村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

卯の花の咲かぬ垣根

2024-04-25 22:24:39 | 村雨庵 稽古 

 藤原忠通
うのはなの 
さかぬかきねは 
なけれども 
なにながれたる
玉川の里

今日は昨日に続いて木曜稽古
掛物は桜も藤も終わって卯の花の和歌の
美麗な短冊

和歌の意味は
卯の花の咲いていない垣根はないが、
やはり名高く聞こえた
この玉川の卯の花の里は
いいものだ
    
玉川は「美しく清らかな川」
六玉川と言われている六つの玉川がある
この和歌もその一つ

大阪摂津の玉川は→
卯の花の名所。
京都、井手の玉川は→山吹。
志賀、野路の玉川は→萩。
東京、調布の玉川は→川にさらす布。
和歌山、高野の玉川は→旅人、氷。
宮城、野田の玉川は→千鳥。

この和歌を詠んだのは
藤原忠通
フジワラノタダミチ
[1097~1164]
平安後期の公卿
忠実の長男
別称、法性寺殿ホッショウジドノ
摂政・関白
父および弟頼長と対立し、保元の乱の原因となった
書にすぐれ法性寺流の開祖
漢詩集「法性寺関白集」
家集「田多民治ただみち集」
日記「法性寺関白記」

短冊を書いたのは
広幡豊忠 ヒロハタ トヨタダ
1666-1737 
江戸時代前期-中期の公卿。
寛文6年6月26日生まれ。権中納言久我(こが)通名の子。
広幡忠幸(ただゆき)の養子となり,
貞享元年従三位。
権大納言をへて,内大臣,
従一位にすすむ。
元文2年8月1日死去。
72歳。

覚えるのは難しい

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