山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘18年 北海道生誕150年の今めぐり旅 レポート <第91回>

2018-08-24 04:50:38 | くるま旅くらしの話

【今日(8/24:金)の予定】 

道の駅:ほっとはぼろ →(R232・D・R40他)→ 中川町エコミュージアム →(R40他)→ 道の駅:おといねっぷ(R40)→ 美深アイランドキャンプ場(泊)

 

【昨日(8/23:木)のレポート】 天気:晴れ・風強し

<行程>

道の駅:てしお →(R232・D)→ 遠別町郷土資料館 →(R232他)→ 道の駅:ほっとはぼろ →(R232他)→ 苫前町郷土資料館 →(R232他)→ 羽幌町郷土資料館 →(R232他)→ 道の駅:ほっとはぼろ(泊)

<レポート>

 昨夜一晩中車を揺すっていた強風は、朝になっても止まずに吹き続けていた。概して自分達の北海道の旅では、日本海側を通る時には強風に出くわすことが多い。従って避けることになり、このエリアもあまり通ったり滞在したりすることが少ない。今回は歴史を訪ねる旅なので、避けるわけにはゆかない。今日は遠別町、苫前町、羽幌町の各郷土資料館を訪ねた後、羽幌町にある道の駅:ホットはぼろに泊る予定でいる。

 早朝6時頃天塩町の中心街を1時間ほど歩いた。この町には海側にシジミで有名な鏡沼というのがあり、その近くにあるキャンプ場に何度か泊ったことがある。10年くらい前になるだろうか。その時も町中を釣り道具と餌を探して自転車で走り回ったことがあるのだが、今日は歩きでの散策だった。そして驚いた。町は半分以上活気を失い、何か知らぬモノに疲弊して倒れようとしている感じがしたのである。海岸に平行して5本ほどの筋の通りがあり、その両側には商店や民家などが建ち並んでいるのだが、その中に空き家が多いのが目立った。商店なども営業しているのか閉鎖しているのか判らないものが多くて、シャッター通りとはまた違った寂れを感じながらの通行となった。町の中にはスーパーらしきものもなく、どこにでもある筈のドラッグストア等も見当たらず、一体この町の人たちは暮らしの必需品をどこで買い求めているのだろうかと疑問を感じた。町外れの国道の南北両端に1軒ずつのコンビニがあるだけで、旅の者にとっても、この不便さは格別のレベルだなと思った。この町の行政は一体何をしているのだろうかとも思った。昨日の旧町役場の立派な建物とその中に詰まっていた町の歴史の重さからは、あまりにも落差の大きい感じのする町の姿だった。なにせ、10年ぶりほどの来訪なので、このエリア以外に新しい商店街などが現出しているのかもしれない。今日遠別町に向かう途中にそれが見出せれば、自分の感覚の誤りを認めることになるのだろうけど、それにしてもこの旧市街の寂れ様は尋常ではないなと思った。因みに手元のデータを見ると人口は3,200人余となっているのだが、現在歯止めがかかっているのだろうか。活性化策に取り組んでいるのだろうか。他人事ながらこの町のこの先が心配になった。

 さて、天塩の道の駅を9時過ぎに出発して、先ずは隣の遠別町に向かう。比較的近くに町役場があり、15分ほどで到着する。早速役場の中の教育委員会に見学の是非を伺ったところOKを頂いた。少し離れた所にあるので、車で先導して頂けるという。直ぐ近くではないかと思っていたので、これは意外だった。そのあと4kmくらいはあったと思うけど、来た道を天塩町の方に戻って、丸松地区の中にある郷土資料館にご案内頂いた。元小学校の校舎を利用しての資料館だった。中に入って早速関係データを写真に収めた。普段あまり開館することがないのか、館内の空気はよどんでいたが、展示されている内容も方法も分かりやすくて、大いに参考になった。中におがみ小屋も造られていて、ああ、やはりこの地でも最初に入植された方たちのご苦労は大変なものだったのだと、改めて往時に思いを馳せたのだった。見学が終わってそのあと、しばらくご案内頂いた方と開拓のことや我々のくるま旅のことなどについて、それから今日の天塩町の印象や、地方がアイデアを活用して活性化して欲しいなどという話をした。遠別町も天塩町とさほど変わらぬ状況にあるのではないか。心から地域・地方の活性化を願わずにはいられない。そう思いながらお礼を述べて次の苫前町に向かう。

 初山別村にも資料館があるのだけど、開館の期間が限定されており、今年はもう既にその期限が終わってしまっているのでパス。苫前に行く前に昼食をすることにして、羽幌の道の駅に車を止め、近くの食堂でこの地の名物の甘エビの定食というのを食べる。小さな甘エビが16匹も並んでいて、大いに満足して食事を終える。

 その後は苫前町の郷土資料館へ。ここは有料で一人300円也を支払った。元役場だったという庁舎はかなり広くて、巧みに町の歴史や自然環境等の情報が解説展示されていた。それらのデータを可能な限り写真に収めた。詳しい内容は追って写真を解析しながらまとめることにしている。邦子どのは受付の方との話で、どういうわけなのかトマトを頂戴していた。無駄話も時には相手に通ずることがあるようだ。これは褒めた方がいいのかもしれない。

 次は今日の最後の予定の羽幌町の郷土資料館へ。この資料館は、館の方のお話で、元裁判所だった建物を利用しているとか。羽幌町の開拓の歴史、昭和45まで採炭していた羽幌炭鉱の関係資料、それにこの地でもかなりの化石が出るということで、2階は化石関係の出土品の展示がなされていた。その他に開拓当時の開拓小屋の展示紹介や、かつて佐渡からこの地に来られて造り酒業を営んでいた本間家の残された資料等の特別展示がなされていた。それらの一つ一つを写真に収めて、追って整理することにしたい。大いに参考になった。

 その後は、今日の泊り予定の道の駅:ほっとはぼろへ戻る。途中、スーパーで若干の食材などを仕入れる。15時前に道の駅に到着。もう夏のシーズンも終わりに近づいているのか、泊りの車などは少ないようだ。朝から吹いていた強風は、午後になってようやく少し弱まって来た様である。ブログの下書きを終えて、そのあと近くにあるホテルの温泉に入りに行く。今夜は風が止んで静かな眠りがもたらされるのを願うばかりである。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ‘18年 北海道生誕150年... | トップ | ‘18年 北海道生誕150年... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

くるま旅くらしの話」カテゴリの最新記事