前日も画像をアップしましたが、本日完成しましたので改めて画像等アップいたしました。完全な特注品です。たぶん世界に一台しか存在しないと思います。この方位調整装置機能は、一般的な赤道儀にあるようなものですが、外から飛び出したりしていないようにシンプルでデザイン良く、且つ機能的に考えてお作りしました。
赤道儀と回転架台部分の固定には、ビクセンのGP赤道儀に付いているM10ボルトを使いました。うちに山ほど転がっているもので、これまで大量に分解したGP赤道儀の残骸です。たぶん、20台は分解したと思います。画像に見える3ヶ所のハンドルネジは、回転を止めるネジで、方位調整が終わって位置が定まったら、このネジの一つでも良いので締めればしっかり固定されます。3ヶ所も要らないとは思いましたが、使用者が赤道儀をどう使われるか人それぞれですので、敢えて3箇所にしています。
この方位調整ピンは、ステンレスで一から作っています。製作したもので、既製品はM6ボルトのみで、他のハンドル等も全て材料から削って製作しています。ボルトに付いているハンドルも、もちろん製作したものです。このネジだけはアルミで作るわけにはいきませんので、既製品のステンネジにして、作ったハンドルに埋め込んでいます。方位調整は非常に滑らかに動きます。それぞれの部品を最小限度のクリアランスにした上で、グリスアップしていますので、既製品以上にスムースに調整ができます。
以前にも書いたように、方位調整装置を架台の任意の位置に持ってくることができます。前でも後でも横にでも・・・です。この状態で他社製のピラーのヘッドの代わりに乗せることができます。これでMarK-Xも大変使いやすくなるでしょう。しかし、実を言うとこれでも十分ではありません。高度調整用のバックルが固くて手では回せないのがネックです。付属のスパナ工具があるのですが、これを使う必要があるのです。この状態からさらに使いやすくするには、このバックルを何とかする必要があります。今も他の方からご依頼を受けているのが、この部分です。方位調整装置も組み込みつつ、高度調整もしやすくする・・・という改造です。また良いものができたらご紹介いたします。