村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

灰型をしよう

2019-05-23 04:34:01 | 村雨庵 稽古 
月に一度
ラッシュの時間に電車に乗り
茨城からお稽古にやってくる
お弟子様のびーさん
今日は灰匙持参で灰型の勉強をしたいとか
すでに眉風炉と道安風炉に炭が入っていたが
朝鮮風炉と鐶付風炉は
茶会で使ったあとそのまま置きっぱなしだった
ちょうど良いからと
ゴミを篩って綺麗にして
二文字の灰型をつくってみせた

自宅では道安風炉にいつも炭をいれ
お稽古しているそうなので
稽古のたびに灰型をしているらしい
不安ならば習いに行くことを勧めたが
その時間はないという

風炉の茶事には
灰型をすることが必須となる

灰型にも真行草がある
真=鱗灰 
行=二文字押切・丸灰押切・向一文字前谷・
  遠山(一つ山・二つ山・左勝手)・向山
草=二文字掻上・丸灰掻上・藁灰
風炉種類により真行草が決まり
灰型も真行草の中から選ぶものだ

稽古のときは
風炉を二つ出し
炭を熾し釜を掛けてから
お弟子様が見える
そのため
灰型は私目がサッとつくっておく
でも
茶事の亭主になると
灰型もご馳走なので
出来る人はだいたい茶事前日に
灰型は亭主自身がつくる 
いつ亭主になっても良いように
点前の稽古のみならず
灰型も
日頃から修練しておくことが必要

もっとも電熱器の風炉を使えば
その必要がない
灰型をつくることも
後始末もないから
かんたんに風炉の茶のお稽古が出来るが
何かしら物足りない感を拭えない
炭が元気に熾り釜の湯が
湧いていると
なぜが安心するものだ
松風のその音や炭の熱気を感じることも
間違いなく癒しの一つだと
私は思う
コメント
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