goo

『ロングテール』と厚岸の風景

『ロングテール』675アンという本を読んでいて感じたのは、「ロングテール」の本来の考え方ではなく、私が元々持っている地域活性化の問題意識とつなげて行ったらどうなるかです。

根室から厚岸へ行く電車の中で、「どうしたら、根室とか厚岸にブロードバンドのインフラが設置できるのか」を考えていました。その時に思いついた言葉がなぜか「ロングテール」でした。以前は公共という概念の元でNTTとか郵便局とか国鉄は全国にインフラを作り上げてきたが、今や「民営化」というコストメリットの関係になって、厚岸ではADSLも敷けていない。

その効率化のベースになっているのが、「80対20の法則」(=80%のメリットは20%を相手にすればイイ)です。これでどんどん切り捨てています。まだ、20%の人が存在するし、個人個人をとれば、100%なのに切り捨てています。

この「80対20の法則」を超える考えとしての「ロングテール」を都会の論理に対抗する地方の論理として生かしていきたい。そのためにも、Web2.0 みたいな考え方をカタチを変えて生かしていきたい。

例えば、図書館の書棚の案内にしても、プロ(司書)で対応できる領域は少ないし、そのためにはお金がかかる。けど、その棚についての一番良く知っている利用者が案内できれば、市民の立場にも立てるし、案内される方も案内される方も刺激になります。素人なら対応ができます。

厚岸にしても、車の修理サービスと図書館を一緒にできるし、厚岸の本はバークレーからサービスすることもできます。ブロードバンドした時の付加価値を膨大にしてしまえば、地域活性の「ロングテール」は可能になる。

同様に、市の環境学習設備も「さあ!」にして、市全体にも、日本全体にも影響力を持つことができるし、役割分担ができる。地域活性化は「ロングテール」で尻尾の先まで延ばしましょう。ちなみに、「ロングテール」というのは、「長いお話」ではなく、恐竜のように「長い尻尾」です。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 世界史を高校... パートナー選び »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。