山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘16年 東北春短か旅 レポート <第11回>

2016-05-26 05:25:22 | くるま旅くらしの話

【今日(5/26)の予定】 

  道の駅:なかせん →(R105他)→ 角館観光駐車場 → 角館散策 → その先未定 

 【昨日(5/25)のレポート】  天気:曇り時々雨

<行程>

道の駅:もりた →(R101・K31・R7)→ 道の駅:碇ヶ関 →(R7・R282)→ 道の駅:鹿角 →(R282・R341他)→ 乳頭温泉郷 →(R341・R46・R105)→ 道の駅:中仙(泊) 

<レポート>

 今日は全くの移動日。ここを出て弘前市街地を経由して道の駅:碇ヶ関に寄った後、小坂町を経由して鹿角市の道の駅で昼食を摂り、その後は北投石で有名な玉川温泉の脇を通って田沢湖高原の奥にある乳頭温泉郷に行き、温泉に浸かった後角館を経由して大仙市にある道の駅:中仙に泊るだけの行程である。特に書くこともない。

 とは言え、日記なので最小限の気づきは書かねばなるまい。道の駅:森田の一夜は何事もなく静かに過ぎたのだが、深夜の1時過ぎになって俄かに天井が賑やかになり、雨が降り出した。予報通り今日は雨模様の一日となるのかなと思いながら眠り続けたのだが、しばらく断続的に降った後は静かになり、5時過ぎに起き出した時には雨は止んでいた。とにかく大雨にはならないようにと願うばかりである。

 雨がやんでいる間に給水をして、食事が済んで朝のいつもの仕事を終え、その後相棒が持参しているラジオ体操CDの、その名も「おらほのラジオ体操」という、東北弁で吹き込まれたものを鳴り立てながら、身体を動かして気合を入れる。旅のあいだずっと、これは日課となっている。ず―ずー弁のラジオ体操は、津軽弁なのであろうか、今日のこの地にぴったりだった。8時半には出発の体勢が整ったのだが、相棒がもっと手に入れたいという葉とらずリンゴジュースの販売は9時からなので、しばらくまたなければならない。無駄な時間だな、と思っていたら、いつの間にか相棒が開店準備をしていた人と折衝して早や手にれていたのだった。これで直ぐの出発となった。

 とにかく今日は移動日である。最初の目的地は道の駅:碇ヶ関である。ナビをセットして、それからは岩木山の山麓下方の県道をひたすら弘前に向かって走る。途中のリンゴ畑はもう花もすっかり終わって、緑一色となっていた。遅咲きのものがあったら写真を撮りたいと言っていた相棒も、すっかり諦めて納得するばかりだった。間もなく市街地に入り、弘前城跡の脇を通り抜け、しばらく入り組んだ道を走って、ようやく郊外でR7に出て、そこからは碇ヶ関までは一走りである。途中から小雨状態となった中を道の駅に到着。一息入れる。

 次のゴールは道の駅:かづのである。碇ヶ関を出発して少し走ると、R7から別れて小坂方面に行くR282に入る。ここからはしばらくの間山間の厳しい曲がりくねった登り坂となる。小坂というけど、これはとんだ大坂だなと思いながら、慎重にハンドルを握る。間もなく峠となり、そこからが小坂町となっていた。小坂町は銅山だったか、鉱山の町として名を馳せた尾去沢鉱山があった所だ。未だその跡をを訪ねたことが無いけど、今度は機会をつくって訪ねて見たい。今日はパス。しばらく走って鹿角市内へ。最近のニュースでは、鹿角では二人もの方がクマに襲われて命を失ったとか。山へ入るのは危険だなと思いながら、この後八幡平に向かう途中辺りでもしかしたら熊君と出会うかもしれないな、などと思いながら間もなく鹿角の道の駅に到着する。正午には少し早いけど、ここで昼食の大休止とすることにした。しばらく外食無しで来ているので、今日は外食にすることにして、駅構内のレストランに入る。鹿角は秋田名物のきりたんぽの発祥の地だとか。きりたんぽ鍋などというメニューもあったが、自分は春の野菜のてんぷら丼というのをオーダーした。相棒は比内鶏の丼物を頼んでいた。てんぷらには根曲がり竹のタケノコ、コシアブラ、タラの芽などが入っており、いつも東北の春には自家製で味わっているものを、今回は外食で味わうこととなった。美味なり。1時間ほど休んで出発する。

 次のゴールは八幡平の秋田県側を走るR341を通って、玉川温泉の脇を通り、田沢湖近くにある秋田駒ヶ岳の麓にある乳頭温泉に行き、温泉を味わうことである。今回は温泉博士誌を利用して、休暇村乳頭温泉郷という所の風呂に入らせて頂くことにしている。鹿角を出発してからはしばらく平地だったが、間もなく山の中の上り道となり、更に厳しい環境の世界となった。ふと道脇を見ると何やら白いものがたくさん見られたので、車を停めて見ると、何とそれらは小さな水芭蕉の花やコブシの花たちだった。写真を撮ろうと外に出ると、寒風が吹き荒んでいて、ここは未だ遅い春が冬と闘っている場所だった。標高がどれほどなのか知らないけど、1000m近くはあるのかもしれない。思わぬ寒さにぶるぶると来て、直ぐに車の中に入る。熊さんとの遭遇を期待したのだが、この寒さでは熊さんはやっぱり麓近くに出没することになるのであろう。

  

八幡平の山中の道脇に見つけた水芭蕉の花たち。厳しい環境なのであろう、どの花も小さくて、懸命に咲いている感じがした。

  

近くには今を盛りと咲く山桜の花もあった。これも厳しい環境のせいなのか、花は小さい。

 山を下り続けて、玉川温泉の脇を通って更に坂を下る。玉川温泉は北投石と癌の療養で有名だが、未だ温泉を体験したことはない。一度近くまで行っただけである。自分もPSA値が少し高いので、もしかしたらこの温泉が有効なのかもしれない。しかし今日はパス。間もなくかなりの規模の玉川ダムが見えて来て、更に下るとようやく山里の民家が見られるようになった。更に少し走って、田沢湖高原の方にハンドルを切る。しばらく急坂を上り続けると田沢湖高原の入り口となり、更にその奥まったところが乳頭温泉郷である。もはやここからは秘湯と呼ばれる温泉場が点在している場所だ。今日の温泉はその中では大規模の宿泊施設の中にあり、野趣には乏しいけど、ブナの森の中に囲まれているので、新緑の今には温泉だけではなく空気も美味いに違いない。休暇村乳頭温泉郷に到着し、駐車場に車を入れる。

 温泉は、予想通り素晴らしかった。お湯もそうだけど、ブナの新緑の森のマイナスイオンの味わいは、温泉の効能を一層引き立ててくれる感じがした。1時間ほどしっかりとくつろぎの時間を楽しんだ。外に出ると、少し霧のような雨が降り出し、気温も下がり始めたようだった。この後は、道の駅:中仙に行き泊るだけである。山を下り、平地に出て、角館町の脇の道を走って、間もなく道の駅に到着する。明日は角館をじっくり散策予定である。

 中仙の道の駅には、中仙町が合併して大仙市となるずっと前から何度もお世話になっている。ここは角館を訪れる際のいわば定宿となっている場所だ。時々少し山の方にある八乙女温泉の方に泊ることもあるのだけど、今夜は道の駅の方に泊めさせて頂くことにした。明日は本格的な雨にならなければよいがと願いながら、夕食を済ませ、眠りに就く。

コメント
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