石原産業の公式認定数字として埋め立て量が72万トンの上方修正となりました(昨日のこのブログの写真)。
しかし、撤去計画は揺れています。
● 石原産業の計画書を却下した三重県
フェロシルト撤去計画 「期間長い」と三重県拒否
三重県がリサイクル製品に認定していた土壌埋め戻し材「フェロシルト」の製造元の石原産業(本社大阪市)が認定外の廃液を不正に混入していた問題で、同県が、撤去にかかる期間が長すぎるとして、同社が出したフェロシルト撤去計画書の受け取りを拒否し、再提出を求めていたことが分かった。
・・役員が十七日夜、三重県庁に撤去計画書を持参。・・
計画では、東海三県と京都府で施工された計七十二万トンのフェロシルトについて「全量撤去に一、二年かかる」としていたが、県側は「もっと早くなるように努力してほしい」と突き返し、一両日中に再提出するよう求めたという。
・・・・
石原産業は十六日に開かれた東海三県の市民団体、三重県との三者懇談会でも、フェロシルトの全量撤去の見通しを「一、二年かかる」と説明し、市民団体から強い反発を受けた。
石原産業の担当者は「各地の最終処分場と、フェロシルトを受け入れてもらえるように交渉しているが、話し合いが難航している。早急に撤去計画を作り直し、再提出したい」と話している。
18日中日
● 受け入れ拒否姿勢の三重県
昨日、撤去フェロシルトについて、三重県の最終処分場に搬入方向と書きました。
しかし、その日の夕刊に、「県環境保全事業団は、『フェロシルトだけで処分場を満杯にするわけにはいかない。現時点で受け入れる意志は全くない。』、県環境森林部は『石原産業の正規人で探してもらうしかない』としている」(18日朝日夕刊)との報道もされました。
三重県環境保全事業団の概要
事業団の経営理念と方針
私たち事業団は、誇れる技術と魅力ある人材をもって、社会の豊かな環境づくりに貢献し、信頼され親しまれる公益法人を目指します。
・お客様の満足を大切にします。
・何事にも果敢にトライします。
・志を大切にします。
・社会の一員として地域に貢献します。
今回、この理念や方針はどこへ行ったのでしょう。
もっとも、19日の岐阜新聞は、「四日市の処分場へ搬入」つまり、上記の三田処分場に搬入方向を示しています。
やはり、揺れています。
解決の話は簡単です。
①石原産業は、全責任を負うものとして、どこかに三田最終処分場と同等の施設を建設もしくはその予算を提供し、②三重県も行政責任を反省した上で、県の最終処分場計画をそれに合わせて修正、つまり、新たな施設をフェロシルトのために満杯になるであろう三田最終処分場の次の施設と位置づけることで話をあわせ、③早急に、石原産業が各地に不法投棄したブツを三田最終処分場に入れる、これが一番早道です。
● 三重県の公式発表 2005年10月18日
「フェロシルト」製造元の石原産業株式会社への立入検査を実施しました
フェロシルトの廃液混入事案にかかる関係書類の調査のため、下記のとおり立入検査を実施しました。
1 実施年月日及び場所
1)平成17年10月17日(月)午前10時から
石原産業(株)本社ビル 大阪市西区江戸堀1丁目3番15号
2)平成17年10月18日(火)午後1時から
石原産業(株)四日市工場 四日市市石原町1番地
※10月18日分については、愛知県、岐阜県、岐阜市、豊田市、四日市市と合同で実施しました。
2 今後の対応
今後は、聞き取り内容や入手した関係資料等を精査し、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づき対応を検討してまいります。
三重県のWebページ
しかし、三重県知事の動きがでてきません。
こんな時に引っ込んでいてどうするんでしょう。
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