山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

関西・北陸の旅: 第3日

2007-11-14 07:27:01 | くるま旅くらしの話
道の駅:大淀iセンターの朝は曇り。昨夜は少し雨も降って、すっきりしない天気だ。昨夜も長い夜だった。明け方近くトラックが入って来て、エンジンをかけたまま1時間ほど騒音を振り撒いて去って行った。この暴挙をやめせさる為に、何らかの法規制が必要ではないか。何処へ行っても目に余るものがある。
今日は明日香村を歩く予定である。朝食の後、いつもの処理をして、出発。此処から明日香村までは、10分ほどの近さである。今日は高松塚古墳付近ではなく、村の中心エリアを歩くことにして、甘樫の丘の駐車場に車を留める。
歩く準備の後、田んぼ脇の小径から散策開始。相棒が、私有地ではないかと、歩くのをためらうようなことを言うのは無視する。古代を訪ねるのに、車の走る舗装道を歩くと言うのが、そもそも大間違いなのだ。江戸時代の水戸街道でさえ、幅はたった2メートル余りしかなかったのだ。飛鳥時代ならもっと狭くても不思議ではない。狭い道を行った方が、より多くの発見がある。これが自分の信念である。小さな丘を越え、坂を下ると案内図には載っていない発見があった。その昔、川原寺(かわらじ)で使われた鉄類を鋳た工房ね跡だという。やっぱり小径でなければ、と思った。
その後は川原寺跡に出る。このお寺のことはよくわからない。たくさんの礎石が点在する、広大なガラン跡が広がっていた。その向かい側にかの厩戸の皇子即ち聖徳太子のお生まれになった橘寺があった。あったと言うのは、このあたりに来るのは3年以上経っていて、ロクに案内図も見ず、当てずっぽうで歩いているからである。橘寺には入らず、山際の脇道を通って、石舞台古墳へ。15分ほど歩いて到着。ここは、実は初めての所だった。段丘芝生の公園なので無料なのかと思ったら、古墳のある場所だけ有料だった。やむなく250円也を払って入る。一説では往時の権力者、蘇我馬子の墓とか。時の権力者でも、今でははっきりしないというところにピラミッドなどとは違う、日本らしさを感ずる。とにかく変なお墓だった。お経もあげず見物して、そこを出る。
更に歩きは続いて、古い街並みを通ってしばらく行くと、岡寺の門前町のような所に出た。更に急坂を登るとその上に岡寺があった。このお寺はどの道を行っても急坂を登らなければならない。お年寄りは背負ってでもないとお詣り出来ないだろう。ここも入山料をとられるので、山門前で写真を撮っただけでサヨナラする。息が上がるほどの急坂を登って辿り着いた挙げ句の果てに300円も払うなんて、まったく理不尽以外の何ものでもない。衆生に恵みを施すのが寺ではなかったのか?いつもの疑問である。
岡寺を下りた後は、再び細道を通って古い街並みを抜け、酒船石と言う得体の知れないものがある場所へ。ここは松本清張先生の古代研究でも紹介されている所で、なんとなく興味がある。下の無人売店で買ったミカンを頬ばりながら、その不思議な石を観た。自分にはその謎は全くわからない。
その後は飛鳥寺へ。ここは明日香村に来れば必ず寄る所である。飛鳥時代を象徴する建物であり、場所だと思う。何故かホッとするのである。いつものように蘇我入鹿の首塚を見て、今日のコースの最後の甘樫の丘へ向かう。
甘樫の丘は我々の気に入りの場所だ。小さな丘だけど、結構きついさかを登ると、急に展望がひらけて、その昔の奈良の都を望むことができる。大和三山もしっかり望見することができる。今日は天気も良くなって、いい感じだ。周辺の樹木が僅かに紅葉し始めていた。しばらく景観を楽しんだ後、丘の中の道を下り駐車場に戻る。3時間半の長行程の散策だった。万歩計は2万歩を超えていた。
お茶を飲みながら、しばらく休憩する。この後橿原神宮に行き、久しぶりに今井町を歩こうかなどと考えていたのだが、相棒の脚が限界近くなっているので、それは取り止める。
一息入れた後、昨日定休日だった下市町の温泉に入りに行くことにし、出発。40分ほどで到着。3日ぶりの入浴なので、ホッとする気分がある。下市温泉は秋津荘と明水館があり、日帰り温泉は明水館の方である。1時間余り温泉を楽しんだ後は、今日の泊まり予定の道の駅:宇陀路大宇陀へ。17時過ぎ到着。今夜も又また長い夜を迎えることとなった。今日はかなり歩いたので、ほどよい眠りが期待できそうだ。
本日の走行距離は53km。
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1 コメント

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Unknown (小西)
2007-11-14 09:17:55
 「飛鳥時代」、何かロマンを感じます。歴史を新ためて勉強しています。楽しみです。
「甘樫の丘」、「明水館」、「大字陀道の駅」の様子をネットで見ました。
 
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