村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

難を転ず

2013-12-16 00:22:25 | 茶の事
難を転ず
南天だ
正月には福寿草とセットで
「難を転じて福と成す」という
いつも そうありたいと願う

22日に鶴仙人が亭主での夜咄の茶事をする
灯りの道具を押入れから出すのだが
自分一人ではとても時間がかかるので
鶴さんとサカチカさんに手伝いに来てもらった
まずは前回のクマショウさんの古希の茶事の道具をかたづける
水屋の奥にある灯の道具に辿りつく、それが結構大変だ
前に置いてあるものをどこかへ移動してからでないと
襖が開かないのだ
たどり着けば
短ケイや手燭、燭台、座敷行燈、露地行灯
嵩張るしそれに雀瓦、スルメ瓦、蝋燭類もたくさん必要だ
足が痛いので、ひとりではとても一日では出来ない
手伝ってもらって助かった
11時から5時まで休み休みであったが動いて
茶事に必要なものを出すという、
予定の仕事量は終えた
まだ5時、夕食には早いがいつもの中華屋で
生ビールに蒸鶏、餃子、海鮮おこげ、五目春雨
三人でちょうど良い量でお腹も満たされた

鶴さんに聞かれた
何故、僕のあだ名は鶴仙人なのですか?
鶴仙人とは「林和靖」と言う意味で私がつけた
もし絵に中国風の人物と鶴、梅がかいてあれば
その人物はたぶん「林和靖リンナセイ」だろう
本名は林逋リンポ967年 - 1028年 
中国・宋代の詩人。
俗世から離れた高潔な仙人

中国,晋の詩人潘岳ハンガクは桃に似、
陶淵明は菊、
周茂淑は蓮、
林和靖は梅に似ている ともある

鶴さんも細く背が高く上品で仙人のようだと思ったし
それ以外の呼び名は見つからなかった
関西に家もおありで単身赴任は来年で終えるとのこと
独身だった林和靖とは違うが、奥様とお嬢様が待っている

茶事のお菓子は菓子部で作るが
銘を「鶴仙人」に決めた
それがどのようなものか
楽しみになされよ お客人



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コメント (2)
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