山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

九州・山陰他エリアくるま旅でこぼこ日記:旅に出る前に

2010-04-03 03:33:20 | くるま旅くらしの話

〔これは6年前の記録です〕 

 

<旅の概要>

・期間:H.16.11.17 H.16.12.16 

・旅くらし人:山本拓弘&山本邦子

・宿泊日数:29泊30日     

・旅くらし車:SUN号 (King5.3)

・総走行距離:<4,970km>   

<旅に出る前に>

10月末をもって現役を完全引退した。待って待ち続けた定年というやつがようやく手に入った。定()年ということばは、考えてみればおかしな表現だ。長期雇用契約が終了したという意味なのだろうが、漢字のイメージからはもうそこで年をとるのがとまってしまう、つまりこれ以上は年をとらないということだから、あの世への旅立ちのようで、あまりいい感じはしない。きっぱりと過去との決別をするという意味での、せめて諦年とでも書いてもらいたい。

とにかく、今それが手に入って、しばらくはワクワクした気分だったのだが、考えていたことをいきなり行動に移せるわけでもなく、あっという間に1週間が過ぎ、10日が過ぎて、ワクワクの実感は薄れてゆくばかりで、何だか毎日何もせずに無駄暮らしをしているような気分になってきた。待てよ、こんなはずではなかったぞ?と不安になって来た。ホームページを立ち上げようなどと一応は取り組んでそれらしきものを作ってはみたが、よく考えれば掲載する材料があまりにもプアーである。よって、ますますワクワクはアレレレとなった次第。

このような不安状態から脱却するためには、何と言ってもこれからの目標である「くるま旅くらし」を実践するしかない。そう思って11月の14日から九州方面へぶらり旅くらしに出掛けようと考えていたのだが、たちまちその出鼻を挫かれた。でこぼこコンビの相棒である邦子どのが、出発予定日の数日前になって突然の腰痛に見舞われ、寝たり起きたりの半病人とは相成ってしまった。普通は夫というものは妻に対して労わり、同情するものなのであろうが、拓の場合は本気で半分は怒っている。この種のドジは許しがたい。なぜなら、度々腰痛に見舞われ、その原因も体重超過と筋肉の不鍛錬によるものというのが解っているのに、何の努力もしないでまたまた同じことをやっているからだ。しかもこの大事な(?)ときに。

いっそ取りやめようかと思ったのだが、本人は意外としつこくて九州へは出掛けたいらしいのである。何しろ彼女にとっては18年ぶりの九州行となり、福岡にある我が家の状況確認や知り合いを訪ねたいという楽しみもあるのであろう。それでかなり無理なくせにどうしても行く、旅をしながら治すからなどと言っている。ま、何とかなるかと安易な妥協心が揺れ動いて、それでも少し大事をとって3日ばかり遅れた出発と相成った次第である。

九州には福岡に7年間住んでいて、持ち家(マンションだけど)もそのまま貸家として置いてある。我々家族にとっては、第2のふるさとのような所である。拓はつい先日まで福岡での仕事をやらせて頂いていた。子供たちも、こちらの方は福岡が故郷そのものとなっているようだ。だからもっと頻繁に訪れてもよい場所なのだが、何しろ遠くて、お金もかかる。結局、仕事とは無縁の邦子どのだけが、18年前の引越し以降一度も里帰りをしていないということになった。それで今回は、その里帰りの分を含めて九州の東半分を中心に宮崎県の鵜戸神宮まで行って、その辺りから引き返すという案を決めた。途中せっかくのチャンスなので、湯布院にある元勤務先保有の保養所にも1泊させて頂き、まだ現役でがんばっている管理人のEさんご夫妻の顔も拝したいと考え、関係者の方に予めの我がままをお願いした次第である。本当はもっとゆっくりしたいのだが、年末にはどうしてもしなければならないことがあり、15日頃までには帰宅しなければならない。出発前に決まっているのは、この他にとりあえず往路は東名、名神、中国、舞鶴道で福知山まで行き、そこからはR9などの山陰地方の一般道を使って九州へ向かうということだけである。例によって宿泊先などは一切未定である。出たとこ勝負で行くだけだ。

山陰の方は、先日の大雨で豊岡市の大洪水があり、今頃どこまで回復されているのだろうか、あの辺りを通るのは不謹慎ではないかなどという気持ちもどこかにある。11月も半ば過ぎとなるので、大山や出雲大社の地方は、もう相当に寒いのではないかなどと思いを巡らしている。津和野や萩などにも寄ってみたい。こんな按配だと、九州に入るのがかなり遅くなってしまうのかもしれない。いずれにしても毎日が思いつきの連続となるであろうから、もしかしたら考えていることの殆どが実現しないかもしれない。何を考えているのかって?それは秘密。というより自分でもよく分らないのだ。ある種の夢というか、願望というか、気まぐれというか、期待というのか、特別の楽しみが旅の前にはある。

相棒のドジで出端を挫かれたおかげで、出発前の準備の時間はたっぷりあり、用意万端整った。タイヤもスタッドレスに替え、オイル交換も済ませた。バッテリーの充電もガスの充填もOKである。水も今回は新しいペットボトルを12本買い込んだ。食糧、衣料品、その他の携行品の積み込みも済んで、さあ出発と相成る。時に11月17日午前10時である。

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