村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

和漢朗詠集 山寺サンジ

2020-09-02 23:28:29 | 村雨庵 稽古 

今日から九月
発熱それから二週間過ぎた
暑すぎて暇すぎて
参った
やはりお茶のお稽古しないと
引き締まらない
ツマラナイ

写真は今日の掛けもの
和漢朗詠集 巻下 山寺サンジ
漢詩は

三千世界眼前尽。
十二因縁心裏空。

三千世界は
眼マナコの前に尽ツきぬ、
十二因縁は
心の裏ウチに空ムナし
 竹生島にて作る 
 都 良香ミヤコノヨシカ

都 良香ミヤコノヨシカは
平安時代前期の貴族・文人。
官位は従五位下・文章博士。
漢詩に秀で歴史や伝記にも詳しく、
平安京中に名声を博していた。
加えて立派な体格をしており
腕力も強かった。
一方で貧しくて財産は全くなく、
食事にも事を欠くほどであったという。
良香が晩夏に
竹生島に遊んだ際に作ったという
「三千世界は眼前に尽き。
十二因縁は心裏に空し。」
の下の句は
竹生島の主である弁才天が
良香に教えたものである
という『江談抄』にあり


泉飛雨洗声聞夢。
葉落風吹色相秋。

泉 飛ては雨声聞アメショウモンの夢を洗ひ
葉 落ては風色相カゼシキソウの秋を吹く
石山寺作 高相如

なるほど
わからないけど
なるほどねぇと言っておこう

コメント
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