村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

想望庵青葉の茶事

2014-05-06 00:19:42 | 茶事 茶会 
今日5日は駒場の松籟庵様のお茶事に数名で招かれていた
ところが急な用事で茶事は延期
頼んだ虎屋のお菓子があるのだが・・・と松籟庵さまが口ごもると
想望庵さまが では代りにうちでしましょう・・・
との有難いお言葉に甘えて
そのまま駒場を中目黒に変えた

今日は 想望庵での青葉茶事
お昼は急なので
人数分お弁当を買って持ち込む事に
お菓子は渋谷の虎屋に松風様がよって受取って来る
干菓子もデザートも茶会の水屋見舞を想望庵さまへ預けたから
それも心配ない
しかし風炉へと変わるこの時に客が来るとなると
それはそれで大変な事だ
感謝の気持ちでいっぱいだが
茶事の嬉しさはそれを上回る

想望庵 
客は茶会の水谷五名 
松風様、里庵様、草苑様、サカチカさんと私め
寄付床は立派な 鍾馗の図 水墨画である
丁度端午の節供でもあるし
魔よけの効験があるという
汲出はイギリスで買った清代の染付蛍手
本席床 青葉逢秋即紅 大慈寺泰嶺筆
にじり口を開けるとまず床
見事な筆跡で青葉
その文字が目に入る



筆者は母上の従兄弟様で
大慈寺の管長もなさった方と聞いた
3日の茶会の反省会も含めて茶事ゆえに
迎付けの挨拶も長く楽しい
次は小さめの膳にお向うと朱盃に
オニギリのお弁当が載って運ばれる
オニギリが3個 肉巻きおにぎり、半熟卵巻きオニギリ、竹の子おにぎり
お酒が注がれ乾杯 
そのあと熱々の煮物椀がさっと出る
想望庵様八寸をお持出し
そこまでご用意頂いたと恐縮しながら盃を空ける
膳を下げて初炭手前 釜は切掛鬼面風炉で畠春斉造
香合は拝見するとキンマであった 
かつて旅行に行ったチェンマイでもとめたとの
始めて拝見した気がした
そう言えば想望庵様へは毎年年末ばかりだから
風炉の香合にはお目にかからない
松籟庵様の菓子は虎屋製 こなし製で藤棚のようだ
菓子器は黒の椿皿
中立のあとドラの音で後入りをする
花入は古銅で花はシャガ
道具畳に水指がある 京焼の阿蘭陀煙草写
水指前にある茶入は大海
後にお尋ねすると高取焼で高取喜恵造
濃茶茶碗は伊賀
茶杓がとても様子が良い 
成瀬宗巨作で 銘は「山路」
干菓子は空也最中で朱塗鉢に盛る
淑やかに薄器と茶碗をお持ち出す 
大棗は内に塩釜の細かい蒔絵 金が光っている 
茶碗は華やかな柳橋の色絵茶碗
替え茶碗は京刷毛目茶碗
茶事の時間はすぐ過ぎる
松籟庵さまが欠席で残念ではあるが
後日に茶事があるそうな
一回増えて得した気分である
想望庵様 
お手紙は甘えてお出しせずともお許し下さいませ
まなうらにお庭の青葉が浮かびます
今日の茶事 有難う御座いました 
一同を代表致しまして
熱くお礼申しあげます
また行き先のないお菓子が発生した時は
なにとぞ代替え茶事を又宜しく・・・



茶の湯・茶道ランキング



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする