村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

瓢よひさごよ

2010-06-30 23:08:30 | 村雨庵 稽古 
瓢ヒサゴよ瓢よ
汝ナンジ真瓜マクワの位もなく
西瓜スイカの暑をならふ徳もなし。
しかれども気の軽く
中むなしうして無欲なれば
仙人も汝を友として
酒を入れて腰に携え、
あるは駒を出して楽しめり。
汝ナンジ瓜の類タグイにいて
包丁の難にあはざるは智なり
鯰ナマズを押さえてのがさしむるは仁なり、
羽柴公の馬印となりて強敵をくだくは勇なり、
汝 性は善なりといふべし

うかうかと暮らすようでも瓢箪の胸のあたりに締め括りあり

江戸後期の禅僧 大綱の有名な歌だ
写真は
大瓢の絵だ
筆者は空也堂八十五世竹龍
瓢というと
上記の歌が有名で思わず口ずさむ
胸のあたりのしめくくりあり
なんとも的を得て気持ちが良い


大綱禅師は大徳寺四百三十五世
黄梅庵の十四世
諱イミナは宗彦 向春庵と号す
安政七年八十九歳没


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