年ふれば
よはひは老いぬ
しかはあれど
花をし見れば
物思いもなし
『古今集・巻一・春歌上52』
和歌・歌人42
藤原良房フジワラノヨシフサ
長い年月を経たので、
歳老いてしまった。
しかしながら、
美しい桜の花を見ているので、
老いの嘆きも何もない。
詞書きは
「染殿后のお前に、
花瓶に桜の花を
ささせ給へるを
見て読める」
染殿后=
藤原良房の娘の明子アキラケイコのこと
藤原良房フジワラノヨシフサ
804-872
69歳
藤原冬嗣の次男
826蔵人、834参議
右大将、
大納言、右大臣等を経て
856従一位太政大臣、
承和の変を策謀し、
仁明天皇の后である
妹の順子の産んだ
道康親王(文徳帝)を皇太子に立て、
娘の明子アキラケイコを妃とし、
その間に生まれた惟仁親王(清和帝)が
即位するに及んで、
860摂政となり
藤原北家隆盛の基礎を固め、
以後の摂関政治の緒を開いた。
忠仁公、染殿大臣、白河殿ともよばれる。
古今集に一首入集。
今日は袋物教室
数寄屋袋を作った
みんな上手だ
先生はサカチカさん
生徒さんは四名
私は
数寄屋袋は面倒なので
作りたくない
短歌を12首詠んで
手紙を三通書いた