村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

無学宗衍  一行

2009-01-04 14:40:07 | 茶事 茶会 
本席 無学宗衍
1721~1791 大徳寺378世 大徳寺玉林院10世
把不住とも。七事式を制定
後桜町天皇より至聖大妙禅師を賜る

中峰遶瑞烟ちゅうほうずいえんをめぐる
杜審言(としんげん)五言律詩に
半嶺通佳氣 はんれいかきをつうじ
中峰繞瑞烟 ちゅうほうずいえんめぐる とある
遶は繞とおなじ めぐるである

この軸を松籟庵様がおもとめになったとき私めも同席しておりました
無学と言えばかの有名な七事式を表千家7代如心斉天然裏千家8代又玄斉一燈また江戸千家の川上不白と制定なさる 茶掛としてはほしい軸である
そこにもう一幅 大徳寺126世一凍紹滴の軸 153世澤庵の師匠であるからなんともすごい迫力に呆然と圧倒さるる 一凍は禅気鋭くこれを掛けて皆こうべをさげたであろうと思われるほど神聖な静けさが満ちこの軸を見るであろう掛けるであろう人などまるっきり頭にない、無の境涯というのだろうか 媚びてないのだ
ならぶ無学はいかにも茶の禅僧これでどうじゃとでも言うほどの見事な筆勢でこの軸を見るであろう人に話しかけているかのようだ 対照的な軸だなと思う
さて買うか買わぬか迷っておられた松籟庵様はふたつともお求めになられました 
これまたおみごと

あらためてこの軸を拝見すると
いや以前の感想は 傲慢なことであったよと反省す
茶味に溢れ 道具との取り合わせも良し言うことなしであった
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