新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

オランダ・ベルギーの旅④

2008年12月12日 | '08 オランダ・ベルギーの旅

今日も小雨。ホテルでもらったメトロの地図を頼りに、二人で徒歩10分の駅に向かいました。丘を上る小さな道だったのでちょっとわかりにくかった・・・。行きにしっかりと途中の目印を確認していなかったので、帰りにとんだ目に合ってしまいました(;^-^;)。

駅に着いて、Holand_191_2 自販機で何度キップを買おうとしても、ユーロコインがカラリと落ちてしまいます。アムステルダムのトラムでも同じような経験をしていたので、コインを変えてトライしたけどダメ!!

隣にいた黒いスカーフをきりりと締めたイスラムの若い女性に尋ねると、自分のコインを取り出して操作してくれました。今度はOK!やはりコインに問題があったのです。ユーロ硬貨の裏側のデザインが国によって異なるので、機械も判断に混乱が生じるのでしょうか???

出勤で急いでいるようでしたが、何と親切でしょう。感謝です!(トルコを訪れて以来、イスラムの女性にはとても親近感があります)

Holand_185_310個目の駅で地下鉄を降り、地下道を通って地上に出ると、街の方角が全くわかりません。標識の表示もフラマン語とフランス語の二言語表示。小雨と冷たさがうらめしい・・・。

Marat_4二人に道を尋ねながらやっと辿り着いたのがベルギー王立美術館です。改装中にもかかわらず、ウェイデン、ヴァン・ダイク、クラナッハ、ルーベンス、メムリンク、ブリューゲル父と子・・・と、並みいるコレクションには圧倒され、観るのにずいぶん時間がかかりました。

中でも意外だったのが、てっきりルーブルにあると思っていたダヴィッド『マラーの死』。ジャコバン党、ジロンド党・・・なら当然フランスにあると思い込んでいたので、不意に目の前に現れたときはもうびっくりビックリ!なんというラッキーさ!これ1枚で今日の収穫ありです!

Holand_100Holand_096雨があがったブリュッセルの街が、やっと街歩きOKの状態になりました。途中でブーツのつま先に入れたホッカイロも功を奏しています。地図を見ながら、こうした街歩きが後で一番の思い出になります。

またグラン・プラスに戻ってゴディバの店に。チョコレートはそれほど好きではないけれど、ここで買わねば損とばかりにたくさんゲットしました。

そのあとはヌーブ通りでショッピング。かわいい子供服を買いました。2歳までは日本よりもかなりサイズが小さいようです。サイズには要注意。モールの地下街に行くと、中華料理が!迷わずここで夕食となりました。中華スープ、春巻き、鳥のピラフ・・・。中華料理はすっかり日本人に馴染んでいるんですね~。寒さの中を頑張ったご褒美です(o^^o)ふふっ♪

帰りの地下鉄で、今朝の駅に降り立ったまでは良かったけれど、そのあとが大変でした。7時と言えばもう真っ暗。今朝来た時とは辺りの様相は一変しています。見当をつけた小道を通って大通りに降りてみると全く違う景観なのです。住宅地で人通りも少ない中を、やっと若いカップルを捕まえて聞いたら、何とホテル側とは正反対のほうに降りてきているのです!もう冷や汗ものでした。私ひとりだったら泣き出してしまいそうなところでした。夫は仕事であちこち回っているせいか落ち着いて全くあわてないところに少し救われましたが。

Holand_195日本みたいに流しのタクシーはいないし、教えられたとおり、丘を回り込んだ四角形の3辺を歩くはめになりました。その最後の一辺は、何と丘の中の遊歩道みたいな林の泥道。ちゃんと街灯が付いているのが、せめてもの慰め。50分間の迷い子でした(°_°;)ハラハラ(; °_°)

やっと林をぬけホテルの近くにあった観光用の風車を見つけたときは、思わず万歳と叫びたいほどでした。ホテルの灯りがやけに温かく心にしみました。時計はすでに8時です。

小雨と寒さと迷い道・・・、思い出の多いブリュッセルの一日でした。

 

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7 コメント

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50分の迷子はつらいですね。何度もそんな経験が... (山口ももり)
2008-12-12 07:59:59
「マーラーの死」ですって???その絵は日本で見ました。フランス革命あたりの本が大好きで、実際、国王、王妃が処刑されてあとの方が話はスザマジイですね。マーラが殺された場面、一人の名も無い貧しく若い女性に殺されたのではなかったかしら???
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交換かお釣りに偽物が混じっていたのですか~。外... (kazuyoo60)
2008-12-12 09:34:33
大きくて綺麗な建物ですね~。
マーラーの死、怖い画像です。
沢山頑張ってご覧になって買い物もされました。ここまで来て中華とは思いますが、味が安心だったのでしょうか。
何と、近道があったのに、見つからなかったのですね。お気の毒です。
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>ももりさん (ちゃぐまま)
2008-12-13 00:31:06
マーラーは皮膚病のため硫黄水の風呂で仕事をしており、ジロンド党のシンパ・シャルロットが面会を求めてきて、入浴中のマーラーを刺したとか・・・。
手に持っているのは、面会を求めるシャルロットの手紙だそうです。
迷子になったところが、ホテルもカフェも見当たらない住宅街だったんです。
カフェでも見あればタクシーが呼べたのに・・・。


>kazuyoo60さん
中華料理を見つけたときは、やったー!です。
中華のチャーハンも西洋風で、量の多いこと多いこと!
旅先でもだんだんお味噌汁が恋しくなり始めました。
3日目のホテルでも、朝食にお粥のメニューがありましたよ。
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楽しく、そして、ある意味大変な旅行だったのですね。 (浜辺の月)
2008-12-14 02:10:17
でも、無事帰宅されたので、思い出の多い旅になりましたね。
外国の地で夜50分の迷子は、本当に辛かったと思いますが、無事にホテルに
帰りついた記事を拝見して、ほっとしました。
でも、記事を読んでいると旅慣れしているなーーって思いました。
うらやましいです。
一度くらいわたしも海外へ行ってみたいです。
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>浜辺の月さん (ちゃぐまま)
2008-12-15 21:50:56
迷子状態・・・。条件が悪かったのです。
夜で暗がりで小高い丘で、遊歩道みたいな小道だったこと。
それに、飛び込んでタクシーを呼んでもらうようなカフェもなかったこと・・・。

丘だと、ちょっと曲がり方を間違えたら、とんでもないところに出てしまうのです。
行きにもっとしっかり目印をつかんでおけばよかったのですが。
でも、とにかく無事に帰りつきました。--(*^ 0 ^A---ホッ
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Unknown (愚昧親爺)
2017-09-22 10:10:12
こんなコメントの裏ワザがあるなんて全くもって知りませんでした。
先日は、拙ブログのコメントを残していただき、誠にありがとうございました。なんの面白みもないブログでしょうが、足跡を残していただけると励みになります。
一時期、海外業務担当をしていた時期があり年に数回海外出張の機会があったので、ちゃぐままさんのブログには非常に興味を持っております。ブクマさせていただいてじっくりと読ませていただきたいと思います。
ということで、私も大好きなベルギーの記事にコメントをぶら下げさせていただきました^^;
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毎日の一枚 (tkgmzt2902)
2017-09-25 10:51:48
ブログで、過去の写真で思い出をたどった記事を書かれているのが素敵ですね。結構記憶しているものですね。やはり海外という日本と違う次元にいるからでしょうか?
私は、2003年以前の旅の写真はフィルムなので、今スキャンしてワードで旅日記の簡単な編集をしています。
写真の背景で検索すると意外に正確な情報が出てきます。結構楽しい作業です。
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