村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

ものがたりゆく蓑と笠

2012-03-02 23:45:41 | 懐石・料理
朝から雨だ

春雨やものがたりゆく簑と傘 蕪村

蓑の本物は見たことが無い
20代のとき、会社のクラブで合気道を習っていた
そのクラブの人二三人から旅行のお土産にと小さい蓑を貰った
珍しいお土産だ
なぜ蓑笠なのか良く覚えていない
赤ん坊がすると丁度良いくらい大きさで
蓑と笠が付いている
宝尽くしの絵の中にも登場するお目出度い
隠れ蓑、隠れ笠 
そのお土産は本物の藁でできているので
茶席に入れるには粗野で無理だが
六月の茶事、雨中の茶事のときに
寄付にこれを掛けると
中々風情があった
それを見て田植えや梅雨を思い浮かべ
雨中を積極的に楽しむのだが
同じお客様にはしないので
蓑笠の出番がだんだん少なくなり
埃だらけで ついには破棄した
こんまりさんのときめき片づけ法とかあるが
その蓑笠は若きの思い出で
今でも思うと
ときめくものだったが もう遅い
 
春雨のそぼ降る中
蓑笠の人と傘の人が
ものかたり
しつつ歩む か…



今日は
12時に懐石料理の生徒様が二名お見えになられる
料理の説明よりまずは帝国ホテルの日曜日のお茶会の話
パンを口にほおり投げ三人でお喋り・・・が続く
今日の説明をして さあお料理をしましょと時計を見ると
午後2時 いくらなんでも
そろそろしないと
と始めたが
終わったのは
7時になってしまった

時間配分にきをつけよう


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