の登山じゃないですか?」「ええ、まあ」と答えると、「凄いですね!」と半ば呆れかえったような顔をされていた。「どこかでお会いしたのですね?」と訊くと「登っている時に降りて来られて、その杖が印象に残っていたんですよ」とのこと。どうやら自製の金剛杖(といってもまっすぐではなく、曲がっている)が注目を惹いたらしい。6尺近くの長さの杖は、下る時に威力を発揮してくれる。この杖を上手く使っている限り、滑落や転倒などの事故は避けられると思う。二度の登山を感嘆されるよりも、杖が認められているのを嬉しく思った。同時に少し元気が出た。

 中間点のケーブルカーの脇の地点にはいつもと同じように35分ほどで到達。その後も順調に登り続けて御幸ヶ原には14時45分に到着する。そこから男体山頂上まで、一気に登ろうとしたのだが、ご婦人の饒舌団体さんにかなり邪魔をされて辟易した。4~5人のグループで、とにかく元気が良くて賑やかなのだけど、足の運びの方がムラなのである。頂上には15時少し前に着く。帰りに少し野草たちの花でも撮ろうかとカメラを取り出して下山を開始する。オバサン達より少し遅れるようにして、途中に見かけたカタクリやキクザキイチゲの花の写真を撮った。

     

カタクリの花たちも最盛期を過ぎ始めたようだ。群生しているのよりも孤を保って咲いている方に魅力を感ずるのは、自分の性格なのか?

 御幸ヶ原まで降りて、この先は下山に専念しようと歩き始めたら、たちまち先ほどの団体さんに追いついてしまった。このまま後尾を守り続けるのは大変だと考え、隙を見つけて追い越させて貰う。とにかく彼女たちの話題は豊富で、マンションの管理の話や老後は一人で生きなければならないなど、千変万化に富んでいる。およそ山の話などとは無縁である。筑波山はたくさんの神が宿る神聖な山なのだけど、当面の生きものの心のカタルシスのためであれば、饒舌もお許しあるのだと思う。とにかくその騒音から逃れ出て、その後は人に出会うことも殆どなく、1時間ほどで登山口に戻る。駐車場到着16時25分。まだ夕時にはなっていない。

 今夜はここに泊るので、これから先の時間はいつものくるま旅くらしと同じようなものだ。相棒がいないので、自炊ということになる。出発前に研いでおいたご飯をガスコンロにかけて焚く。おかずは家で食べるのを忘れていたメザシ。メザシは外にコンロを出して焼くことにした。車の中だと臭いが残ってしまい、あとで異常嗅覚の相棒からたちまち発見され、大いなる文句を言われるのは必定なので、気を使う。焼け終わる頃にはご飯も出来上がり、さっそく水割りで一杯やって、二度登山が叶ったことに祝杯をあげる。その後は、バタン、キューで寝床へ直行して爆睡。しかし、22時頃にはパッチリと目覚めてしまい、それから朝までの時間を使うのに困惑した。とにかく第1日目は無事に終了。

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