古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

静岡へ

2008-03-06 | 旅行
 静岡の旅に出かけました。3月4,5日です。
3~40年前の労組時代の仲間で、年2回旅行を愉しんでいますが、今回は静岡県立美術館を訪ね、翌日は富士山西の「長者が岳」で、登山のトレーニングをしようという計画です。
 名鉄小牧駅前に10時集合、Mさんの車で、Hさんとの3人。東名を走り途中高速を一旦下りて、12時浜松駅。Sさんが合流して4人。駅前で「うな重」の昼食を取って再度東名に乗り、静岡に向かいました。以下、車中の閑談です。
「Hさん、このメンバーで、前に富士に来たのは何時か記憶してる?」
「2~3年前だったかな?」
「2001年9月12日。もう6年半前です。9.11のテロが起きた時で、“同時テロ”の新聞を見ながら喧々諤々の話をしてたんですよ」
「そんなになる!6年半もかかって、まだテロはかたづかないのかなー」とHさん。
「当然ですよ。あの時、チェイニーが“これで50年戦争が出来る!”と言ったんだって」とSさん。
「あの時Mさんが“雲がかかっていて富士山が撮れない“と苦情を言ってたから、富士の晴れている確率が高い2月で計画したんですが、日程の関係で3月初めになった」と小生。
 
「米国大統領選挙はオバマが優勢だね」
「黒人や女性が大統領選に出てくるというのだから、アメリカはまだ凄いところがある」
「“オバマの人気は、日本で小泉首相が誕生したときの小泉人気を彷彿させる。でも、小泉とオバマの違いは、オバマの方が、人物のレベルが二桁以上高い!”と言ってた人がいます。今週でた週刊文春の書評欄で、日本語訳の出たクリントン女史とオバマの自伝の比較を述べた立花隆さんの言です」と小生。
 青空の下、静岡まで快適なドライブでした。“お天気が良くてよかった”と思ったが、これが大誤算でした。(つづく)


ギョーザ事件に思うこと

2008-03-01 | 経済と世相
 毒入りギョウザについて、中国の公安省が「中国内混入の可能性低い」と発表したそうで、嫌な展開になってきました。
 28日の中日夕刊の”大波小波”欄に、こんな記事がありました。
【中国製ギョウザの中毒事件は、低価格を競う無制限な市場競争の制度疲労が現れたと言えよう。百円ショッピの棚をみなさい。手間かけた中国製ザルやスリッパが並ぶ。流通経費が入ってこれだから、現地労働者の手取り賃金はいかばかりか。輸入国による植民地的収奪である。
 本紙で論説委員はギョーザ事件について過酷な待遇に抗議する現地労働者の破壊活動説を示唆していた。本来、外国企業が進出したり、生産を委託したりして生じる雇用で現地労働者の生活は向上するはずである。ところが、賃金が上がると、企業は再び安い賃金を求めてよそに行きかねない。企業を引き止める過酷な労働はいつまでも続くことになる。
 その賃金競争が日本にも還流して名だたる大企業が国際競争力維持を理由に不法な派遣労働、名だけの管理職といった労働力の買い叩きを行い、ワーキングプアの土壌を支える。
 1990年代以降の国際的な競争政策はこうして内外の労働者に、低賃金をめぐるデスマッチを要求している。初期資本主義に先祖がえりしたようなこの競争システムに歯止めをかけないと、安さの代償として深刻な事態が起きる気がする。】
 基本的なことですが、食糧はなるべく国内生産すべきだ、と私は考えます。「自由主義経済だから、売ってくれる国から買う方が、生産するより安いのなら買うべきだ」という意見には同意できません。
 なぜなら、「お金で買えるものはお金で買って何が悪いか?」という考えの裏返しは、「お金がない人は買えなくても仕方がない」ことになります。でも、「食糧の買えない貧しい国の人々は飢えても仕方がない」というわけにいかないでしょう。そして、食糧生産には必ず水を使います。食糧を輸入するということは、輸出国の水を輸入していることになる。飢饉にはどうするのでしょう!
 中産連で、講師を頼まれることが時々あるのですが、いつもミネラルウオーターのボトルがコップの横に置いてある。そのボトルのラベルを見ると、「フランス産」の表示があります。(ミネラルウオーターの輸入はフランスからが一番多いそうです。)
 これって、考えちゃうんですね。たかが飲み水なのに、「あまりにも遠い」フランスから船に乗せて持ってくるんです。日本は、おそらくフランスより降雨量は多いと思いますよ。
 それに、船で運ぶということは、燃料に油を使うわけですから、温暖化にも影響することになる。
 食糧については、自由主義経済の原則を、無制限に適用すべきでないと考えます。