山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

06北陸・中四国晩秋の旅(第2日)その2

2008-11-10 04:46:31 | くるま旅くらしの話

わが知人のSさんは、R41(飛騨街道)を南に走った空港近くに居を構えている。彼とは、同じ会社に勤務していて旧知の仲である。拓は、現役の人を訪ねるのは不謹慎と考えているので、全国にいる知人も殆ど訪ねなかったのだが、このところ自分の加齢とともに知人の加齢も進んで、定年を迎える人も多くなり、ようやく懐かしい顔を訪ねてみようという気になってきたのである。Sさん宅には、今年の春、佐渡からの帰途に一度寄らせて貰ったので今日が二度目となる。今日は生憎と奥さんが出掛けられていて一人なので、どうしようかと迷ったのだが、せっかく近くを通るので、顔だけでも見てと思って無理を押し、迷惑を承知でお邪魔することにしたのだ。13時半頃に、とのアポイントを頂戴している。

少し時間に余裕があり、燃料も少なくなってきたので、少し遠くの郊外の所定スタンドまで行って給油を済ませ、軽くお昼にしようと適当な店を探していたのだが、なかなか見当たらない。それでは、ますの寿司でも買って食べようかと、その専門売店に立ち寄ったのだが、なんと、何とそこでSさん本人と出会ったのである。彼も何か買物に来ていたらしい。お互い、お昼は未だのようなので、それなら一緒にしようということにして、そのままSさん宅まで行くことになった。

早速お宅に上がりこんで、家事には疎(うと)そうな(失礼!)彼にお茶を淹れて貰いながら、三人でますの寿司をつまむことになった。その後は、彼のお孫さんが学校から戻ってくるまで、楽しい歓談の時間を過ごすことになった。

拓は完全リタイアしてから2年以上が過ぎ、くるま旅くらしも次第に板についてきた感がするが、Sさんはリタイア後の生活が今年の4月からなので、未だ多少は心が揺れているようだった。話では、農業と植木の職人見習いという仕事がこれからの主流になっていくとのことである。自然を相手にできて、好きなことを生業とすることはすばらしいことだと思う。彼の場合は、隣に息子さん夫婦も住んでおられ、お孫さんとも何時も顔を合わせている暮らしなのだから、何の心配も無い最高の条件が満たされているように思った。我々のような根無し草のくるま旅くらしよりも、彼のような生き方が本来の理想的なあり方のような気がする。ま、人それぞれの生き方があって当然なので、お互い羨ましがる関係にあるのが一番良いことなのかもしれない。Sさんとは、これからもそのようないい関係を持ち続けたいものだと思った。

お孫さんが学校から戻ってこられて、そろそろお暇(いとま)をと腰を上げたのが15時過ぎだった。お土産に彼の作った大根、白菜、葱など、それに柿の実などをたくさん頂戴して恐縮した。また、富山の名物というイカの塩辛「黒づくり」という珍味も頂戴した。酒の味が一層引き立つに違いない。彼にはこの秋、美味しい富山米の新穀も頂戴している。頂戴ばかりしていて、申し訳ない。いや、本当にありがとうございました。奥さんが留守なのに二人で押しかけたりして、この図々しさは何時頃から身についてしまったのか、よく知らない。ま、お許しあれ。  

楽しい歓談のひと時が過ぎて、覚めやらぬ興奮を引きずりながらSさんにお別れして、今夜の宿を予定している道の駅「井波」に向う。途中から少し雨が降り出した。北陸の今頃の季節は、なかなか天候が安定しないようだ。朝から晴れたり曇ったり、雨が降ったりの変化の激しい天気が続いている。かなり暗くなった中を井波の道の駅に到着。

この道の駅には、これまで何度もお世話になっている。温泉ではないけど、いい風呂があって、旅の疲れを癒すには嬉しい場所だ。夕食は溢れるような野菜たちに囲まれて、リッチな気分で一杯やった。寝る頃には雨は本降りとなり、風も出てきてやや荒れ模様の状況となった。

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