おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

今日のお客さん

2019-01-12 20:51:39 | ブログ


店舗をOPENしようとカーテンを開けたらお客様がお待ちでした。ただしこの黒猫です。うちにいつも餌を食べに来る猫ですが、テラスが暖かいので、いつもこの辺にいます。うちの集落には野良猫が結構いるのですが、過酷な冬を越せる野良猫は数少ないので、暖かいところと違って野良猫が増えることはありません。うちに餌をもらいにきてもある日突然姿を消します。たぶんどこかで亡くなっているのだと考えています。



高感度ビデオカメラを使ってその映像を液晶プロジェクターでスクリーンに投影してお客さんに見てもらおうといろいろやっています。もう15年くらい前からTGV-Mなどを使ってやっていますが、しばらくぶりにやってみようと準備しています。Revolution Imagerがあるので、これで星雲星団を大写しにして見てもらうつもりですが、RIはPAL信号なので、日本で販売しているNTSC機器には対応しません。e-bayで買ったHDMI変換アダプターを使っていたのですが、久しぶりに繋いだら全く映像が出ず困りました。仕方ないのでPAL-NTSC変換アダプターを注文しました。



月面を大写しにしたビデオカメラは、もう販売されていないビクセンのカラービデオカメラです。月や惑星ならこのカメラで十分なので、とりあえずはこれを使います。ただし、月をただスクリーンに写すだけだと面白くないので、もう少しリアル感のでる投影方法を考えています。Meade LX200GPSはしばらくこのために外に放置しておきますが、TeleGizmosカバーがあるので安心です。ホテルなどでスターウォッチングを連日行う時にはカバーをかけた状態で置いてあります。

ところで一つ大事なお知らせがあります。特注製作や当店のオリジナル商品は、製作側の問題で春までしばらく出来なくなります。現在製作中の特注製作品やTK-ALZM Jrについては大丈夫ですが、今後製作予定のTK-ALZM4も春以降まで製作できません。たぶん4月以降になるかと思います。とりあえず常時在庫品として置いてあるペンタックス関連品は切らさないように作っておきますが、めったに出ないものなどは次に作るのは夏以降になる見込みです。

酷寒の松原湖

2019-01-11 17:49:01 | ブログ


二日前に撮影した松原湖からの星空です。この日は年明けで最も空の透明度が高い星空でした。この日はスターベース東京の方々が近くのスケートセンターで朝まで撮影していました。私も途中まではおつきあいしておりましたが、翌日も仕事があるので午前2時過ぎに自宅へ戻りました。赤道儀は私と同じAXJでしたが、お客さんから預かったFS60CBのテストをしていました。こんなところまで来て検品をしているのには驚きました。そういうところがお店の信頼に繋がっているのだと思いました。



松原湖の中央で撮影しましたが、透明度の良いはずの星空ですが、空が明るい感じです。スカイクォリティメーターSQM-Lで20.80くらいでした。やはり21は出ていないと空が明るく感じます。自宅の庭でも裏で計れば21が出ます。空が明るいのは雪が降ってそれが逆に反射して空を明るくしていると考えています。雪がなければ21は普通に出るはずです。今晩も良く晴れていますが、円周魚眼での全天撮影には適さないので、もう少し空が暗くなってからやろうと思ってます。



撮影が終わってから午前3時前に寒暖計を見たらマイナス17度でした。この日は菅平高原でマイナス23度だったそうですので、野辺山も同じくらいだったと思います。しかしここまで下がると17度も23度も大して変わり有りません。松原湖高原は星空が綺麗ですが、この時期に撮影に訪れる場合には、防寒対策をしっかりしてきたほうがいいでしょう。車で暖がとれるのでそれほど気を使わなくてもいいですが、屋外でPCを使ったりする場合には寒いと気力が失せてくるので、十分過ぎるくらい暖かい服装で臨んだ方がいいでしょう。

私は寒がりですが、国内外でいつも寒いところで撮影しています。海外とかで車で暖がとれない場所だと服装が全てなので、防寒対策はしっかりしていきます。それを考えると星の撮影は一見のどかですが、ある意味過酷です。冬は特にそうです。



自然がつくりうる冬の芸術作品です。氷の華という感じですが、氷の結晶が作り出す自然の姿です。当地のような酷寒の地でないと見れない作品です。

明日からまた連休です。というか今日から既に連休に入っている人は多いはずです。年明けてからお店に来る方が少しづつですが、増えています。この春から本格稼働させるためにいろいろとデスクワークをしています。連休中は時間があるので、それを集中的にやっています。

スカイメモQのPoleMasterアダプター

2019-01-09 16:03:23 | Australia


昨日から販売しているHα太陽望遠鏡のPSTです。used品ですが新品状態から1年程度しか経っていないので状態がとても良く見え味も申し分ありません。ケース付きの1台限りです。



今製作中のTK-ALZM Jr微動雲台ですが、それと合わせて使うことでTK-ALZM Jrがさらに使い易くなる高精度レベラー雲台が本日入荷しました。TK-ALZM Jrと合わせてご注文いただいている方には全て仕上がりましてからまとめてお届け致します。



こちらはまだポータブル赤道儀というのがほとんど無かった時代にKenkoから発売されていた名機「スカイメモQ」です。当店のスカイメモ用雲台ベースをご注文されたのですが、取付けられないことを知らずにご注文いただき、届いてからそれが分かって当方でスカイメモQ用に再加工をしました。合わせてPoleMasterを取付けたいとのことで、アダプターも合わせて製作致しました。既に当店のスカイメモ用雲台ベースをお持ちの方でPoleMasterアダプターが必要な方はお知らせください。余分に製作しました。



PoleMasterアダプターは、その仕様上でアルマイト処理をしてから雲台ベースに圧入加工をします。アダプターベースが付いた状態でも極軸望遠鏡は使えるので、事前にある程度合わせておいてから後はPoleMasterで追調整して完璧に極軸を合わせることができます。



電子観望のRevolution Imager R2用のWiFiアダプターが届きました。これから使ってみますが、今日は夜の撮影があるので、また後日になります。とりあえず室内でもできる動作確認だけはしようと考えています。これが問題なく機能してくれれば、これからの星空観望が益々楽しくなりそうです。



今日の今の松原湖の天気です。100%雲一つない青空です。年明けてから最初の最高な透明度の高い空です。今日の夜遅くに東京から望遠鏡ショップの店長さんらが松原湖高原へ撮影に来るので、私もおつきあいします。東京からノーマルタイヤで走ってくるので、やや心配ですが、松原湖までは安全に来れると思いますが、問題は松原湖周辺の道路を走行する時です。ノーマルでもチェーンがあれば安心ですが、それも無いので相当慎重に運転する必要があるでしょう。

松原湖のほしぞら

2019-01-07 17:57:48 | ブログ


凍結した松原湖で撮った風景です。周囲が明るいので、こんな写り方になります。小海町で最も観光客を集める観光地なのですが、街灯などの扱いに気遣いが無いので、せっかく星が見える最高の環境でありながら、もったいないことをしています。また観光案内所の道路端に中途半端なイルミネーションがあり、それがさらに星空をかきけしています。しかし写真ではこんな感じですが、実際に湖上では結構星が見えています。ここでスターウォッチングをすれば、冬の松原湖の一つの風物詩にもなりそうです。



星空だけを撮るとこんな感じです。やはり空が明るいです。年明けから割と毎日撮影していますが、冬らしくない空の透明度のために今ひとつ意欲が湧きません。本当に良い時はオリオン座がギラギラと見えます。今晩も良く晴れていますが、出かけるかどうか分かりません。丁度、SkyPix Japanの岡さんが松原湖でタイムラプスの撮影をしているので、見に行くかもしれません。その前にお店へ来ていただいて1時間ほどお話していきました。その世界のレジェンドでもあるので、話される一つ一つの言葉には重みがあります。



当店のオリジナル商品のポルタIIを改造して作った「New TK-PLT Alt-Az コンパクト強化型経緯台」のウェイトシャフト付きの完成品を近日販売致します。組み立て部品は既に完成しているので、後はポルタIIの微動体と組み合わせて完成させます。これまではポルタIIを持っている方を対象にしたキット品を販売しておりましたが、持っている方がわざわざ分解して組み上げる面倒さがあったので、今回からは完成品として販売致します。

TeleGizmosは大変好評です!

2019-01-06 15:41:27 | ブログ


今日1月6日の午前中は3年ぶりの部分日食があったので、地元のスーパーと八峰の湯をハシゴして多くの方々に部分日食を見てもらいました。途中撮影もできたので、一人で細々と観測しているより遥かに楽しめました。始めた最初の数分くらいは雲が無い中で見れましたが、途中からどんどん雲が厚くなってきて、終わる頃には完全に曇っていました。これが太陽だったので良かったですが、月食だったらほとんどまともに見れなかったかもしれません。年明け最初の天文イベントとしては大成功でした。これを機会に町内のいろいろなところで星空観測会を不定期で行っていこうと考えています。本来なら地元の天文ファンと一緒にやっていけば負担が減るのですが、逆に心労も増えるので、一匹狼でやるほうが私のスタイルに合致しています。



昨日行ってきた「八岳の滝」ですが、去年秋の台風被害から全く手つかずの状態で、滝に近づくのは容易ではありません。登山道がぐちゃぐちゃになっており、途中何度か川を渡る必要があり、凍結した岩に乗るとすべって転倒します。岩で頭をうつと命にかかわるので、現在は立ち入りを禁止しています。できれば滝の前で夜の撮影をしたいと思いましたが、歩くのでさえ危険なので、さすがに機材を持って夜に行くのは命がけです。去年被害直後に上がって状態を撮影して、町役場へ報告しました。いずれにせよまだしばらくは修復されないと思います。



それから、数日前に入荷したTeleGizmosカバーですが、今回入荷した中でT306というモデルがあります。これまでに販売していなかったモデルですが、実際に赤道儀に被せてみると結構大きくて使えそうです。SXG-HAL三脚の上部までしかかかりませんが、15cmリッチークレチアン鏡筒がすっぽり入りきります。T306モデルは、MeadeのETX-LSタイプを想定してデザインしています。



被せる前の機材ですが、赤道儀はSX2です。鏡筒のサイズから考えて、C-8シュミカセでも大丈夫です。ただこの状態で使う場合には、下から雨などが入り込まないよう気をつける必要があります。下端のコードを引っ張って締めればある程度防げますが、心配な方はもう少し下までかぶさるT309以上のサイズを考えてもいいでしょう。T306は本日から販売します。



次にこれも新しく入荷したカバーですが、T3R6というモデルで、屈折赤道儀の大きな口径用で赤道儀用としては最大のサイズです。画像を見てもらえば理解できますが、ED103SとSXP2赤道儀と比較しても相当大きなことが分かります。ED103Sなら余裕どころかぶかぶかです。150cmクラスの屈折ならいい感じです。このカバーは最大高さ140cmあります。入り口が160cmあるので、緊急用のシェルターテントとしても使えそうです。ただし中は真っ暗になるので、実用的ではないかもしれません。しかし、保温性能は一般的なテントより遥かに高いので、意外とシェルターとして考えてもいいかもしれません。

いずれにせよ、最強のテレスコープカバーTeleGizmosですが、現在ほとんどの機種用が在庫しています。もしドブソニアン用の御希望があれば次の便に乗せるので、お知らせください。ドブ用は薄手の安価なタイプと365シリーズのしっかりしたタイプの2種類あります。庭で一晩二晩使うには安価なもので十分ですし、大型ドブで庭などに設置しておきたい場合には、365シリーズをオススメします。

明日は部分日食です!

2019-01-05 16:54:32 | ブログ


年末前に発注していたTeleGizmosカバーが入荷しました。今回入荷したのは、T3ET,T306,T309,T311,T3R6の計5種類です。その中の何機種かは本日お客様の元へ発送致しました。また今日は年明け初の店舗OPEN日なのですが、初めてのお客様がいらっしゃいまして、TeleGizmosカバーを買って帰られました。以前から気になっていた商品だったそうですが、現物を見てからと考えておられたようで、本日実際に見てその良さを理解されて購入に至りました。ネットは便利ですが、現物を直接見ることができないので、そんな時は店舗で実際に訪れて見ていただくことができます。まだその効果などに不安を感じる方はぜひ一度当店をご訪問ください。



明日は久しぶりの日食ですが、去年の北米日食以来です。ただし今回は部分日食です。それでも40%ほど欠けるので、それなりに見応えはあるでしょう。天気は当初曇り予報でしたが、今では晴れ時々曇りの天気です。開始が午前の早い時間帯なので、十分晴れる可能性が高いと考えています。このED103SにはSolar Max90を取付けて観測します。アダプターが専用に作ったものでないので、ガタつきを抑えるためにガムテープを巻いています。明日は近くにある「ナナーズ小海店」の駐車場にゲリラ的な即席部分日食観測会を行います。一応店長には許可をとってきたので、営業の邪魔にならないようやろうと思っています。

事前に教育委員会などへ知らせておけば、ガイド料がもらえますが、それでは面白くないので、敢えて事前通告せずにゲリラ的にやろうと思いました。この試みは星フェスのスタッフ発掘や広報のために考えたことです。今後は不定期で町内の観光施設やスーパーマーケットなどでゲリラ的に星空観測会を行う予定です。とは言っても場所が明るいところなので、月や惑星などに限定されます。先日書いたRevolution Imagerも使ってみるつもりです。



PENTAX K-1MK2とDA15-30mmで撮った絵です。お試しで使っていますが、3月のバリ島撮影で使うつもりでテストしています。基本的な使い方はK-70と同じなのですが、K-70は一度バリ島で使っており、赤道直下に近いバリ島でのきちんと機能することは既に分かっています。後はノイズとの戦いみたいになるかと思いますが、バリ島海岸部は夜でも30度近い温度なので、どうやってノイズを減らすかが悩むところです。



それから一つお知らせがあります。タイムラプス動画の先駆者で星フェスでも講師を務めていただいている、SkyPix Japanの「岡浩一郎」氏が「究極のタイムラプス撮影と画像処理: ~3軸タイムラプスドーリーと画像処理ソフト LRTimelapseを使いこなす~ (改訂第3版)」を出版されました。電子書籍なので、簡単にダウンロードして読むことができますが、Kindle 価格: ¥ 1,250です。私はまだ読んでおりませんが、内容的にはタイムラプスをこれから始める人も既に始めている人にも大変参考になる内容だそうです。まだ私もタイムラプス撮影はしたことがありませんが、近い将来には海外での撮影で踏み込んでいく必要があると感じています。

連日のピーカン. . .八千穂高原

2019-01-04 15:52:38 | ブログ


年が明けてから連日素晴らしい天気が続いています。年末31日からもう5日連続で晴れています。今日は特に素晴らしい天気で、朝から全く雲一つ発生していません。この天候の良さが晴天率日本一の北八ヶ岳地域です。



好天と合わせて素晴らしいのは松原湖が完全凍結したことです。昨日まで誰も居なかった松原湖上に今日は大勢の釣り客がやってきています。年末からふるわなかったワカサギ釣り客を目当てにした商売ですが、この三が日でマイナスをカバーしてくれているのではないかと思います。これで今日から松原湖での星空撮影ができそうです。



昨夜は夜半前から八千穂高原へ上がって明け方まで撮影していました。そのおかげで寝不足です。



日本一と言われている白樺原生林の中で撮影をしました。夜に突然行っても撮影ポイントがなかなか分かりません。こういう場所は日中のロケハンをきちんとしてから撮影に臨むべきでしょう。



木立の中からの撮影は難易度が高く、星の見え方と木立の状態がどうマッチするか考えた上でないといい写真にはなりえません。



昨夜も気温がかなり下がっていて、八千穂高原だとマイナス20°近かったかもしれません。いつもの完全防備で行きましたが、靴だけが長靴だったので足が冷えてしまいました。雪はそれほど多くなくて、せいぜい20cmあるかどうかだったので車で入れるところは楽でした。



今晩も引き続き撮影に上がります。昨夜とは違う場所で撮影しようと考えていますが、歩いて入るところになるので、機材をどうするか考えようと思っています。持っていっている機材はPENTAX K-1MK2とポラリエ雲台ベースに乗せたEOS 6Dです。 ポラリエは場所によっては極望が使えないところがあるので、ポーラメーターを使っています。広角系レンズしか使っていないので、極軸は全然合っていなくても問題ありません。

2台の機材をそれぞれ使っていますが、使わない時にはTeleGizmosカバーを被せておきます。これだけでも低気温からカメラを保護してくれます。ポラリエを乾電池で使うと直ぐに赤ランプが点滅します。気温が低過ぎて電圧低下を起こすので、通常はUSB電源を使っています。

Happy New Years!

2019-01-01 10:33:27 | ブログ


また新しい年が始まりました。あけましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願い致します!

今年の年始は酷寒中での撮影から始まりました。マイナス15度でした。もう一声で20度の大台です。今年は暖冬と言っても厳冬期の気温は変わらずです。

昨夜はいつも撮影しない場所でしましたが、空の透明度がいまいちだったので近いうちにまた来ます。有り難いのは雪が少ないことです。車は4WDのスタッドレス仕様ですが、軽トラックなので車高が低く、雪が多いと乗り上げてJAFのお世話になってしまいます。ここではそれが無いので助かります。



今日も快晴の良い天気です。夜までこの天候が続いたら次は八千穂高原の白樺原生林で撮影をします。家から30分圏内で最高の星空が見られるのは贅沢です。周辺にはリエックススキー場と八千穂高原スキー場がありますが、ナイターはやっていません。しかし夜間にスノーメイクしているので、その照明が超広角で撮影していると入ってきます。日本三大星名所の野辺山でも冬は富士見や野辺山のナイター営業の照明の影響で空は明るいです。そういう意味では、小海町のほうが年間を通して安定したダークスカイが維持されているので星景写真の撮影地としてはオススメできます。

去年はいつもながらアクティブにやってきましたが、今年はさらにギアアップして新たな事にチャレンジしていきます。特に新たにOPENした店舗は、時間をかけてオンリーワンのお店に仕上げていきます。そのために春までにすることが山のようにあります。まずは松原湖高原での観光施設として認知してもらうためにパンフレットをこの三が日で制作します。