古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

円が安い

2015-05-28 | 経済と世相
円相場が124円台で、およそ8年ぶりの安値だそうです。
こういうニュースを聞くと心配になることがあります。ドルが上がっているのは、米国の景気が回復し、金利を引き上げるらしいという予測からですね。米国金利が上がれば世界中にばらまかれたドルが米国に還流します。米ドルは世界中で決済に使われていますから、世界経済が流動性不足になる恐れがあります。そこで、米国は日本に期待している。異次元の金融緩和で、流れ出した円(日本の金利は低いから相当部分が海外に出るだろう)が流動性不足を補うという期待sです。
米国を援助するために日本の金融政策が使われているのではないか。
 先日「ハードランデイング?」と題して以下のように述べました。
http://blog.goo.ne.jp/snozue/d/20150508
【「ある国で行われている経済政策が正しく、景気がこれからよくなる」と思えば「その国の株・通貨を買い、債権を売る」。逆に経済政策が誤っている」と思えば、「その国の株、通貨を売り、債券を買う」のが原則です。
  藤巻さんの主張は、勿論ドル資産を買って置け、です。FRBの方針がドルの価値を保存するであれば、私も全資産をドルにします。しかし、日銀と同様通貨価値の保存に関心がないみたいです。日銀だけでなく、各国中央銀行とも、異次元の金融緩和に熱心で、お札の増刷に熱心です。
ハイパーインフレが起こるか否か、日本の金融政策の行方を注視している必要を、2冊の本を読んで感じます。】
浜さんの「円ドル同時終焉の跫音」についてこう記したことがあります。
http://blog.goo.ne.jp/snozue/d/20141115
世界最大の債権国になった日本の経済動向は大きく世界の経済に影響するということです。そういえば、 日銀の先日の異次元金融緩和第二弾も、も米国の量的金融緩和の停止宣言を受けたものだといわれています。つまり、米国が量的緩和を止めると、ドルが米国に還流する。世界経済は流動性が減少する。そこへ日銀がカネを流せば、米国は世界経済の流動性不足を心配することなく、ドルを引き締めることが出来るというのです。

 安保法制の議論が国会中継で流されていましたが、安倍内閣は「防衛政策も経済政策も「アメリカと心中するつもりなのか?」と、心配なのです。