村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

わするなよたのむの沢を立つ雁も

2020-09-05 21:42:54 | お習字

今日はお習字教室の日
そして今月の締切の日だ
マスクをして、飲み水持参
ひとりではすぐ飽きてしまうお習字も
みんなでおやつを食べて休み休み
頑張って書いた
まだ入会したてで
級もない
二ヶ月目にはちゃんと本に載るようだ

写真は時代の色紙
掛けものをさがして
「秋の夕暮れ」とあるので
掛けてみた

後京極摂政太政大臣
忘るなよ 
たのむの沢を 
立つ雁も 
いなばの風の
秋の夕暮れ                
 『新古今和歌集』

後京極摂政太政大臣とは
ゴキョウゴクセッショウダジョウダイジン
藤原良経フジワラノヨシツネ又
九条 良経クジョウヨシツネのこと

平安時代末期から鎌倉時代初期に
かけての公卿・歌人。
関白・九条兼実の次男。
官位は従一位・摂政、太政大臣。
九条家2代当主。
後京極殿と号した。
通称は後京極摂政、中御門摂政
1169~1206。
「新古今集」仮名序を執筆。

下の句に秋の夕暮れ
とあるが
掛けてよくよく歌を見てみると
春の歌だった

田つづきの沢を飛び立って
北に帰っていく雁も、
帰っていったら、
稲葉を風の吹き渡る
秋の夕暮れを忘れないで、
また来てくれよ。
とのこと

北に帰っていく雁は春の帰雁のこと
秋の夕暮れ
とあっても内容は
秋の歌ではなかった
掛けるわけにいかず
巻上げよう

コメント
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