明日は皆既月食ですが、今のところ晴れそうな感じです。しかしこの時間になって雲が多くなってきました。この地ならではのことだとは思いますが、やや心配です。画像は私の皆既食用の機材です。FS60CBは焦点距離355mmなので、それをEOS Mで使うと概ね560mmの超望遠レンズとなります。月面が一杯に収まるほどではありませんが、赤銅色の月を捉えるにはいいでしょう。基本的にポラリエで撮ることを前提としているので、これ以上の機材は考えておりません。
さらに拡大したい場合にはこのシステムを使います。お気軽撮影ズームアイピースとPower Shot S120のセットを使います。もちろんより大きい口径の望遠鏡と赤道儀があれば言う事無しですが、一般的にはお持ちでない方のほうが多いはずです。私も30cmクラスの自動導入望遠鏡は持っておりますが、これをセッティングするのはあまりに大変なので、ここしばらくは使っていません。めったにない珍しい現象ではありますが、やはりお気軽に撮影と観察を楽しみたいのでこのシステムでトライします。
最近のデジカメは高感度でも低ノイズ化されているので、20cmクラスのドブソニアンでも手持ちで十分撮影ができると思います。うちにもスカイウォッチャーの安価なものがありますが、これで撮れば画面一杯の月面が撮れます。月にように光量がたっぷりあるような被写体では、追尾などしなくても十分に撮影ができます。ただし接眼部にコンデジのレンズをしっかり中心にあてて撮影する必要がありますが、意外と難しいものです。当店で販売しているようなアダプター付きのアイピースがあると簡単に撮れます。撮影方法等については「星ナビ」等のHPで丁寧に解説されているので参考にするといいでしょう。
先ほど撮影した皆既月食前夜の月です。上のFS60CB+ポラリエセットにお気軽撮影ズームアイピースセットで撮影したものです。Power Shot S120を使ってコリメート撮影しています。アイピースは12mmの位置でS120のズーミング機能を併用してこの拡大率を得ています。これだけ大きいと迫力があります。明日はこの月が真っ赤に染まって見えると思います。ただし露出時間が秒単位になると思うので、ポラリエとPCB-EQ2でしっかり追尾しながら撮影しないといけません。まだこのシステムで月食を撮ったことが無いので上手できるか分かりません。後は明日の好天を願いましょう。