村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

古イニシエを聞くにつけても

2018-12-18 23:34:20 | 能・謡
朝8時携帯の電話が掛かってきて
目が覚めた
お謡に一緒にお稽古している
仮名さんが今日はお休みだと
一晩寝たら元気になったようだから
出かけよう
そうしよう

今日のお稽古は和泉式部が主役の謡
「東北」トウボクの三回目

げにや
古を
聞くにつけても
思い出の
春や昔の春ならぬ
我が身ひとりぞ
心なき
ひとりとも
いさ白雪の故事を
誰に問はまし
道芝の露に
なけれども
この花に住むもの

と今日はここから少しだけ
謡った

げにや
本当にという意味
そのあとの
春や昔の春ならぬは
伊勢物語の
「月やあらぬ春や昔の春ならぬ
我が身ひとりはもとの身にして」
からとったのだろう

誰に問はまし
道芝のは
狭衣物語サゴロモ モノガタリより
「尋ぬべき草の露さえ霜枯れて
誰に問わまし道芝の露」
から

謡の言葉は美しい
和歌のように七五調に
謡う
大きな声を出せば
スッキリするし
お腹に力が入って
体にも良い
休まずお稽古にいって
良かった
コメント
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