約1ヶ月に亘り、くるま旅くらし入門講座なるものを続けてきましたが、とりあえずここで終了することにします。まだまだ細かな実務的な懸案事項はあるかと思いますが、それらについては、今後適当な機会に紹介させて頂くことにします。
ご承知のとおり、くるま旅くらしは車という特殊な装置・空間を使って、移動しながらの生活ですから、在宅の時とは生活環境が大きく変わります。この落差を認め、その中に身を入れ、暮らしを楽しむのがくるま旅くらしの真骨頂というものでありましょう。
くるま旅くらしを行なっている人の中には、可能な限り在宅時の環境に近づけようなどと考える人も居られるようですが、それでは不満ばかりが増え、旅の本当の楽しさは体得できないのではないかと私は思います。在宅時と同じ環境を求めても所詮は車を中心とした暮らしなのですから、その実現はもともと不可能なのです。
くるま旅くらしの中で最も重要なテーマは、「健康と安全」です。これはくるま旅くらしに関わらず、リタイア後の人生を快適に生きるための最上段に位置づけられるテーマでもあります。
私は長年来のポックリ病志願者でありますが、いろいろ調べた結果はっきりしているのは、気がついたらあの世へ来ていた(このような気づきがあるのかどうかは分かりませんが?)という人生の終わり方は、健康でなければ叶わないということです。不健康な状態では必ずいわゆるマカロニ症候群(何種類もの細い管を付けられてベッドに横たわっている状況をいう)の仲間入りをさせられることになってしまうのです。
環境変化が大きいくるま旅くらしでは、食生活をはじめ運動や睡眠などの健康に関する留意と実践、それに安全運転をはじめあらゆる場面での危険予知や安全確保が普段の意識の中に組み込まれていることが大切です。
これからくるま旅を始められる方は、先ずはこの健康と安全を核にして、良い経験を積み上げながら大いに旅くらしを楽しんで頂きたいと思います。
明日からは元に戻って、あれこれ気づいたことを述べてゆきたいと思います。