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ぎりしゃの状況はいかがですか

ギリシャ情勢が気になっている。問い合わせてみた。

問い合わせ)
 ツイッターを見ていると、旧貨幣の印刷を始めるとか、ワイン業者は輸出の絶好期と見ているとか書かれている。 ギリシャ国民はどうして行きたいのですか?

返事)
 毎日のようにニュースになっているようですね。いろいろな人から心配の声をいただいています。

 旧貨幣の印刷を始めるというニュースは、日本とイギリスの新聞で読みましたが、ギリシアでは話題にはなっていません、不思議ですね。ギリシアの新聞は(私は英字版しか読んでいませんが)、比較的、ギリシアに甘い意見、反ドイツが好まれて載せられている気がしますので、省かれたのでしょうか?どちらにしても、この一週間のヨーロッパ中のメディア情報は、かなり混乱していて、何が本当なのかがわかりづらいところです。意図的にまげられたところもあると思います。

 ワイン産業ですが、ギリシアでは蒸留酒(ウィスキーやブンランデー)などの税金が高く、高額で売られていたために、それまではウィスキーなどを飲んでいた人たちが安いワインに切り替えだしたのもあって、よく売れているようです。ユーロが安くなっているのと、財政危機で知名度が上がり、同情も買って、輸出もまずまず伸びているようです。それと、数カ月前に、最低賃金を20%引き下げる法案が通ったので、会社としては給料の引き下げが可能なんですね。会社としては、その分を投資などに使えるわけです。

 ギリシア国民は、ユーロに残りたいと希望しつつも、これ以上の緊縮政策には反対、これ以上どころか今までの緊縮政策も白紙にしたい、と考えています。これに対して、EU側としては、それならば、これ以上の援助はしない、と言っています。援助がなければ、国が破綻するわけですから、ここで“緊縮を受け入れるしかない”と思うのが普通だと思うのですが、左翼派のチプラスという人が出てきて、“EU側は、我々を脅しているだけだ!これまでの約束を破棄しても、EUから外されることは(つまりに援助が絶たれること)絶対にない!”と人々を洗脳しているのです。彼の言うことが正しいのかは、私はわかりませんが(正しくないと思いますが)、藁にもすがりたいと思う人々の目を開いたのは確かです。
私の周りでも、チプラスの言うことを信じている人は少数派ではありません。

 レストランには人があふれているし、国民全員が困窮しているわけではなく、脱税はいまだに普通に行われているし。。。公務員は、未だに2時過ぎには家に帰ることができるし。。EUがさらに要求をしてくるのも納得がいくのも確かです。負け組、勝ち組、半々に分かれてしまって、収集がつかない。。。と言った感じなのですかね・・・
答えになるかわかりませんが、ギリシアの状況は、限りなく不透明です。来月の選挙まではこの状態が続くのでしょう。。私は、チプラスが政権を握ったら、EUから追放されると思いますがね。


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