村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

梅花雪を帯び

2012-02-18 23:45:52 | 茶の事
和漢朗詠集

巻上の春のうちの梅ムメから


梅花帯雪飛琴上
柳色和煙入酒中


梅花 雪を帯びて琴上に飛ぶ
柳色 煙に和して酒の中ウチに入イる


どこからか香りくる梅の花びらは
清浄な白雪のようにハラハラと空中を舞い
奏でる琴の上に軽やかに飛ぶ

芽吹き始めた柳のみどりは 
春の野のたなびく霞にとけこみ
手にする盃にそのみどりを湛えている

と勝手に解釈

和漢朗詠集は平安時代に藤原公任が選んだ詩歌集
和つまり和歌と、漢つまり漢詩文の名詩歌を選び集め
朗詠 声を出して詠むか楽器も伴奏しつつ歌う
講師がいて皆で朗詠することもあり
そのような時の歌詞集だと
鎌倉、室町と長く写本され今に残るが
謡曲や源氏物語、隆達の小歌など
この和漢朗詠集に影響された多くのものがある
と私は習った

七事式の稽古
三名が休みだった
今日は寒い
風邪をひかないようにと 言い合いて 別れた



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