村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

冬至 夜咄の茶事

2013-12-23 00:23:43 | 村雨庵 茶事茶会
亭主はリンさん
半東はアイテラ氏
正客は森金さん
詰はひいろんさん


汲出は志野茶碗
甘酒に生姜を入れ楊枝をつける
待合の掛物は「鶴寿老」と箱にある



本席は小田雪窓の「楽」
楽しむと読むか
楽と読むか
どちらも 良い

夜咄は大字か 
または小さい字の
掛物が良いという


前茶のあと
平炭斗で初炭
羽根は白鳥
火箸 時代
釜カンは淨益
香合はみみづく
懐石は一汁一菜
燭台の明かりの中に
亭主も持ち出し相伴する

主菓子は上用を重ねた
雪だるまの頭に
羊羹の鱗鶴をのせる
菓子部製 銘「鶴仙人」
ちょっと可愛らしすぎだ
暗闇の中では良いか 



中立前には
露地にたっぷり水を撒く 
そうすると露地行灯の灯りがよく映る
わが狭い露地も
見違える良い風情に変わる
写真を撮るのを 忘れた
中立のあと手燭の交換 
床は石菖
水指は白萩 
茶入は背の高い美濃伊賀茶入
濃茶茶碗は白楽で小川長楽造
茶杓は玄々斎 銘「小天狗」
蓋置は竹 小林太玄老師
建水は曲
濃茶茶碗と薄茶の主茶碗はリンさんのもの
薄茶は雪洞の水指を持出
薄器は打出の小槌が大きく蒔絵された宝尽くし蒔絵 輪島だが
茶杓は 福本積応老師の銘「かがり火」
茶碗は和田桐山の筒茶碗
他は梅の色絵や干支の茶碗をつかう
干菓子は等々力のお菓子屋の七色の鈴最中
虎屋の和三盆 推古
菓子部の落雁
それとネットで探した「ゆべし」冬至なので柚子を使いたかったのだ
開けると小さな柚子そのままの形である
でも正直あまり美味しくなかった 残念
ほんらい夜咄は続き薄茶なのだが
都合で濃茶と薄茶とをした
その後に止め炭があり
見送る

灯篭のあかりだけ残したが
あとは順に灯りを消していく
露地は暗い
いつもの電灯をつけると
一瞬の幽玄の世界はたちまち消えた
茶事は終わった

あとは皆さまからの手紙を
亭主は楽しみにするばかり・・・




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