おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

Losmandy New Product " StarLapse" ポータブル赤道儀

2011-07-20 19:24:14 | 新製品等のご紹介

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ロスマンディーの新型システム赤道儀「StarLapse」です。パッと見た目ゴッツイ感じですが・・・、実物を見るとロボチックな感じで、こういうのが好きな方には受けるデザインです。外人が見た目には”トランスフォーマー”的な赤道儀だそうです。

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まあ、ロスマンディー製品を使ったことがある方ならさらに分かると思いますが、要するにGM8の極軸ユニットをベースにして、その周囲のパーツをいろいろ用意してシステム化してより汎用性を高めたポータブル赤道儀です。

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このアクセサリーレールには、アリガタベースを介していろいろなパーツが取り付けられるようになっており、標準付属品として基本セットに付いています。

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この極軸ユニットを2個使うことで、両軸駆動の赤道儀として、また経緯台としても機能します。ロスマンディーGM8/GM11用コンソールを使えば、オートガイダーを使っての撮影にも対応しますし、GEMINIユニットを取り付ければGOTO仕様にもなります。極軸望遠鏡も同じものが使えますので、南半球でも対応します。

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標準付属品のカメラ・鏡筒ベースです。回転もスムーズで大変使いやすいパーツです。画像ではアリガタベースになっていますが、ダイレクトで自由雲台も取り付けられます。これがあれば大型レンズ(サンニッパなど)の固定と構図決めが大変楽に行えることを実演していました。サンニッパを使う際に微動マウントなどの強度が足りなかったので苦労していましたが、これなら楽に構図を決めて固定できます。

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上画像のセット内容が、基本セットです。極軸望遠鏡は別売りですので付属していません。これで700ドル程度だそうです。既に数台発注していますので、9月には入手できる予定です。ショップでオーダーしたのは私が最初だそうです。入手したら早速使ってみてリポート予定です。追尾精度はGM8とほぼ同じ、±7秒のピリオディックエラーだそうです。ポータブル赤道儀としては十分過ぎる精度でしょう。

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コントローラーです。夜間はボタンが光るそうです。上の7.5のボタンは恒星時駆動の0.5倍に相当する速度だそうです。他は増速ボタンだそうです。南半球/北半球スイッチもあります。sidelal、solarモードもあります。

まあ、一見するとマークX的な赤道儀ですので、今さら・・・みたいな感じです。日本では20年以上前に既にこういったシステム赤道儀が製品化されていたので、それを考えるとかなり遅れている感じはします。しかし、自動導入までシステムアップできるという部分では十分利用価値はあるでしょう。価格的にも5万円後半というのはかなり魅力ではあります。アストロトラックもそうでしたが・・・、こういった新製品は出たら直ぐに使いたくなる性格です。

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ところで、ビクセンUSAのブライアンに聞いた話ですが、新型ポータブル赤道儀のポラリエの発売は年内になるそうで、価格も私が聞いていた598とかではなく、398くらいになるのではないかとの話でした。また極軸望遠鏡も小型のものが内臓されているとも言ってました。これが本当なら喜ばしいことです。どうやらビクセンも頑張っているようです。もしかしたら、来月の星まつりで最終デザインのポラリエを見れるかもしれません。