村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

藤原顕輔 フジワラノ アキスケ

2022-03-14 20:55:33 | 和歌と歌人

 藤原顕輔 フジワラノ アキスケ
 和歌・歌人133
秋風にたなびく雲の絶え間より
漏れいづる月の影のさやけさ

難波江の芦間にやどる月みれば
わが身一つも沈まざりけり

藤原顕輔 フジワラノ アキスケ
[1090〜1155]
平安後期の歌人。
六条家の祖といわれる顕季アキスエの子で、
清輔の父。
六条家を継ぎ、
崇徳院の院宣により
「詞花集」を撰進。
家集に「左京大夫顕輔卿集」がある。

朝起きると
昨日の雨で庭がちょうど良く湿ってた
暖かい一日
日も延びて庭が明るい
バイモは
気持ち良さそうだが

うまくいかない日もある

 

 

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紅クレナイ匂ふ桃の花

2022-03-13 20:31:11 | 茶の事

春の苑ソノくれないにほふ桃の花
したてる道にいで立つおとめ
『万葉集』
筆者は堀江知彦

三月と四月は
釣り釜と透木釜を使うので
五徳をかたづけた
五徳は儒教の
「仁・義・礼・智・信」
の五徳にかけたともされ、
また「温・良・恭・倹・譲」
にも通じると。
難しくて良くわからないけど。
ついでに
五福と言うのがあった
五つの幸福
1. 寿命の長いこと
2. 財宝が豊かなこと
3. 健康であること
4. 徳の高いこと
5. 天命を全うすること
わかりやすい。

どれも欲しいけど

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氷の僧の沓クツの音

2022-03-12 22:00:36 | お勉強

水とりや氷の僧の沓の音
芭蕉

東大寺二月堂のお水取り
今年もコロナ感染抑止のため
二月堂付近での滞在と拝観はできないようだ

今日は朝日カルチャー
先月は
講義の時間が変更になったのだが
それに気がつかず
ボーッといつもの通りにでかけた
間違えて来てしまったので
出直しますと
受付には言った
でもそれは口だけで
家で寝ていた
我ながら情けない

「先月お休みしたので、その分のレジメを頂きたい」
「受付に申し出て下さい」
「はい、わかりました」
でも
帰りは受付を素通り
レジメの事は
すっかり忘れてしまった
これもちょっと情けない

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雁は帰る

2022-03-11 22:58:30 | お勉強

 藤原敦忠 フジワラノ アツタダ
春の夜の 
闇の中にて 
なく雁は 
帰る路にぞ 
まどふべらなる

藤原敦忠 フジワラノ アツタダ
906-943 
天慶6年3月7日死去。38歳。
平安時代中期の公卿、歌人。
延喜6年生まれ。
藤原時平の3男。
母は在原棟梁の娘。
天慶2年参議。
5年権中納言,従三位にいたる。
枇杷中納言,本院中納言とよばれた。
三十六歌仙のひとり。
管弦にもすぐれた。
家集に「敦忠集」。

今日は
南方録のお勉強
久しぶりの講義で頭が回転しない
難しいからか
考えることを拒否
ボーッとしていた

 台子五十七
台子の所作 真なりとて
頑カタクな なるは悪しし。
いかにも ゆるやかに
大ようなるが 良く候

 真の中に草あり
 草の中に真あり

写真は白侘助

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梢ににほふ春の夜の月

2022-03-10 23:22:06 | 村雨庵 稽古 

 加藤義清
春 花 の
乱れ 心 に
似ぬもの や
梢ににほふ
春の夜の月

 加藤義清 カトウヨシキヨ
元治元年(1864)~昭和16年(1941)享年78歳
歌人・御歌所寄人。
名古屋生。
号は蕉陰・鏡迺舎。
菊間平八郎の五男、加藤安彦孫娘婿。
従五位・勲五等に叙せられる。
著書に『火筒のひびき』『渡るに安き安城の』等がある。

今日は木曜稽古
夜の部もあって
稽古が終わると二十二時
一日は短い

写真は
幕末生まれの
加藤義清の短歌

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昔の一字あはれなり

2022-03-09 22:40:10 | 村雨庵 稽古 

梅が香に昔の一字あはれなり 芭蕉

昔とは
昔 男ありけりで始まる
伊勢物語のことかも
「起きもせず寝もせで夜をあかしては春のものとてながめくらしつ」
「月やあらぬ春や昔の春ならぬ我が身一つはもとの身にして」


今日は水曜稽古
主菓子は三色の浮島製
銘は「春の日」

写真は待合の軸
遠くの山はまだ雪が残っているが
水辺の回りの木々には花がたくさん咲いている
桜ではないだろう
わからない
梅かこぶしか
手前には川船に
船頭と芭蕉のような人物が乗っている
何処へ行くのだろう

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茶入の蓋

2022-03-08 21:47:04 | 茶の事

 茶入蓋には 
半月
窼蓋スブタ
すくい
盛り
一文字
落込み
面取 
などがある
と本に書いてある
また
 瓶子蓋には細かく分けると
瓶子つくヘイシツク
榎実落込エノミオチコミ
玉露タマカシラ
面目メンパク
栄螺サザエ
まとめて瓶子蓋

茶入蓋の名人は
立佐リュウサ
立古リュウコ
印斎インサイ
半清ハンセイ
 以上

今日はわが家でお習字
10時から始まる
楷書を書く予定だ
その前に準備すること
今日は寒い暖房をしっかりして
換気
机を出す
硯と水の用意
飲み物も近くに置いて
お謡のテープを聴きながら
お習字に集中

お喋りは一切なし
十時も三時もなし
どんどん文字が大きくなってきたから
止めた

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藤原基俊 フジワラノ モトトシ

2022-03-07 23:11:13 | 和歌と歌人

 藤原基俊 フジワラノ モトトシ
 和歌・歌人132
夏の夜の月まつほどの手すさびに
岩もる清水いくむすびしつ

契りおきしさせもが露を命にて
あはれ今年の秋も去ぬめり


藤原基俊 フジワラノ モトトシ
1060~1142
平安時代後期の歌人。
父は右大臣俊家。
母は高階順業の娘。
従五位上左衛門佐。
長治2(1105)年『堀河百首』,
元永1(1118)年『内大臣家歌合』などに出詠。
歌合の判者をたびたび務め,
私選集『新撰朗詠集』を編纂するなど,
源俊頼と共に歌壇の指導者的存在であった。
晩年の弟子に,藤原俊成がいる。
保延4(1138)年『本朝無題詩』に17首の漢詩を残す漢詩人でもあった。
(朝日日本歴史人物事典。)

写真は「都の春」
 花は紅
 柳は緑

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源 兼昌ミナモトノ カネマサ

2022-03-06 22:42:45 | 和歌と歌人

 源 兼昌ミナモトノ カネマサ
 和歌・歌人131
淡路島かよふ千鳥の鳴く声に 
幾夜寝覚めぬ須磨の関守
「金葉和歌集」

源 兼昌ミナモトノ カネマサ 
平安時代後期の貴族・歌人。
宇多源氏、美濃介・源俊輔の子。
官位は従五位下・皇后宮少進。
その後出家。
康和2年(1100年)の国信卿家歌合以下、
永久3年(1115年)、
元永元年(1118年)、
同2年(1119年)の
内大臣忠通家歌合などに出詠しており、
堀河院歌壇の下部集団である
忠通家歌壇で活躍した。
永久4年(1116年)の「堀河次郎百首」の作者の一人。
『金葉和歌集』『詞花和歌集』
『千載和歌集』『新勅撰和歌集』
『新千載和歌集』の勅撰和歌集に
和歌作品が計7首入集している。
家集は伝わらない。

今日はゴロゴロ
何もせぬ日
写真は昨日のお昼
ヨモギ豆腐と
どぶろくで
ちょっと一杯

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よみがえる正倉院宝物

2022-03-05 21:58:46 | 美術館・博物館

今日はサントリー美術館へ
展覧会は3/27まで

「御大典記念 特別展」
よみがえる正倉院宝物
―再現模造にみる天平の技―
2022年1月26日(水)~3月27日(日)

奈良の正倉院展へは一度行ったきり
東博での展覧会もあったが
あまり知識はない
それでも茶の裂地として
正倉院由来の名物裂はよく登場する
第三章・染織の展示では
聖武天皇の遺愛品の
七条織成樹皮色袈裟の復元模造
また調布という
調として官に納める布の
復元の展示
繭の小石丸と普通の繭が
並べてあり
その大きさの違いがはっきりわかった

正倉院宝物再現模造の技術は
繊細な観察力、技術力が必須だが
1300年近くも宝物を
守ってこれたことこそ奇跡
それも由緒伝来や製作年代がわかる
伝世品なのだから
凄い
そう思った
感激した
短歌がこれでできるといいけど

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薄茶器

2022-03-04 22:40:12 | 茶の事

薄器六器とは
○雪吹フブキ
→中次の甲と底を面取
○面中次メンナカツギ
→中次の甲の面取、
○頭切ズンギリ、寸切とも
→金輪寺も寸切のうち
寸切(内側底面が丸い)
金輪寺(内側底面がまっすぐ)
○薬器ヤッキ
○白粉解オシロイトキ
○茶桶サツウ、チャオケ
→面中次の蓋の浅いもの
以上
それと棗

棗は半月に持つ
「半月」とは言い方が風流だと良く思う
ハンツキ、ハンゲツ
どちらも風流だ

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春の夜の夢の浮き橋

2022-03-03 21:57:05 | 村雨庵 稽古 

 藤原定家
春の夜の夢の浮き橋とだえして
峯にわかるる横雲の空

今日は木曜稽古
掛けものは
宗達下絵光悦和歌色紙
もちろん複製だ

光悦は寛永の三筆
松花堂昭乗と近衛信尹の三名
四筆という場合は
烏丸光廣が加わる

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花入の真行草(真)

2022-03-02 22:32:12 | 村雨庵 稽古 

真の花入は
「カネの花入」
「唐物の焼物」とある
敷板は矢筈板をつかう

カネとは
唐銅、砂張、金紫銅、青銅、朱銅、鉄

カネの鑑賞方法
年を重ねると
金味カナアジがわかるといわれたが
どうだろう
○金肌の
深々とし落ち着いた
味わい
○全体の形状の
端正、典雅、優美なところ
○形状の部位の
口造、台座、耳付、地紋

唐物の焼物とは
○磁器では
 青磁、染付、彩磁(色絵)、白磁、祥瑞
○陶器では
絵高麗、雲鶴、三島、井戸手、
粉引、堅手、安南、おらんだ、宋胡録、
(唐物に含まれる)
と読んでいた本に書いてあった
そして
「唐物の焼物の写」は真の扱いと習った
例えば永楽の高砂花入の写は真
もっとも南蛮や釉薬のかかっていないものは
どこでも草になる

自分個人の備忘録であるゆえ
不明なところは
各自ついている先生に確認されたし

写真は花入のかたち

今日は水曜稽古、雛の茶碗の行方不明

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三月は柳いとよし

2022-03-01 21:10:39 | 茶の事

 与謝野晶子
三月は柳いとよし舞姫の
玉のすがたをかくすと云へど


今日は1ヶ月振りに電車に乗った
読売カルチャーの講座
今日は利休の手紙

秀吉と利休の関係は晩年の九年間に集中する
絶頂期から
確執の時期を迎え
最後は賜死へ

何事も
特別に仲良く密なほど
そのあとの戸惑い
最後の別れへと急速に変化する
友人や恋愛と夫婦関係も同じようと

今月は利休忌があるから
相応しい講義だ
予習も復習もなく
講義の時間だけ集中すると
ちょっと
勉強したような気になる
気分だけで
気分がいい
あとの人生の時間は少ない
嫌なことはしない
気分の良いことだけしたいものだ


利休めはとかく果報のものぞかし
菅承相になると思へば
 利休
 天正十九年二月十三日
 娘お亀宛

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