山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘16年 東北春短か旅 レポート <第2回>

2016-05-17 06:46:56 | くるま旅くらしの話

【今日(5/17)の予定】 

  長者原SA →(東北道)→ 一関IC →(R342)→ 道の駅:厳美渓)→(R342)→ 本寺村:骨寺村荘園跡探訪 →(R342・K他)→ 毛越寺庭園探訪 →(K他)→ 中尊寺探訪 →(R4他)→ 道の駅:水沢(泊)

 

【昨日(5/16)のレポート】 天気:曇り

<行程>

自宅 →(R294)→ 道の駅:東山道伊王野 →(R294・R4)→ 二本松IC →(東北道)→ 長者原SA(泊)

<レポート>

 曇天。孫との泣き別れの出発は予想通りだった。少しさびしく、少し嬉しいような妙な気分での旅の出発となった。今日の予定は、移動が中心で、途中福島県の須賀川市にある牡丹園を訪ね、その後は高速道で宮城県の長者原SAまで行き、そこに泊ることにしている。

 まずは出発してしばらくは、茨城県南の田園地帯を走る。隣の常総市は昨年とんでもない洪水禍に見舞われ、大自然のもたらす強大な脅威を思い知らされたのだが、今はその田んぼも殆ど何事も無かったように水を湛えて植えたばかりの苗が風にそよいでいた。しかし、こののどかな風景の裏には、いまだ災害禍からの苦しみを逃れられない人々が大勢いることを忘れてはならないと思った。併せて、今地震の頻発の中で、明日の見通しも立っていない大勢の人々のおられる熊本や大分の人たちのことを思った。この頃の大自然の怒りの大きさは、我々人間どもに対しては特に厳しいものがあるように感じている。

 筑西市を過ぎ、栃木県の真岡市に入る。少し行くと益子焼で有名な益子町を通過する。何台かの観光バスとすれ違ったのは、これから焼き物を見に行くのか、それとも近くにある地酒屋さんの酒蔵見学なのか。春の観光シーズンは今がたけなわなのかなと思いながら通過する。しばらく曲線の多い山間の道を走って、ようやく平地の見える那須烏山市に入る。市街を抜けた後、那珂川が造り出したのであろう平地に、突出して造られている大型のスーパーに寄り、今日の食材等を仕入れる。今夜は豆腐で一杯やって寝るだけの予定でいる。

 その後はしばらく同じような道を走り続けて、那珂川町方大田原市となった黒羽町を通過する。ここは東山道の宿場があり、松尾芭蕉の奥の細道にも載っている場所だ。今頃といえば、鮎の甘露煮などが人々の興味を引くくらいの静かな町のたたずまいである。更に少し走って、道の駅:東山道伊王野に着く。ここで昼食休憩の予定。

 この道の駅には大きな水車があり、それを使って蕎麦粉を挽いているのだが、地元の人たちがその蕎麦粉を手打ちで作る、その名も水車そばという一品は、名物の一つとなっており、今日もそれを楽しみにここにやって来ている人が大勢いた。我々も早速店の中に入り、その水車そばをオーダーする。出来上がるまでのしばらく待つ間は、そば打ちの人の様子や巨大な水車を眺めたりして飽きない。村の水車という唱歌などを思いだしたりするのだが、恐らくこんなに大きな水車のある村はその当時はどこにもなかったのではないか。そのような他愛もないことを想っている内に蕎麦がやって来た。一言。美味なり。

 時刻は13時近くになっていた。ここから今日のメイン訪問先の須賀川牡丹園までは1時間半くらいかかりそうだ。園内を見物するには最低でも1時間以上必要なのを考えると、終わるのは16時近くとなってしまいそうだ。これじゃあ、高速道に乗ってもかなり遅い到着になってしまう。しばらく迷ったのだが、結局今回の須賀川牡丹園の訪問は断念することにし、明日の世界遺産の平泉エリア探訪を優先させることにした。

 となると、あとはひたすら走るだけということになり、伊王野を出てからは白河市からR4に入り、当初の予定の東北道須賀川ICをパスし、しばらくR4を走り続けて、二本松市まで来て、ここのICから東北道に入る。その後はときどきSAやPAに寄りながら目的の長者原SAに着いたのは17時頃だった。途中の高速道からの眺めで目立ったのは、藤の花と桐の花の紫だった。桐の方は数が少なかったが、藤の花は樹木を無視するかのように山を覆っている箇所が幾つかあり、守谷市辺りからは1カ月以上は遅いと思われる東北の春を感じたのだった。薄曇りで光が足りないせいなのか、紫の鮮やかさが少し褪せて見えるのが残念だった。でも、単調な運転作業の世界からは、ありがたく嬉しい景観だった。

 ここに泊ることにしたのは、明日一関ICで下りて骨寺村荘園跡に向かう際に、高速道では一番近いSAだからである。それに一夜を過ごせば通行料が夜間を経過したことになり、30%割引になるというセコイ考えもある。17時はまだ寝るには早過ぎる時間であり、しばらく大相撲のラジオの実況を聴く。稀勢の里が横綱になれない大関を脱却してくれるのを願いながら聴いていたのだが、どうやら今場所からは、悪い気持の虫を退治したようなので、軽く豪栄道をさばいて全勝を守ったので安堵した。TVの方は、地デジのNHKが入らない。相撲が終わって、しばらくBSを見ながら早い夕食を済ます。20時少し前寝床に入り、旅の初日の長い夜を迎える。

コメント
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