山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

九州・山陰他エリアくるま旅でこぼこ日記:第9日

2010-04-13 00:18:39 | くるま旅くらしの話

〔これは6年前の記録です〕 

第9日:11月25日(木)

行程:神楽奉納:高千穂町黒口集落研修所~道の駅:高千穂~天岩戸神社~国見が丘展望台~高千穂温泉 〔泊〕  45km

昨日からの一日の区切りがつけにくい今日の始まりである。とにかくここに何時までも居るわけにもゆかない。神楽が終わると集落の人も見物人たちも皆さっさと帰ってしまうので、我々も先ずは道の駅に戻って、そこで食事にすることにした。邦子どのが、神楽で使われた緑・赤・白の3色の御幣を貰ってきた。何やらの縁起物だそうな。取り残されそうになっても、この黒口という地に何となく別れ難い気分が生まれていたが、それを惜しみつつ出発。今日も高千穂の町でゆっくりするつもり。

   

神話の世界を髣髴させる、高千穂の道の駅のモニュメント。

20分ほどで道の駅に到着。邦子どのは徹夜だった。お湯を沸かして朝食を摂り彼女だけ急ぎ就寝へ。この間、拓は少しばかり付近を散策する。道の駅の直ぐ側に急崖があり、高さが100m以上はあると思われる崖の下を、細く白い線を引いて五ヶ瀬川が流れている。その上、すなわち道の駅の直ぐ先となるのだが、R218には新都高千穂大橋という立派な橋が架かっている。高所恐怖症気味の拓にはぞっとしない景色ではある。しかし好奇心には敵わず、おっかなびっくり下を覗きながら200m以上の長さがあるであろう橋を往復してしまった。

13時過ぎ、邦子どのがお目覚めになって、一休みしてから、天岩戸神社というのがあるので、そこへ行くことにした。もっと近くに高千穂神社があるが、ここの神楽殿で明日夜神楽の奉納がある(といっても観光客へのサービスのようなもので1時間程度しかやらない)ので、こちらの方は明日参拝することにして、少し遠い所にあるそこへゆくことにした。天岩戸神社近くに温泉もあるので、もし良ければそこへ泊ってもいいという考え。20分ほどで到着。途中の道が工事中だったり、狭いところなどがあったりして、SUN号を運転するにはあまり嬉しい道ではなかった。

   

天岩戸神社。建物はあまり大きくはないけど、それなりの風格を備えた神社である。

神社は、伝説的な名前の通り、岩戸川の急流の両側にある岩場や洞窟などの多い場所に建っていた。神社の横を通って仰慕の窟というところまで歩いて往復した。よく分からないが、伝説にあるように、お隠れになった天照大命神を、集まった神々が如何にして外へ出座頂くか、その方法を皆で相談した場所という雰囲気のある窟だった。

      

 仰慕の窟入口の様子。黒い部分が洞窟の内部だが、灯明などが点されている。手前には石を積んだケルンのようなものが無数に点在している。この奥に天岩戸があり、そこに天照大神がお隠れになったのを、何とか表に出て頂こうと神々があの手この手を尽くした場所の雰囲気がある。

周囲には山のケルンのように、小石をたくさん積んだものがあり、又灯明も据えてあるので、恐山の光景などを思い起こしたりして、あまり愉快な気分の場所ではない。この神社には西宮と東宮と二つの社があるらしいが、よく分からない。今日参拝したのは西宮の方らしい。近くにあるという温泉は、道が狭くて行きにくいので止め、今朝教えて貰った国見が丘という所へ行って見ることにした。そこを見たあとで高千穂温泉という所へ行くことにして出発。

国見が丘は道の駅を通り越して少し行った所から細い山道を15分ばかり登った所にある公園のような場所で、高千穂町の四方を望む展望台も設けられている。今は時間的に雲海などを見ることは出来ないが、展望台からは高千穂の市街地だけでなく、周辺の集落などが一望でき、なかなかの眺望だった。ここから見る早朝の雲海の眺めや日の出は素晴らしいものであろう。明日はもう一度、是非来てみたいと思った。ま、下見に来たようなものである。

   

国見が丘からの高千穂の町の眺望。のどかな、いかにも神話の里らしい眺めであった。

高千穂町には3つの温泉があり、夜神楽の通(つう)といわれている人は、神楽が終わったあと、温泉に行って身体を温めてゆっくりするのだそうである。しかし、温泉の営業開始が10時からだというので、我々は寝る方を優先した次第である。高千穂温泉は、町の中心部から比較的近い所にあった。小高い丘の中腹にあり見晴らしもいい。駐車場も広いし、ここに泊りたいと考え、入浴時に受付で聞いてみたら、OKということ。ありがたい。温泉の方も思ったよりも空いていて、昨日からの疲れをゆっくり癒すことが出来た。明日は少し早く起きて国見が丘に行ってみることにしよう。

コメント
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