村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

師走花丹茶会

2018-12-16 23:02:46 | 村雨庵 茶事茶会
今日は茶会
時折
時雨降る一日
寒かった

花丹茶会 会記
平成三十年十二月十六日 於 想望庵 

寄付
床 阪正臣筆 
ももとせをよつかさねらし桃山の
よるのわたとのおもかげにたつ
入江子爵画 行燈    
益田鈍翁箱

本席
床 近衛信尋筆 和漢朗詠集 歳暮 
寒流帯月澄如鏡夕吹和霜利似刀 
白居易 福田行雄箱
花 加茂本阿弥 日向水木
花入 砂張鶴首 金岡宗幸作 淡々斎箱
香合 大田垣蓮月造 亀 
亀のかたちしたる香合の箱に
萬代のかぎりにもれし亀なれば
手ならす人も幾世へぬらん
水指 高取焼 亀井味楽造
茶入 古瀬戸 文茄(釣鐘)
茶杓 高橋箒庵作 銘笑門
茶碗 九代大樋長左衛門造 光悦 紙屋写
替 信楽 銘仙窟 
淡々斎箱 満岡忠成極
蓋置 鈴木宗保作
菓子 こなし製 銘九重の月 虎屋製
菓子器 四方盆 時代
薄器  千鳥大棗
茶杓  宗惣作 銘山風
茶碗  高取焼 時代
替  京焼 大根絵 中村秋峰造
対州御本茶碗
数茶碗 源氏物語 宇治十帖 
菓子 霜夜 鐘の音 塩野製
菓子器 花鳥紋 唐物 清 
点心席 赤坂有職

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惜しめども

2018-12-15 21:50:27 | 短歌・俳句の事
惜しめども
年は限りとなりにけり
我が思うこと
のいつか果てなむ
良寛

今日は外出しないから
今日こそ道具の片付けをしようと
押し入れのものを出して
整理整頓をはじめたが
へや一杯に広がり
まさに足の踏み場もないほど
稽古や茶事茶会のたび
茶道具の出し入れに苦労する
思っていた場所には無く
つい手近なものを繰り返し使う
何とかほしいものがスッキリと探し出せないか
考えたが身体が追い付かない
またごちゃごちゃと押し込んだ

明日は私めと想望庵さんとの茶会
中目黒の想望庵にての
小さな茶会だ
明日は寒いというし
苦手な早起きだけれど
頑張って起きないと
もう
寝てしまおう
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木がらしや

2018-12-14 23:51:36 | 文の会
木がらしや 東京の日の ありどころ 芥川龍之介

窓を開けると
冷たい風が吹き込んでくる
木枯らし
師走の風が吹いている

今日は文のかい
いつものイタリアンが予約で一杯
いつもの中華屋で待ち合わせに変更した
寒いと言いつつ
生ビールの小で乾杯
蒸し鶏の冷製
春巻き
八宝菜
五目ビーフン
五目お焦げ
ランチなので
杏仁豆腐がオマケに付く
久しぶりだったが
安くかつ美味だった

今日は大和物語の五十段まで
大きな声で順に音読
ちょこっと読んだだけだが
意味がわからず
すぐスルーする


(大和物語)とは
平安中期の歌物語。
作者未詳。
天暦(947~957)ごろの成立、
のち増補されたといわれる。
和歌を主とし、
恋愛・伝説などを主題とする
170余編の説話を収録。
(デジタル大辞泉ヨリ)
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なにといふとも

2018-12-13 23:28:19 | 村雨庵 稽古 
黒森をなにといふとも今朝の雪 芭蕉

黒森とは地名だろうか
見た目が黒い森なのだろうか
それを何と言っても
どう表わしても
今朝 雪がどっと降れば
みなどこも
白くなる
俗もけがれも
清め尽くして
しまうかの如く


今日は木曜稽古
寒いから
寄付の掛けものは
平井楳仙の
雪景色

平井 楳仙
ヒライバイセン
1889 - 1969
京都市生まれの日本画家。
帝国美術院展覧会審査委員。
本名は平井秀三。
(ウィキペディアより)
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筧カケイの氷

2018-12-12 23:12:55 | Weblog
今日は
雨が冷たい水曜稽古
炭が実によくおきる

掛けものは江戸後期の歌人
千種有功の詠草

友と来て音さえ絶えて山里の
憂きは筧の氷なりけり

作者の千種有功チグサアリコトは
1797-1854 
江戸時代後期の公卿,歌人。
寛政9年11月9日生まれ。
正三位,左近衛権中将。
歌を一条忠良,飛鳥井家にまなび,
香川景樹,賀茂季鷹らとまじわる。
嘉永7年8月28日死去。
58歳。通称は橘蔭道。
号は鶯蛙園,在琴,千々迺舎。
歌集に「和漢草」「日枝の百枝」など。
(日本人名大辞典ヨリ)
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都もかくや

2018-12-11 23:16:00 | 能・謡
おしなべて
同じ月日の過ぎ行けば
都もかくや年は暮れぬる 西行

おしなべて
とは
一様に。概して。
ありきたり。なみなみ。


今日はお謡のお稽古
その前に
整形外科へリハビリに行き
そのまま電車に乗り原宿へ
原宿からタクシーで650円
乗ると雨が降ってきた

今日から新しいお謡
「東北」

トウボクと読む
和泉式部が主役の鬘カズラ物だ
鬘物とは

能は内容によって五つに分けられ
神、男、女、狂、鬼
シンナンニョキョウキ
それをそれぞれ
初番目物(脇能)
二番目物(修羅能)
三番目物(鬘物)
四番目物(雑能)
五番目物(切能)
と五つに分けている

そのうちの「東北」は
女性が主役の
三番目能の(鬘物)ということで
柔らかな美しい曲
習ったお仲間 はみな賛美した

お稽古はまあまあ
そのあとは
青山のヨックモックで
お昼を食べた

食べる事に集中して
写真を撮るのを忘れてしまった
やろうと思ったことを
すっかり忘れてしまう
最近ホントによくある
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かぞふれば

2018-12-10 23:19:12 | 古筆
かぞふれば
わが身につもる
歳月を
おくりむかふと
何急ぐらん

平兼盛
「天徳内裏歌合」の歌合わせ
しのぶれど
色にいでにけり
わが恋は 物や思ふと
人のとふまで

壬生忠見の歌
恋すてふ
我が名はまだき
立ちにけり
人知れずこそ
思ひそめしか

との対決は有名だ

今日は
月に一度の古筆のお勉強
以前に習ったところらしいが
あまり記憶がない
覚えるという能力が
著しく衰えているのだ
でも底の抜けた柄杓でも
汲むことを
休まず続ければ少しは溜まると
それを
信じよう

いつもは終わったあとに
食事をして帰るのだが
そうすると
ラッシュの時間にぶつかる
今日は早く帰る事にして
整形外科のリハビリに寄る事にした
ところが
線路に自転車が入ったとかで
電車はしばし動かない
幸い座れたので待っていればよいのだが
診療時間に間に合わず
リハビリは取り止め

何事も予定通りには行かない




 
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寒鴉

2018-12-09 22:09:33 | Weblog
見下ろして やがて啼きけり 寒鴉 高浜虚子

思ったより外は寒い
自宅からサカチカさんちへタクシーで
お昼をご馳走になる
写真がそれだ
サカチカさんち近くの
京浜急行に少し乗り
紫兎先生の近くの駅へ
駅前で
紫兎先生と待ち合わせて珈琲のみ
お願いした抹茶を受取り
今度の茶会に備える
そこからJRで
自分の最寄り駅到着

ぐるりと近場を一周した
近いと行きも帰りもすごく早い
楽ちんだ
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歳暮蕎麦懐石の茶事

2018-12-08 23:42:27 | 茶事 茶会 
今日は歳暮蕎麦懐石の茶事
年の暮れらしい取り合わせの道具に
蕎麦懐石
ウコンの風呂敷にお椀をくるみ
利休箸を差し込んで
客前に運ぶ
膳はない
風呂敷をひろげる
温かいつゆに蕎麦が入っている
蕎麦椀を手前に
右向に薬味皿
左向に蓋を置き
懐紙を折って箸置にする
まずは薬味を入れて蕎麦を啜る
御酒とやきものの盃で一献
そのお酒の美味しいこと
唸る
大皿に蕎麦
二度目は冷たいつゆで食べる
織部の角皿に
だし巻き玉子と染め卸し
染め卸しとは
普段から自宅でもするが
大根卸しの水気をとり
醤油をかけたもの
蕎麦屋で一杯のつまみは
昔から
玉子焼と染め卸し
いける
続いて定番の天ぷら
海老と舞茸と穂紫蘇
いくらたっぷりの蒸し寿司
なめこと蕪の吸い物
亭主相伴
熱々の番茶で喉を清め
八寸になる
穴子の煮物と柿と栗の茶巾絞り
千鳥の盃で
肴に私は謡を少しうなる
蕎麦湯で器を清め
元のように風呂敷に包み下げられた

忘年茶事に相応しい
初めての蕎麦懐石は
こんな感じだった気がする
続き
主菓子が一文字の蓋物に盛られる
写真がそれ
菓子は蕪
よくよく味わって中立
後座席入りして
濃茶 後炭
最後に薄茶
年の暮れも
善きかな

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日課観音

2018-12-07 23:15:52 | 茶道具、古美術、骨董
今年十月に開催された
三渓園に於ける大師会茶会

山の上の茶室「金毛窟」の
掛けものは
源実朝の「日課観音」だった

「金毛窟 」
1918年(大正7年)建築
三溪が建てた一畳台目
金毛窟という名の由来
床柱は大徳寺の山門
金毛閣の高欄の架木を使用

ご存知だろうか
「日課観音」のことを
私は全く知らず
ご一緒させて頂いたF先生からお話しを伺い
また後日 詳しく教えて頂いた

日課とは
毎日きまってする物事のこと
散歩や体操それぞれあるだろうが
日課として書かれた観音図ということ
掛けものの筆者は源実朝

1192~1219
鎌倉幕府第3代将軍
頼朝の嫡出の次男
兄の頼家のあと
12歳で征夷大将軍
武士として初めて
右大臣に任ぜられる
その翌年に鶴岡八幡宮で
頼家の子公暁に暗殺された
藤原定家に師事
家集に「金槐和歌集」がある

仏道に励み
写経をするように
源実朝は観音図を描く事を
日課とした

昭和十二年
三渓の長男善一郎が急逝
その一週間後
月華殿、金毛窟にて
追悼の茶事がひらかれ
金毛窟の床の間に
掛けられた軸が
「日課観音」だったという
当時を偲び
今回の大師会でも同じく
「日課観音」を掛けたと
茶室で説明を受けた

写真は
F先生の床の間の掛けもの
仰木魯堂の日課観音
心の内で手を合わせた
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茶の十徳

2018-12-06 23:15:38 | Weblog
月に一度の茶の稽古
花は西王母椿と土佐水木
今日は初炭所望
重茶碗と続き薄茶

寒熱の地獄に通う茶柄杓も
心なければ苦しみもなし 利休

茶の湯とは
辿るも広し武蔵野の
月もすむなる奥ぞゆかしき

茶の十徳
「諸天加護」
「無病息災」
「父母孝養」
「朋友和合」
「悪魔降伏」
「正心修身」
「睡眠自除」
「煩悩消滅」
「五臓調和」
「臨終不乱」


覚えてもすぐ忘れるけど
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熊野懐紙

2018-12-05 23:13:45 | 村雨庵 稽古 
今日は水曜稽古
掛けものは 熊野懐紙
本物は国宝だもの
これは もちろん複製
筆者は後鳥羽天皇

詠二首倭歌
深山紅葉
うはたまの
よるのにしきを
たつたひめ
たれみやまさと
一人そめけむ
海辺冬月
うらさむく
やそしまかけて
よるなみを
ふきあけの月に
松風ぞふく
建仁元年十月九日
藤代王子和歌会
当座

とある
建仁元年は1201

【熊野懐紙】とは
鎌倉初期、
後鳥羽上皇の熊野行幸に際して
催された歌会で書かれた和歌の懐紙。
三十数枚が残存し、
当時の代表的歌人の仮名筆跡を多く含む
(デジタル大辞泉ヨリ)
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喫茶去

2018-12-04 23:44:30 | 紫廼茶話会
喫茶去→まあお茶でもお上がりなさいな
趙州のことば

趙州従諗
じょうしゅう じゅうしん
778年 - 897年
中国唐末の禅僧

今日は紫兎先生のお稽古
初めて自宅近くのバス停から
先生の近くまでバスで行く
座っていればやがて着くのだが
慣れていない道路
どこで降りるかはっきりしない
乗り越してはいけないから
景色を見て
ずっと緊張している
それならば
電車の方がずっと楽だが
たまには
見慣れない景色を見ながら行くのも
脳には良いかも
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無事

2018-12-03 23:47:30 | 短歌・俳句の事
月雪とのさばりけらし年の暮 芭蕉

のさばる→ほしいままに伸びる
けらし→だったようだ

今年は夏に膝の手術をしたが
それでもなんとか
5月と9月に茶会
年内に
花丹茶会と
カバちゃんの稽古茶事がある

今年は茶の湯に浸り
やりほうだいだ
とはいかないが
まあ
結構な年の暮れだ
ありがたい

今日は泌尿器科へ
半年ぶりに検査に出かけた
再発しているか
いないか
検査の結果は
いつでも心配だ
でも大丈夫
今日の検査では変化なし
これで今年も
無事に年を越せる
そのあとは
整形外科へリハビリ
相対的に元気になったが
まだまだうまく歩けない
そのうち
どうにかなるだろう
何者かに
感謝
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香付花月の順

2018-12-02 23:11:07 | 羊遊会
今日は羊の会
お弟子様のクマショウさんちで
七事式
今日は年末で
シャザと
香付花月
人数が足りず
私も参加したが楽しかった

香付花月の
香銘はささめ雪で
作りにくかったが私も挑戦した

夕されば
木戸より見ゆる灯籠に
降る細め雪
無音のうちに
村雨庵

下記は香付花月の順
あくまで
自分のメモだ

迎付
ふくさを付けて四畳半
香盆「折据お回しを」
月花名乗り
香盆回す
選んで香焚く
試し聞く
正客上座へ香包み
香炉反時計に回し
香を聞く
両手で次へ
香銘を見て回す
「お香そのままに」
香盆回し少し突く
香盆飾って
茶の支度 
建水置く
初花の建水で
総繰上げて
柄杓を引いて総礼
3服立てて
仕舞花が茶碗取込み
総礼座替り
四畳半


写真は芳賀幸四郎筆

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