古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

がんと付き合う

2016-09-19 | Weblog・人生・その他
 14日「前立腺がんはどうなったかな」
自転車を転がして西部医療Cへ。9時に着いた。いつもより早かったが、採血室は超満員。受付機に並んで92版の番号札を貰う。今日は再診の前にレントゲ写真を撮るように指示されていたので、画像診断室で胸部X線写真を撮ってもらい、泌尿器科の再診受付に10時。いつもここからの待ち時間が長い。持参の「単純な脳、複雑な心」という池谷裕二さんの本を1時間ほど読んだ。11時に受付に断って食堂にランチを摂りに行く。結局診断は12時。
医師「PSAは0.009で、前回よりさらに低下しています。胸部写真の影は前回より大きくなっている様子はありません。治療の効果は上がっていると思われますから現在の治療をつづけましょう。」予想通りの話だったが、X線写真について聞いてみた。
「写真のどの部分が、転移が疑われるんですか」
パソコン画面に写る画像、右肺の上部を指して「ここです」と言うが、色が薄くなっているようにも見えるが、それ以外にも少し色の薄い部分があるようで、そちらが問題なくて、何故右肺上部が問題なのか、私にはわからない。
いつもの薬の処方箋を貰い、「今度は10月5日、血液検査と注射をやります」。
 これだけ、PSAが低くなっても治療を続ける必要があるのかな?
手術が出来れば患部を切り取ることが出来るのだが、75歳以上では手術ができない。放射線治療は80歳以上は出来ないし、転移を防止するために放射線をあてるのだから、既に転移していればやっても仕方がないので、転移を調べているうちに80歳になってしまう。薬療法を続けるだけでは根本的に治っているかはわからないので延々と薬を飲み続け、血液検査でチェックしつづけるということらしい。
「まぁ仕方ないな」再診を終え12時過ぎ帰途につきました。
翌日、かかりつけの若先生のところに行きました。ここには毎年健康診断の都度胸部写真を撮っているので、聞いてみた。
「以前の胸部写真で異常な箇所がみられますか?」
若先生は直ぐ昨年と6年前の胸部写真をパソコン画面に写し出した。「どちらもほとんど同じですね。どこが転移が疑われるというのですか?」。右肺上部を示すと、「若い時、肺炎など患うとその影が残っていることは良くありますが、がんの転移かどうか、私にはわからない」。
「そのうちにPSAは、0.001未満になると思いますが、それでも薬は飲み続けることになると思います」という。
結局、すべての動物はいずれは死ななくてはならない。何時までも生きていたら子や孫の食糧を奪う結果になるので、「死はプログラムされている。しかし、人間は医療の進歩、文明の進化で、病気を克服し、なかなか死ななくなった。そこで、どうしても死なないヒトに死んでもらうために神が用意した病が“がん”である。だから簡単には治らない。
 死ぬまで薬療法を続けることになるだろう。
 前立腺がんの報告は、病状の変化のない限り中断することにします。