山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

Ⅱ.旅くらしの実際:12.旅くらしの中の情報とメディア

2007-04-01 05:04:02 | くるま旅くらしの話

  現代は、様々なメディアを通して、情報が溢れかえっている時代だと思います。高度情報化社会の到来についての議論をほんの少し前に聞いたような気がするのですが、今の現実を見てみると、最早それが到来してかなり時間が経っているような錯覚さえ覚えるほどです。そして、情報化社会はより以上の高度化に向って、尚一層のスピードで進化しているようです。

  私のような世代の者には、携帯やパソコンなどもういいや!と見限る人もかなり居られるような気がします。しかし、本人は見限っても客観的には明らかに時代に取り残されてゆく現実がある様な気がして、私などはうろたえながらも何とか情報化社会の中で生きて行く道を探そうと思っているわけです。

  旅に出ると、私の場合は思いっきり情報の世界からはブラインドになりたいと考え、必要最小限の情報以外はメディアに頼らないことにしています。TVもラジオもニュースと天気予報くらいしか見たり聞いたりしません。新聞も何か大きな出来事を知った時くらいしか買いません。情報からブラインドになることによって、本来の自分を取り戻せるような気がするのです。つまりは、私の旅くらしでは情報やメディアについては、在宅の時とは打って変わってブラインドの世界に入るということです。

  しかし、多くの皆さんはそうはゆかないかもしれません。そのような場合にどうすれば良いかは、ご本人が自由に決められれば良いことだと思います。旅くらしの中でのTVやラジオなどのメディアの活用は、車の中にどのような設備・装置を備えるかによって、随分と違って来ると思います。現代は画像を中心とするメディアの時代ですが、日本ではまだ地上デジタル放送の完全開始に至っておらず、旅先でのTVなどの受信に関しては、地域によって大きな差があり、ハイレベルの装置を用意しないと、家にいる時と同じような画面を見るのは難しい現実があります。同時に電源の問題もあります。夜間在宅時と同じようにTVを見ようとするならば、電源を確保しなければなりません。夜間に発電機を回し続けることは、騒音の問題があり、よほど条件が整っていない限り避けるべきでしょう。となれば、バッテリーの容量を大きくするか、或いはバッテリーそのものを増やすなどの対策を考えなければなりません。    

  旅車の設備や装置に関しては、実は私は殆ど無知と言ってもいいくらいでして、アドバイスできるような力は全くありません。私の車にも、TVは一応は備え付けてはありますが、満足な画像の映りを得たことは少なく、それを直そうという努力もせぬまま、あまり気にしないで過ごしているのが現実です。ニュースと天気予報くらいなので、ラジオでも充分間に合うし、最近では携帯でもそれらの情報を手に入れることができます。

旅先での見聞に関する情報に関しては、資料を持参します。私の場合の必携は、次のようなものです。

●各地域別地図帳

●「道の駅ガイドブック(東西日本版2冊)」(AC誌付録)

●「日本の百選データブック」(財務省印刷局)

●「○○県の歴史散歩」(山川出版)

●「くるま旅クラブYOU湯パークガイド」(日本RV協会)

この他、例えば北海道へゆく場合は、北海道の地名辞典やアイヌに関する書籍など、その地方に関する資料を持参します。

  旅先での当座の必要情報は、道の駅に備えてある資料や観光案内所のパンフレットなどを活用するのが普通です。それでも不足する場合は、書店を見つけて資料を探したりしています。又コンビニなどで訊くこともあります。それから未だしたことはありませんが、役所の担当セクション(例えば観光課)等を訪ねて聞いて見るのも良いかな、などと思っています。

  あまり荷物が多くなるのは問題なので、収納の限界を超えないように留意することも大切です。

  いずれにしましても、情報の調達のために何をどのように持参するかは各人の自由なことですから、ご自分で好きなようにされるのが一番だと思います。何も持ってゆかないというのも大切な選択肢の一つであるように思います。私の場合は、資料を見るのを楽しみとしていますので、何も無いと寂しいものですから、無理しても持参しているのです。

  持参した資料の中で、最も活用するのはやはり地図ですね。見知らぬ地に関しても、地図ほど多彩な情報がこめられた資料はないと思います。眠くない時は、真夜中でも起き出して地図を眺めながらその地への思いを馳せます。地図と現地とのギャップを確認するのも楽しみの一つです。どんなに精密な地図でも、現地を正確に表すのは不可能です。そこに楽しみがあるのです。

  普通は地図やナビ画面などは、目的地に到達するためのツールに過ぎないと考えると思いますが、私の場合は地図を見て,そこに記された様々な情報を膨らませて、現地に着いた時とどう違うかを想像したり、確認するのが楽しみですから、多少値段が高くても、重くて取扱が面倒でも、地図は旅の絶対的な必携品なのです。 

コメント
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