山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

関西・北陸の旅: 第4日

2007-11-15 07:13:29 | くるま旅くらしの話
昨夜はかなり冷え込んだ。朝方は室内の気温が10℃くらいだったので、ちょっぴり暖房をした。これは好い天気の証しである。今日は山の辺の道を歩く予定だが、最高の歩きの条件が整っているようだ。
9時少し前出発。大神(おおかみ)神社到着9時20分。準備をして、先ずは神社にお参りをする。今日は大神神社から天理の石上(いそのかみ)神宮までのコースを歩く予定である。15km弱ほどの距離であろうか。
神社の横から歩き始め、森の中の道を登り下りながらひたすら歩くだけ。古人(いにしえびと)も、様々な思いを抱きながらこの道を行き交ったのであろう。木立の道脇にはお寺や庵や神社やら、様々の古からのモニュメントが残されている。
やがて少し展望の利く場所に出ると、そこいらは柿とミカン畑が広がっていた。奈良県の柿は有名だが、ミカンはあまり知られていない。ましてやわが国のミカン発祥の地が奈良大和であるなどとは。相撲発祥の地も大和とであるとか。確かに此処は古い文化を誇れる場所なのだから、当然のことなのかも知れない。とにかく、思いも掛けないものに出くわして驚かされることが多い場所なのである。
道脇の無人売店でミカンを買い、ジュース代わりに頬ばりながら歩き続ける。今日は本当に絶好の歩き日和である。去年とは反対のコースなので、時々案内板を見落として道を間違え、戻ったりした。中には1キロ以上も遠回りしたりした。元々山の辺の道は、三輪山に向かうための道の様で、天理方面からの方が親切に作られている感じがした。
急坂を登り降りてようやく石上神宮に到着したのは13時15分だった。4時間弱の殆ど休憩無しの歩きで、万歩計は3万歩近くになっていた。参拝の後帰路につく。
天理の街並みは独特だ。大学の構内と思しき道を通ってようやくバス停へ。ここまでたどり着くのが遠かった。しかし、バスは1時間に2本しかなく、しかも行ったばかりで、30分以上も待たなければならない。腹が空いたので、更にバス停を2つ歩いて、柿の葉寿司の店に入り、其処で寿司をパクつく。美味かったぁ~。間もなくバスが来て、久しぶりに普通のバスに揺られながら大神神社の駐車場に戻る。さすがに疲れた。
一息入れた後、近くの山本そうめん店に出向く。ここで毎年一年分のそうめんを買うことにしている。木箱に入った9kgである。そうめん大好き人間で、以前は冬でも豚汁で食べたりしていたが、今は控えめにしている。我が家のそうめんは三輪の山本そうめんに限ると思っている。
その後は、疲れをとるため、風呂に入ることにして、桜井郊外のスーパー銭湯へ。温泉に行きたいところだが、少し遠いので我慢する。でも入ってみると、スーパー銭湯には様々な工夫がされていて、満足だった。今夜の宿は、昨日と同じ大宇陀の道の駅にお世話になることにして向かう。
17時を過ぎると日が落ちて、辺りは暗くなり始め、空に三日月と思しき鋭い月が掛かっていた。そういえばここ大宇陀は、かの柿本人麻呂が「ひむがしの野にかぎろいの立つ見えて顧みすれば月かたぶきぬ」と詠んだ、阿騎野の里のある所である。かぎろいとは日の出前の空の色だけど、今はその反対の時刻のようだ。歌ごころがあれば、ここで一首とゆくのであろうが、疲れ果てて歌ごころなど何処を探しても見つからない。
今日の走行はたった39kmだったが、万歩計は3万5千歩を超えていた。これは今年の1日の歩きの最高記録である。歩き過ぎである。
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